明智恭介と奏者の黙示録   作:テレサ二号

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初めまして、テレサ二号です!

最近、シンフォギアのアニメを見始めて投稿してみたくなったので投稿させていただきました。
物語は原作1話の少し前からのスタートとなります。

これから少しずつ書いて行きますので、ご愛読していただけると幸いです。
ご注文はうさぎですか?を題材にした小説と書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

では、本編です!!


File1:偽りと契約

薫「うわぁ……こりゃいよいよ万事休すっすかねぇ」

 

薫の目の前には美しい容姿に艶やかな青髪をなびかせた、変わった格好をした美少女が立っていた。

一見、運命の出会いとでも呼べる光景ではあったがそれを否定する確かな要因が1つあった。

それは目の前の美少女が"剣"を構えている事であった。

 

 

 

~~~~遡ること数時間前~~~~

 

薫はパソコンを弄りながらニュースを見ていた。

 

「人気歌手、風鳴 翼(かざなり つばさ)さんの全国ツアーライブがスタートしました。海外進出の噂も立つ彼女のライブに海外からも注目が集まります」

 

薫「風鳴翼ねぇ……」

 

彼の名前は天草 薫(あまくさ かおる)。

本作の主人公である。

身長165cm、体重55kgの小柄。

血液型はB型。

好きな食べ物は特に無く、嫌いな食べ物は沢山ある。

座右の銘は「人間は考える葦(あし)である」

嫌いな言葉は「知らぬが仏」

両親を幼い頃に亡くし、親戚に面倒を見て貰いながら一人暮らしをしておりおり、地元の私立に特待生で通う優秀な生徒である以外どこにでもいる普通の高校生である。

そして、趣味の将棋ではアマチュア日本一になるくらい将棋には力を注いでいる。

しかし将来プロになるつもりはない。

 

 

薫「同年代の女の子にしちゃ可愛い子だよな。まぁ女の子とのご縁が無い俺には全く関係ない事だけど」

 

「続いてのニュースです。ORAXネット銀行の25億円消失事件で会社側が会見を開き、犯人が全く特定できていない事から特異災害対策機動部にも捜査依頼をすると発表しました。巷では"タブリス"の仕業では無いかとの噂が流行しております」

 

タブリスとは数年前から出没し始めたハッカーで、どんな固いロックがかかったセキュリティでもすり抜けるように通過し、その中の情報を閲覧したのち、

"Tavris Attendance!!"(タブリス参上)と翼をイメージしたイラスト付きのメッセージを残して、痕跡を全く残さず消えるというパフォーマンスを見せている天才ハッカーだ。

一年前のアメリカ国防総省へのハッキング行為をアメリカが公表してから一躍時の人となった。

未だにアメリカは犯人を特定できていない。

タブリスの目的は未だ分かっておらず、様々な国の国家機関に入っては国家機密を閲覧して履歴を残して消えている。

薫はそんなタブリスのニュースがとても好きなのだ。

 

薫「おっ!タブリス様のニュースがまたやってるではありませんかー。有名になりましたなー♪」

 

その時、テレビの音量をかき消すほどの大音量のサイレンが鳴り響いた。

 

薫「警戒警報か……。近くにノイズが現れたって訳ね」

 

薫は上着を着ると外に走り出した。

途中までシェルターに向け走っていた薫だったが、急にノイズの事が気になり始めた。

※ノイズの説明についてはアニメや公式サイトを見てね!

 

薫「そういや生のノイズって見たこと無いな……」

 

薫は方向転換すると来た道を戻って行った。

しばらくは走ると薫の目の前の景色は一変した。

壊れた家屋に灰になった人達。

そしてカラフルな謎の未確認生命体。

 

薫「おぉ、これがノイズってやつですか……。触られたら一貫の終わりってか人生終わりってやつだね。これがノイズによって灰にされた人か……」

 

薫は灰を触って調べてみるが、特に変わったことはない。

再びノイズに視線を戻すと、奴等は臨海体勢になっており、恐怖を覚えた薫は再び走り出した。

 

当然ノイズは薫を追いかけた。

元々運動神経は悪くない薫ではあったが、逃げ惑う内にいよいよ逃げ場が無くなって追い詰められていた。

 

薫「やれやれ、これが好奇心は猫をも殺すってやつかねぇ。俺犬派だけど。仕方ない、人生の最後にノイズに灰にされる感覚でも味わうか」

 

薫は両手を上げて、無抵抗の意思を表した。

それがノイズに伝わったかは分からないが、ノイズは一斉に薫目掛けて攻撃をしかけて来た。

 

