インフィニット・オーネスト ~いつだって、命を懸けて~   作:青海 翠果

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 こんばんは、青海翠果です。これが連続三回執筆だ!(疲労)
 今回から原作に入っていきます。千冬さんやイレギュラー二人目の秋十、そして作者の推しでもありこのIO(インフィニット・オーネストの略称)のメインヒロイン一番の簪ちゃん、二番のセシリアが出てきます。真耶先生も出ますよ。
 ちなみに、秋十の性格を簡単に表すと、ナルシストでどうしようもないクズです。所々クソむかつく場面があると思いますが、それは今後出る開理君と秋十のバトル(という名の一方的な蹂躙)でスカッとしてもらえればなと思います。
 それでは、第一話、どうぞ!



第一章 ~クラス代表決定編~
#1 さて、命懸けの三年間の始まりだ。


 

 

 ~約一年半後~

 

 

 『世界初!男性IS操縦者発見!?』

 

 

 開理「ついに来たか、この時が。」

 

 束「そうだね。なんであのクズにISが起動できたのかわかんないけどね。」

 

 開理「一夏とほとんど遺伝子同じなんだから、ISコアの勘違いがあったんでしょう。とにかく、そろそろしましょうか。IS製造の世界的大企業『ラビットクラフトワークス』の重大発表を。」

 

 束「うん、この日が待ち遠しかったよ!手伝ってくれてありがとね、かい君!」

 

 開理「いえいえ、俺が頼んだことですし、やれることはやりますよ。」

 

 束「それでもありがとね!あっもうそろそろだね。じゃあ行こっか、かい君。」

 

 開理「はい。」

 

 

 

 束「みなさーん!今日は『ラビットクラフトワークス』の重大発表を見に来てくれてありがと~ございます!私は、実はこの会社の社長をしてた、ISの生みの親、天才篠ノ之束さんで~す!」

 

 開理「私は、『ラビットクラフトワークス』のIS開発総主任、そして本当の世界初の男性IS操縦者でありこの会社の企業代表操縦者のリーダー、神代開理と申します。どうぞよろしくお願いします。」

 

 開理「本日は、我が社の秘匿し続けてきた様々な情報を、男性IS操縦者が見つかったこの時に公開したいと思っております。」

 

 束「まず初めに、こちら!『男性操縦者はもう既に二人見つかっていた!』」

 

 開理「はい、私神代開理は、長年操縦者がわからなかった、正体不明のIS『翠天使』正式名称オーネストのパイロットでございます。そして二人目が私の弟、神代一夏です。一夏。」

 

 一夏「はい。皆様、はじめまして!世界で二番目の男性IS操縦者で『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者の一人、神代一夏です!」

 

 開理「じゃあ、実際にISを纏ってみましょう。一夏。」

 

 一夏「うん!」

 

 開理「オーネスト!」

 

 開理「エリュシオン!」

 

 画面に映されていたのは、ISを纏った二人の男性。しかも片方は、今まで正体がわからなかった翠天使のバイザーが外された状態だった。

 

 開理「このように、私たちはしっかりとISを纏っています。これでガセではないという証明ができたと思います。」

 

 束「じゃあ次に行きましょう!『ラビットクラフトワークスには企業代表が6人いる!』」

 

 開理「では、私と一夏以外の4人を呼びたいと思います。お願いします。」

 

 4人「「「「はい!!」」」」

 

 百夏「私は、一夏と開理兄さんの間の姉妹で、企業代表操縦者の一人の、神代百夏です。」

 

 円夏「私は、三人の妹で、同じく企業代表操縦者の一人の、神代円夏です。」

 

 鈴「私は、一夏の婚約者の片割れで、同じく企業代表操縦者の一人の、凰鈴音です!」

 

 箒「私は、一夏の婚約者のもう片方で、篠ノ之束の妹であり、企業代表操縦者の一人の、篠ノ之箒です。」

 

 開理「以上6名が『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者でございます。そして、今年度のIS学園一年生として6人全員が入学することが決定しております。」

 

 束「以上、『ラビットクラフトワークス』からの重大発表でした~!」

 

 

 このニュースに世界中が震撼した。なぜなら、あの大企業『ラビットクラフトワークス』の社長が、大天災『篠ノ之束』であり、男性操縦者が2人も発表され、さらにその2人を合わせて6人もの企業代表操縦者を有していたことが発表されたからである。その他にも、今まで謎に包まれていた『翠天使』の正体が判明したり、企業代表操縦者の中に、社長の篠ノ之束の妹である篠ノ之箒もいたり、その篠ノ之箒と凰鈴音は、一夏の婚約者だとも言ったり、衝撃発言盛りだくさんの発表であった。

 

 

 ~約二週間後~

 

 

 開理「ついに来たか、IS学園。」

 

 一夏「だね、なんか緊張してきた。」

 

 百夏「え、もう緊張してんの一夏?千冬さんに会うのがとか?」

 

 一夏「それもあるけど、俺たち学校なんて何年くらい行ってないかわかんないじゃん。だから少しだけど緊張するんだ。」

 

 開理「俺は8年だな。」

 

 円夏以外「「「「え、そんなに!?」」」」

 

 円夏「私は生まれてから、学校というものを知りません。」

 

 開理「まあ話はそれくらいにして、行こうか。今日からこの学園での生活が始まる。さて、命懸けの三年間の始まりだ。」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 一夏(右に箒、左に鈴、前に百夏姉、後ろに円夏ってどんなご都合主義!?ってか開理兄いないじゃん!他クラスかな?)

