一寸先をも隠す暗黒の空間が周りを覆い隠していた。何も感じることのない、ただの何もない空間。
その中で俺は膝を抱えて
理由はなかった。ただあるとすれば、ここには何も存在しないと分かっているからだろう。
何もないのならば聞く必要もない、また見る必要もない。ただ虚しくなるだけだ。
暗闇というものは本来安心するものだという話を、何時だったか何処かで聞いた覚えがある。
それは母親の腹の中にいた時を彷彿とさせ、深層心理の奥底で眠っている記憶を追体験させるからだという。
だがここは母の温もりなど微塵も感じさせることはない。冷たさもない、空虚な箱の世界。なにも存在しない場所。
……いや、違う。
空っぽだったんじゃない。
俺がすてたのだ。
沢山の大切なものが、詰まっていたはずだったのに。
大切なものだったはずなのに、思い出せない。
行き場のない虚無感と息苦しさが胸に酷い圧迫感を与えてくる。
吐き出してしまいたい。押し付けてしまいたい。
誰か助けてくれ。
誰かに掴んでもらえる気がして、手を伸ばす。
どれだけ手を伸ばしても、俺の手を取る者は、誰もいない。
誰かに会えるんじゃないかと思って、重い足を引き摺るようにして歩き始める。
どれだけ歩いても、ただの黒一色の世界
どうしようもなく怖くなって、叫ぶ、ありったけの狂気を詰め込んで、吐き出す。
どれだけ叫んでも、何も変わらない。
誰もいない。
暗闇の中、たったひとり。
誰か俺の声を聴いてくれ。
虚空の中に空虚な叫びだけが響き渡った。
♠×××
「…………」
深い暗闇の中からぼんやりと光が差し込んできた。正確には複眼に光が差し込んできただけなのではあるが。
瞼という部位が存在しないので、光が直接目に差し込んでくる。
いつもならば鬱陶しく煩わしさしか感じないそれに、今は心なしか感謝を感じずにはいられなかった。
よく覚えていないが、随分久しい夢を見ていたらしい。
横たわっていた体を起き上がらせ、そっと顔に手を添える。黒い甲殻に覆われた指の間から覗き見えるのは畳の床に、襖と障子。
未だに慣れない環境にいるせいだろうか、酷い夢を見ることが多くなったような気がする。
手を除け、光の光源へと向ける。丸窓の障子の隙間からの光が暖かい一筋の光が、差し込んでいた。
♠×××
大きな木製の円卓を5人……いや、4人と1匹、だろうか? ……いや、私とてゐもウサギの妖怪だから、2人と3匹でしょうか。
とにかく朝の食卓を5人で囲んでいるわけですが、なんでしょうこの違和感は?
別に関係が希薄な人と食卓を囲むことを慣れていないわけではありません。確かに人見知りしやすいという点は否定しないんですけど。
例月祭で紅白や黒白とかの知り合いとかと卓を囲むなんてこともありました……でも、なぜでしょう?