薫「おもひおく、言の葉なくて、つひにゆく、みちはまよわじ、なるにまかせて」

 

薫は尊敬する偉人である黒田官兵衛の辞世の句を詠んだ。

その瞬間、目の前が光り歌が聴こえ、目の前のノイズ達が消滅した。

 

薫「お、俺に不思議な力が宿った!?」

 

??「そんな訳無でしょ!!」

 

薫の目の前に青髪の美少女が現れた。

 

??「死にたくなければ、そこから動くな」

 

そう言い残し、少女は天を舞う。

その美しさに薫は言葉を失った。

 

全てのノイズを蹴散らすと少女は天から降り立つように着地した。

 

薫「これが風鳴 翼と天羽々斬の能力か……。!?」

 

??「!?」

 

薫は咄嗟に口を覆った。

それと同時に少女はこちらに向き、剣を構えた。

 

翼「貴様……何故その事を知っている」

 

そして場面は文頭に戻る。

 

薫「はて?何の事ですかな?」

 

翼「私と私の能力についてだ」

 

薫「空耳ではありませんか?」

 

翼「そんな訳無いだろ!」

 

薫「そういや、その剣でノイズをスパスパ斬ってたよね?人間も斬れるの?」

 

薫は躊躇せず指先で剣先に触れる。

当然指先が斬れ血が流れ始めた。

 

薫「やっべーー!斬れてる!すっげぇ痛ぇ!!」

 

翼「…………」

 

翼は薫の常軌を逸した行動に戸惑っていた。

その空気を打ち消すように完全武装をした男達に薫は取り囲まれた。薫は両手を上げ無抵抗の意を表した。

 

「動くな!大人しくしろ!」

 

薫「サブマシンガンを持った大きなお友達に抵抗なんてしませんて…………。地獄でも墓でも好きな所に連れて行ってくだせー」

 

両手に重厚な手錠とアイマスクを付けられた薫は翼と共に連行されていく。

 

薫「口は災いの元ってやつですかねぇ。あのぉ、俺はどこに連行されてるんでしょうか?」

 

??「スミマセン、お答する事ができません」

 

優しい声の男が答えた。

 

薫(この声色からして俺への害意は無い、警察関連では無いな。だとすれば取り調べかあるいは……)

 

薫「トイレに行きたくなったらどうすれば良いですか?」

 

??「私が動向します」

 

薫「良かったー♪トップアーティストの風鳴翼に下の世話をさせるのは気が引けてたんですよ~」

 

翼「///!!少し黙っていろ!!」

 

翼から足を踏まれた薫は激痛で黙るのだった。

しばらく行くと薫は車から降ろされどこかを歩かされた。

薫の態度は変わる素振りを見せず、呑気に歌を歌い始めた。

 

薫「♪~♪~♪♪♪」

 

翼「あなたには緊張感と言うものが無いのですか?」

 

??「あはは。でもお上手ですね」

 

薫(歌と声の反響からして長い通路に人の気配は無い。やはり警察や牢屋の類いでは無いな。そして先ほどから歩いている広大な敷地に人の気配が無いとするならば、役所か……いや夜の学校あたりか)

 

薫「どこかにスカウトでもいませんかね?」

 

??「私は翼さんのマネージャーも務めていますので、芸能事務所に推薦しておきましょうか?」

 

翼「緒川さん!!」

 

緒川「スミマセン、私も冗談が過ぎました」

 

薫(マネージャー"も"か……。決まりだな。向かっているのは二人の所属する部署の本部で目的は俺の正体を知る事と、シンフォギアについてどこで知ったかを探ることだろう)

 

しばらく行くとエレベーターのような物に乗せられ、かなり下層部まで降りて行った。

そこからしばらく行った所で薫は部屋に入れられ、椅子に座らせられた。

しかし薫の拘束が解かれる事は無かった。

 

部屋に入るとすぐに薫の指先の治療が施され、相変わらず抵抗の素振りを見せていない薫の治療が終わると明るい声の女性が声をかけてきた。

 

??「はぁ~い♪初めまして、天草薫君?私立の高校生で特待生なんだって偉いね?」

 

薫(身辺調査は済んでいるようだな。しかし問題ない)

 

薫「何で、俺の名前を知ってるんですか!?」

 

??「情報調査は私たちの得意分野ですもの♪私は櫻井了子(さくらい りょうこ)よ。よろしくね♪」

 

薫「お美しい声ですね♪是非とも顔を拝観させていただきたいものです♪」

 

了子「あらお上手♪でもダメよ。あなた将棋のアマチュア日本チャンピオンなんですってね?」

 

薫「そうなんです。目隠ししても指せますよ?どうですご一局?」

 

了子「魅力的なお誘いだけど止めておくわ。それじゃ、本題に入りましょ?翼ちゃんのギアについてはどこで知ったのかしら?」

 

薫「どこだったかな?ネットの噂サイトでその名前を見たんです。良く覚えていませんが」

 

了子「本当に?」

 