 

 秋十(あ、あれは出来損ないの一夏と無力な百夏姉さんじゃないか!?なぜ選ばれたこの学園にあいつらがいるんだ!?それに箒と鈴まで!?一体どうなっているんだ!?)

 

 円夏(あれが織斑秋十か。一夏兄さんに似ているが、雰囲気が全く違う。一夏兄さんにはしっかりと戦士としての気迫がついているのに、あの男にはそれがまるでない。これが奴と一夏兄さんの差か。そして開理兄さんはこのクラスじゃないのか?)

 

 

 ~一年四組の教室~

 

 

 開理(さて、俺一人四組に入ったわけだけど、束さんにハッキングして、俺を四組に入れてもらった。理由は二つ、一つ目は、ここ最近一人になれなかったから、学校ぐらいは一人で過ごしたいと思ったから。二つ目は、この組にいるある人物の助けになりたいと思ったから、その人物は...)

 

 簪「.......え?何?」

 

 開理「ん?いや何でも?」

 

 開理(今現在、隣に座っている『更識簪』だ。彼女を助けたいと思ったのは、ISの原作の中でも好きな方のキャラだったというのもあるが、単純に『過酷そうな一期っぽかった』という偏見で、できれば助けになりたい。そう思ったからだ。)

 

 スコール「は~い、静かに。皆さん初めまして。今日から一年間、この一年四組の担任を務めるスコール・ミューゼルよ。宜しくね。」

 

 一同『よろしくお願いします!』

 

 開理(ス、スコールさん!?なんで!?)

 

 スコール「あら、礼儀正しくて先生嬉しいわ♡じゃあハート先生、ご挨拶を。」

 

 オータム「はい、皆さん初めまして。一年四組の副担任になったオータム・ハートだ!一年間宜しく!」

 

 一同『よろしくお願いします!』

 

 開理(オータムさんまで!?まさか、束さんがやったのか!?)

 

 オータム「お、良い返事だな!挨拶は大事だしな!」

 

 スコール「じゃあ、クラスの皆の大体を知っておくために、一人ずつ自己紹介をしてもらいましょう。」

 

 開理(完全に想定外だ!生徒が知り合いじゃなければいいやと思っていたのが甘かった!そうか、先生にスコールさんとオータムさんを配属すれば、中継して束さんが俺を監視できるってわけか。いや俺を守るためなんだろうけど、学校くらい一人で居させてよ~。)

 

 スコール「神代君、お願いします。」

 

 開理「あ、はい。神代開理です。『ラビットクラフトワークス』のIS開発総主任で、同社の企業代表操縦者のリーダーです。好きなものは、ゲームとアニメ。嫌いなのは、自己中心的な人間、女尊男卑の人間、あとは、嘘です。趣味は機械いじりと料理、あとはゲームとルービックキューブ、アニメ鑑賞などです。特技は地獄耳です。一年間宜しくお願いします。」

 

 一同(拍手)

 

 スコール「ありがとう、それじゃあ次の...」

 

 開理(あ~色々考えてたら俺の番になってた。危ねぇ危ねぇ。んで、一夏たちは今頃どうしてるかな?)

 

 ~戻って一年一組の教室~

 

 真耶「み、皆さん初めまして。一年一組の副担任になった山田真耶です。よろしくお願いします!」

 

 一夏、百夏、円夏、鈴、箒「「「「「よろしくお願いします!」」」」」

 

 他『!?』

 

 真耶「あ、ありがとうございます!良いお返事が聞こえて先生も嬉しいです!ではまず、クラスの皆さんのことを詳しく知りたいので、一人ずつ自己紹介をしてください。」

 

 秋十(まあいい、出来損ないと天才の格の違いを見せてやろうじゃないか!)

 

 真耶「お、織斑くーん、織斑秋十くーん。」

 

 秋十「あ、はい!ごめんなさい、自己紹介ですね。僕の名前は、織斑秋十。偶然ISを起動してしまい、この学校に入ることになりました。このクラスでは一年ですが、宜しくお願いします。」

 

 真耶「はい、宜しくお願いします。じゃあ次の神代一夏君、お願いします。」

 

 秋十(なっ!?神代だと!?なんだその苗字は!?千冬姉さんの苗字を捨てて別の苗字に変わっただと!?そんなことが許されるわけがないだろう!あとできっちり言っておかないと!)