チラリと彼に視線を向けると穏やかな朝の食卓の中に異様な姿が混じっている。
JOKER……いまだに彼のことに慣れることができないでいるのでしょうか。
「…………」
私の悶々とした心境も知らず、黙々とJOKERは食事を続ける。
ここ数日で分かったことだが、JOKERはどちらかといえば愛想が良いとはお世辞にも言えない。
なんというか反応が希薄な感じがしてならないですよね……。
今食べている料理も聞けば「美味しい」とは返しますが、本当は味もわかっていないんじゃないでしょうか。
「……ていっ!」
「うごっば!」
言い知れぬ違和感に思案していると突然後ろから掛け声がしたかと思うと、頭にバチン! と鈍い衝撃が走った。
ていうかやだ、なんだか変な声でちゃったじゃない。
予想外の痛みに悶えつつ後ろを振り返ると向かいに座っていたはずのてゐが、いつの間にか後ろに立っていた。叩いた手が痛むのだろうか右手を左手でさすっていた。
「いきなり何するのよ!」
「朝から辛気臭い顔しないでよねぇ……朝飯が不味くなっちまうよ」
「……そんな顔してたかしら?」
「自分の表情というものは存外扱い辛いもの。 うどんげも私の弟子を名乗りたいのなら表情の変移ぐらい意識してできるようにしなくては駄目よ」
師匠は一言告げると味噌汁を一啜りした。
師匠だけでなくてゐに感づかれる程分かりやすいのかな、私って……。
「ほらほら、お師匠サマもああ言ってるんだから。 ほら、ぎゅー」
「……はひふんほほぉ」
てゐは両手で私の頬を摘まんでグイっと押し上げる。
鬱陶しいのでてゐの拳を外そうと手を握ると、一言てゐが私だけに聞こえるくらいの声で耳打ちをする。
「JOKERのこと、まだ馴染めないのは分かるけどもちっとだけでも表に出さないようにしなよ?」
「…………分かってるわよ。 そんなこと」
「ふうん。 ならいいんだけどね」
てゐは興味を無くしたように自分の定位置に戻って、何事もなかったかのように食事を続けた。
師匠は相変わらず行儀の手本のように綺麗な姿勢で食事をしていて。
姫様は興味が尽きないといった様子で何度かJOKERに話題を振りながら箸を進めていた。
結局、私はどうしてもてゐの言った言葉が忘れられず、朝食の箸を思うように進めることができなかった。
♠×××
「ていうわけで、JOKERと一緒に仕事に行ってきて頂戴」
「はい、わかりました。 ……ってええ!!」
「それじゃ、後はよろしくね。 ちゃんと面倒みてあげるのよ」
「ちょ、師匠、師匠~~!!」
私の必死な呼び止めを意にも介さずと言った様子で、師匠は仕事場へと入って行ってピシャリと障子を閉めてしまった。
部屋にポツンと一人残された私はどうすることもできずに、ただ師匠が言っていた事を頭の中でボンヤリと思い浮かべることしかできなかった。
よりにもよって彼とですか、正直なところかなり気が進まないんですけど……。
何とかてゐに任せられないか障子越しに懇願してみる。
「師匠、どうして彼と一緒に行く必要があるのですか? 別段連れて行く必要もないと思いますけど……」
次の瞬間、障子がスパァンと音を上げて勢い良く開かれた。
一瞬茫然としてしまった私に向かって師匠は目が笑っていない笑みを投げかけて一言。
「彼を連れて行かない代わりに新薬の
「いえ、是非行かせて頂きます」
「そう、なら宜しく頼むわ」
途端に師匠の目が柔らかい様相になる。
突然訪れた死の恐怖に冷や汗を搔きつつ此方も笑みを返す。
笑みを困らせたように歪め、師匠は申し訳ないといったように言葉を続ける。
「正直今の貴方には酷なことをしているという自覚はあるの。 このことは正直に謝るわ、ごめんなさい」
そう言って、師匠はゆっくりと頭を下げました。
…………今、私は猛烈に感動しています。
あの、あの八意永琳師匠が、神でも悪魔でも科学の力で冒涜的に笑いながら倒してしまいそうな、あの師匠が。
前に私とてゐの朝食にこっそり新薬を混ぜて、一日中私たちのことを実験用モルモットを見ているかのように冷徹な眼差しで眺めて、
あまつさえ碌な結果が出ることなく、私達のことをどうしようもないを叱った、あの師匠が!
私に向かって、頭を下げたのだ!
こんなにも嬉しかったことは、ここ何年なかったことでしょう!
「……何を笑っているのかしら?」
「いえいえ、なんにもありませんよ!」
「そう、ならいいのだけど」
師匠は真面目な顔をして、諭すように話始めました。
私も先程までの高揚感を抑え込み、師匠の話に耳を傾けます。
「貴方が彼のことをまだ受け入れられていないことは分かっているわ。 朝食の時の様子といい、貴方は明らかに彼を快く思っていない」
「それが分かっているのならなぜ……」
「それじゃ困るからよ」
私の疑問を師匠は一蹴する。
「貴方にはまだ詳しくは話せないけれど、少なくとも私は彼に興味があるの」
「興味……ですか?」
「そう、恐らく彼にはなにか特別な……」
「師匠……ああいう異形の方が好みだったんですか」
サッと極太の注射器を取り出そうとする師匠を何とか宥めて会話を続ける。
「とにかく……彼の事をしばらくは彼をここに置いておきたい。 そして彼の真実を解明するにはどれくらい時が必要かわからないの、たとえ彼に特別な要素が欠片も無かったとしてもね」
「なるほど、師匠の言いたいことは理解できました」
つまりは、どれくらいの間彼をここに置いておくかわかないから彼のことを何時までも避けているわけにはいかない。
万が一にも私の態度が要因となって、彼が自らここを離れるようなことが起こらないように今のうち慣れておけということなのだろう。
師匠の様子を窺うと、とても切実なことのようだ。
ここまで師匠が特定の事象に対して積極的に動くのはとても珍しい。
弟子としては、師匠の頼みは真摯に受け入れなければいけないだろう。 というか、受けなかった場合どんな目に合うか想像に難くない。
「……わかりました、彼を連れて行きます」
「そう、じゃあ彼と仲良くね。 うどんげ」
そう言い残して、師匠は仕事場へと戻っていきました。
その後ろ姿を見送った後、私は悶々とした気分を吐き出すように、盛大にため息をつくしかありませんでした。
♠×××
「……はい、では以上の薬を補充しておきますね」
「いやぁ、いつもすまないね。 最近足腰悪くなってんだよ」
「仕事熱心なのも良いですが、無理は控えてくださいよ」
「あっはっは! 勿論だとも、こちとら体が資本だからね!」
豪快に笑うのは里の近くで農業を営んでいる男性です。
浅黒い肌に無精ひげを蓄えた彼は最近どうも体の調子がよろしくないようなのですが、なんでも仕事の最中にうっかり毒草から毒を貰ってしまったらしいのです。
幸運にも毒性の弱いものだったために、数日間寝込むだけで問題なかったのだが、まだ体に軽い痺れが残っているらしいので、今回は
「それじゃあ、これでお暇しますね。 まだ回る先が残っているんで」
「あら、鈴仙さん。 お茶の一杯でもお飲みになっていけばいいのに」
「お気遣いなく。 お気持ちだけ頂いていきます」
男性の奥さんの
「……終わったか」
「はい、では次に行きましょう」
彼、JOKERの言葉に我ながら不愛想に答え、次の仕事先に向かって私たちは歩を進めます。
私たちの仕事は薬師なのですが、現在行っているのは置き薬の営業回りです。
置き薬というのは各家庭に置かれた薬の入った箱の中身を定期的に私達が見て回り、特定の薬品が減っていたら減っていた薬を補充、または多めに発注しておいたりすることです。
職業柄特定の薬を多く使う人などには、必要な薬を多めに置いておく。 しかも一定の薬は常に薬箱の中に用意されている。
非常に効率の良い薬の販売様式と言えるでしょう。
「ここは、とても賑わっているんだな。 人に活気がある」
「ええ、まあ。
今回は師匠の指示で彼を仕事に連れているのですが、やはり彼の姿形からして仕事先の子供たちが泣き出したり、妖怪だと言って刀を取り出したりする家庭があったので、仕事の最中は彼に表に出てもらうことにしました。