 

 一夏「はい。神代一夏です。二番目の男性IS操縦者で、『ラビットクラフトワークス』の企業代表操縦者の一人です。好きなのは、鈴と箒と俺の今の家族です。嫌いなのは女尊男卑の人間と、自己中心的な人間です。趣味は兄と料理をすることで、特技はありません。よろしくお願いします。」

 

 秋十(『ラビットクラフトワークス』?なんだその企業は?どうせ底辺な会社なんだろう。)

 

 真耶「はい、よろしくお願いします。じゃあ次の...」

 

 

 ~十数分後~

 

 

 真耶「はい、皆さん、素敵な自己紹介をありがとうございました。これから一年、宜しくお願いしますね。」

 

 千冬「失礼する。山田先生、もう自己紹介は終わってしまいましたか?」

 

 真耶「あ、はい。あとは織斑先生だけですね。」

 

 千冬「そうですか。諸君、遅れて申し訳ない。私が、この一年一組の担任になった織斑千冬だ。一年間、宜しく頼む。」

 

 生徒『キ...』

 

 一夏、百夏、円夏、鈴、箒(あ、嫌な予感。)

 

 生徒『キャアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!!』

 

 生徒A「キャー本物の千冬様よ!!」

 

 生徒B「お目にかかれて光栄です!!」

 

 生徒C「私、千冬様に憧れて北九州から来ました!!」

 

 千冬「...はぁっ。毎年毎年、よくもこれだけ馬鹿者共がたくさん集まるものだ。ある意味感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者だけを集中させるように仕組んでいるのか?」

 

 生徒D「キャアアアアッ!!千冬様、もっと叱って罵って!」

 

 生徒E「でも時には優しくして!」

 

 生徒F「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 千冬「やはり馬鹿者はめんどくさいな。そこの十字に並んだ五人を見てみろ。しっかりと学生としての姿勢ができているぞ。」

 

 一夏(!ビックリした。いきなり話を振られたよ。)

 

 千冬「まあいい。それでは、いろいろと説明をする...」

 

 ~休み時間~

 

 一夏「開理兄はどのクラスなんだろう?」

 

 千冬「神代姉、神代弟、神代妹。少し話がある。」

 

 三人「「「あ、はい。」」」

 

 

 ~空き教室~

 

 

 千冬「さて、ここならいいだろう。まずは一夏、百夏、大きくなったな。それと円夏、初めまして。さっきはちゃんと挨拶できなくて済まない。織斑千冬だ。三年間だが宜しく頼む。」

 

 円夏「はい、宜しくお願いします。『千冬姉さん』。」

 

 千冬「!!お、お前は私を、姉さんと呼んでくれるのか!?」

 

 円夏「血のつながりだけですが、あなたはいつまでも、私の姉だと思っているので。」

 

 一夏「俺も、今でも姉だと思ってるぜ『千冬姉』。」

 

 百夏「私もだよ『姉さん』。」

 

 千冬「あ...ありがとう、皆。二人もあの時、よく生きててくれた。」

 

 一夏「あれもこれも全部、開理兄のおかげだから!」

 

 百夏「そうだね、兄さんにしかできないよね。」

 

 円夏「さすがは開理兄さんだ!」

 

 千冬「その開理というのが翠天使、いや、オーネストの操縦者で今のお前たちの兄なんだな。確か、神代開理君だったか。」

 

 一夏「あ、そうだ千冬姉。開理兄ってどのクラスにいるか知ってる?」

 

 千冬「ああ、確か四組だったはずだ。次の休み時間に会いに行くといい。」

 

 一夏「うん。でもなんで開理兄だけ四組なんだろう?」

 

 千冬「さあな。私もあとで挨拶するとしよう。あの事件の、私の恩人にな。」

 

 三人「「「?」」」

 

 

 ~一年一組の教室~

 

 

 ??「ちょっとよろしくて?」

 

 一夏「はい、なんですか?」

 

 ??「まあ、なんですのそのお返事?わたくしが話しかけているのだから、それ相応の態度をとるべきじゃなくって?」

 

 一夏「生憎と、人って生き物は皆同じ位置にいて、いつかはしっかりと対等になるはずだから、位分けしちゃいけないって兄に教えられてきたんでね。イギリス代表候補生の『セシリア・オルコット』さん。」

 

 セシリア「ほう、確かお兄さんは、翠天使の操縦者、神代開理さん、でしたわね。その方はとても甘い存在だと今思いましたわ。」

 

 一夏「...どういうことだ。」

 

 セシリア「現実とは常に非情なもの。対等になれるなんて幻想ですわ。」

 

 一夏「それが幻想かどうかは、開理兄が証明してくれる。」

 

 セシリア「あら、期待してますわね。それでは。」

 

 一夏(アイツ、開理兄を馬鹿にしやがって...許さない。)

 

 やはりIS学園は最初から波乱ばかりのようだ。さて、この後どうなってしまうのか!?

 

 




 一夏は、恋愛感情はないけど、開理君をブラコン並みに尊敬しているので、馬鹿にされると若干殺気が出ます。
 次回は、クラス代表決め(一組と四組どちらも)の回のつもりです。それではまた次回。読了ありがとうございました。

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