まあ、何度か通えば慣れてくれるとは思うのですが、営業に支障をきたすという場合にはやはり彼には屋敷にいて貰わなければならないのでしょう。
そんなことを考えながら、無言で人里を闊歩し続け目的の場所に到着しました。
「それじゃあここで待っていてください」
「……随分と大きい屋敷だな。 なるほど、『寺子屋』か」
「そういうことです、では」
JOKERの様相では子供たちが怯えてしまうかもしれませんし、やはりというか彼には表で待ってもらうことにしましょう。
「すみませ~ん。 置き薬の点検に来ました~」と挨拶をしてから少し待つと中から一人の女性が現れた。
「入ってくれて構わないよ」と言われ、私は寺子屋に入った。
中にいたのはここの寺子屋の教師である
腰まで伸ばした美しい白絹のような髪をなびかせ、彼女は薬箱を差し出してきた。
「いつも悪いな。 今回ももう少しで傷薬を使い切ってしまうところだった」
「生徒達が元気なのに悪いことなんてありませんよ。 むしろ元気すぎるぐらいが丁度いいと思いますけど」
「ははは、そうかもしれないな」
そういって、慧音さんは視線を入口の方へと向けると訝しげな表情をした後、小声で訪ねてきた。
「なあ、一つ訪ねたいのだが。 ……表のアレはそっちの連れか?」
「……ええ、確かに」
「そうか、いやすまない。 つい気になってしまって、気分を害したのなら謝ろう」
謝罪の意を示す慧音さんを宥めて、彼の素性を軽く説明しました。
その後、彼を中に入れようかという提案をやんわりと断り、私は薬箱の点検を始めました。
作業をしていると彼女は思い出したかのように質問をしてきました。
「そういえば、知ってるか。 最近不可思議なことが続いてるという話なんだが」
「……いえ、存知あげませんね。 どんな話なんですか?」
「それがな、最近おかしな行動をするモノが増えているらしいんだ」
「モノ、ですか。 具体的には?」
「最近蝗が大量発生してるとか、本来生息しないはずの場所に特定の植物が生えていたり。 そんな話だ」
「……案外普通じゃないですか?」
存外にも、内容は普通というか、常識の範囲内での異常事態であるといえるだろう。
そういう意図の返事を変えすと、渋い顔をして慧音は言葉を続ける。
「いや確かに。 事象の一件一件の内容はそこまで派手とは言い難いものだ。 あくまで常識の範疇であり、別段慌てるようなことじゃない」
「ならどうして。 別に話題になるようなことじゃないんでは?」
「実はな……似たようなことが多発しているのが問題なんだ」
「一件二件って言うわけではないんですね」
「そういうことだ」と言うと慧音は屋敷の奥に引っ込んでいった。
そして時間を置かずに戻ってくると、その手には一枚の和紙が握られていた。
和紙を差し出してきたので、受け取り内容を拝見する。
紙面には教師らしい、丁寧で綺麗な手本のような字で文字がビッシリと書かれていた。
「……これは?」
「少なくとも私が把握している中での異常事態の内容だ」
「こんなにたくさんあるんですか? 確かにこれだけ多くの事が起きていれば話題にも上がりますね」
「近頃の噂では
確かに、もはやこれは異変と言っても差し替わりないかもしれません。
まあ、彼女たちに任せておけば勝手に解決してくれるでしょうし。
実際に退治されたことのある身としては、彼女たちには多少の信頼を置いているので、そこまで心配することもないだろう。
その後も少しの世間話を挟みながら、仕事を終えて私達は寺子屋を後にした。
♠×××
「それじゃあ、これで今回の仕事は異常です。 おつかれさまでした」
「俺は何もしていないだろう。 労うのはこちらの役目だ」
折角私が敬意を払ったのにこの対応、少しは女性に対する心遣いというものがないのでしょうか。
……いや、何を意固地になっているんですか私。
苦手な相手だからと言って、子供みたいじゃないですか……。
チラリと後ろをついて歩く彼の様子を窺うと、少し空を見ながらついてきてる姿が見えました。
おそらく、彼も気づいているはずです。
てゐにすら気づかれたのですし、もはや言うこともないでしょうが。
明らかに嫌悪感を示している私に対して彼は何も言うことはない。
文句も愚痴も、彼の方が数段大人ということなのでしょうか。
自己嫌悪に陥っていると、突然JOKERが私を抜いて走っていきました。
「え、ちょっと! どこ行くんですか!」
突然のことに動揺しつつも、彼の後を追うと、道端で少年が泣いているのが見えました。
彼は少年の近くで膝をつき、声をかけました。
「どうした?」
「……えっ、う、うわぁ!」
彼の様相に驚いたのか少年は尻もちをつくと、震えた声で訪ねてきた。
「よ、妖怪さん? 僕を食べに来たの?」
「……安心しろ、子供を食う趣味はない。 ……どうして泣いていた?」
彼の質問に少年は動揺し、再び目に涙を溜める。
彼に続けさせるのはマズイと思い、私が相手をしようと前にでようとすると、JOKERに手で制され、彼は俺に任せろというように目線をこちらに向けた。
私が何かを言おうとする前に、遮るようにして彼は少年に質問する。
「苛められたのか」
「……うん。 みんな僕をなぐるんだ。 よわっちくって、でしゃばるからだって言って」
「……それだけか?」
「アイツら、猫をいじめてたんだ。 石をぶつけて、だから、その……」
少年はそのまま言葉に詰まり、泣き出してしまう。
ど、どうしよう。 愚痴を言う大人への対処や、癇癪を起した相手への対処は慣れているんだけど、子供相手というのは少し苦手だ。
どう声をかけていいのかわからず、頭の中で考える。
しかし、どれ程考えてもいい考えが浮かばない。
そんな私とは真逆に、彼は泣いている少年の背中をそっと撫でる。
武骨な鎧の様な手からは想像もつかないような、優しい動きでした。
少年の背中を撫でながら、彼は話を始めました。
「君のやったことは、間違ってない。 でもやっぱり間違っている」
「……助けちゃダメなの? 放っておいたほうが良かったの?」
少年の助けを求めるような質問に対し、彼はゆっくりと首を横に振った。
「弱いものを助けようとするのは、間違いじゃない。 でも、力もなしに強者に挑もうとすることは間違いだ」
「じゃ、じゃあ……どうすればいいの? よわかったら、みすてなきゃ、ダメなの?」
少年は絶望したように、うなだれてしまった。
見ていられなくなった私は彼に向かって非難を浴びせた。
「JOKER! 泣いている子供に向かって、それは酷いんじゃ」
私の非難を意にも介さず、JOKERははっきりと、少年に告げた。
「君が強くなればいい」
その言葉を聞いた少年は、ふるふると首を横に振って力のない声で反論する。
「むりだよ……いくらやったって、かないっこないよ」
「だったら、努力し続ければいい。 何もしないで強くなることはできない」
「ぼくには……できないよ」
そう言って少年は痛みに耐えるようにして立ち上がりその場を去ろうとした。
しかし、JOKERはその少年を引き留めようとすることなく、ただ言葉だけを投げかけた。
「本当は誰だって弱い。 だが、心の強さが人を変える。 君はきっと、俺とは違う」
JOKERの言葉に反応するのことはなく、少年はその場から去ってい行った。
茫然としていた私は、ハッと意識を取り戻し、JOKERに話しかける。
「貴方の言っていること、よくわかりませんが、もう少し優しくはできなかったんですか?」
「……立ち止まって泣いている暇があれば、前を見据えて歩き続けるべきだ」
そう一言だけ言った後、彼は永遠亭に戻るまで何も話してはくれませんでした。
ただ帰り道、傾いた夕日から延びる赤い夕陽の中で、彼の背中はとても寂しいものに見えました。
ああ、あと気付いたことが一つ。
以外にも彼は子供に優しいことです。