薫「本当です」

 

了子「アナタの身辺調査が終わるまでは解放できないから、そのつもりでいてね」

 

薫「自分の家や身の回りについても調べて構いません。早く解放していただけると幸いです」

 

その後、数時間薫は監禁されたままで過ごした。

さすがに飲食とトイレだけは最低限配慮されていた。

そしてやっと薫のアイマスクと手錠が解かれた。

そして目の前には赤服の体格の良い大人が立っていた。

 

薫「いや~、ありがとうございます。無実だって信じて貰えたんですね?」

 

??「いや、まだだ。今から最後の取り調べを行っていく。俺の名前は風鳴 弦十郎(かざなり げんじゅうろう)ここの司令官だ」

 

薫「ここのってここはどこですか?」

 

弦十郎「スマナイ、ここは特異災害対策機動部二課という。対ノイズの特別な部署だ」

 

薫「国家機関ですか?何故俺をこんな所に?取り調べならどこでもできたでしょ?」

 

弦十郎「お前について色々知りたくてな。さて、本題に入ろう。ここの監視カメラや録音機器は全て切っている。つまりここでの話を知っているのは俺とお前だけだ。俺はお前が俺の仲間になれるかどうか試したい、嘘偽りなく話してくれないか?」

 

薫「俺のメリットは?」

 

弦十郎「嘘を付けば俺がお前を銃で撃ち、その後俺も自分の頭を撃ち抜く。嘘が無ければ、ここから無罪で出してやるし俺もここでの会話は他言しない。神に誓おう」

 

薫(嘘を付いている人間の顔では無い。俺が嘘を付けば頭を撃ち抜くつもりだな。どうせ死ぬなら事実を話すか)

 

薫「分かりました。では質問をどうぞ」

 

弦十郎「明智恭介という人物を知っているな?」

 

先ほどまで余裕の笑みを浮かべていた薫の表情は一瞬で激昂に変わり、弦十郎に飛び掛かった。

 

薫「何故その名前を知っている?」

 

弦十郎「明智恭介(あけちきょうすけ)。システムエンジニアの明智圭吾とその妻の美夏の間の子供で10才の時に両親が亡くなり、その後12才の時に亡くなっている。そして有名な探偵明智小五郎の子孫にあたる」

 

薫「…………俺だよ。俺が明智恭介だ」

 

弦十郎「では天草薫は誰だ?」

 

薫「天草 薫は俺が13才の時に金で戸籍を買った同い年のホームレスだよ。今じゃ生きてるのか死んでるのか知らないがな」

 

弦十郎「お前は一体何者なんだ?」

 

薫はしばらく悩んだ後に、全てを洗いざらい話し始めた。

 

薫「まずは前提として俺も真実しか話さないから、疑うのは止めてくれないか?いちいち肯定するのは面倒だからな」

 

弦十郎「あぁ、元よりそのつもりだ」

 

薫「タブリスって知ってるか?」

 

弦十郎「知ってるも何もニュースでその名を聞かない日は無いくらいの有名人だろ。ウチも機密情報を閲覧されてる被害者だしな」

 

薫「俺がそのタブリスだ。だからシンフォギアについても風鳴翼についても知っていた。今日はたまたま口が滑ってしまってこのザマだがな」

 

弦十郎「お前がタブリスだと!?…………しかしそう考えると辻妻があう」

 

薫「逆に俺からも聴かせてくれ。何故俺の正体が分かった?」

 

弦十郎「この部屋に入ってきて最初に指先の治療をしたろ、あの血液からDNA判定をしたのさ。勿論、俺個人の単独の調査だがな」

 

薫「あの時か……。指先を切ったのはウカツだったな」

 

弦十郎「今度は俺の質問だ。何故、そんな危険な事をしてまで世界中の国家機関の機密情報を閲覧する?」

 

薫「俺と祖先の明智小五郎は良く似ているらしくてね。異常性癖なのさ。知識欲が満たされると興奮する体質なんだ。だから、世界中の国家が隠している機密を片っ端から閲覧していた」

 

弦十郎「ハッキング技術は独学か?」

 

薫「システムエンジニアの両親の部屋にはその手の資料が沢山あったからね。子供だから分からないだろうと思ってたんだろうけど、色々学ばせて貰ったよ」

 

弦十郎「今までどんな犯罪を犯した?」

 

薫「ネット犯罪はほぼ全部だ。戸籍も金で買ってからデータベースを弄って俺の写真を使って色々改竄したり、マネーロンダリングやネットバンキングの口座をまるごと盗んだり。アルバイトで一流企業のデータベースを全て破壊したこともあったな。最近だとニュースで話題のORAXネット銀行の25億円消失事件の犯人も俺だ。ただあれは暴力団や汚職で稼いだ政治家の資金をまるごと抜いてやっただけだがな」

 

弦十郎「本当にタブリスなのか?」

 

薫「疑わないって言っただろ。そうだな……。ここにパソコン1台持ってきてくれたら、ここのデータベースも破壊して見せようか?」

 

弦十郎「いや、充分だ。元々疑ってはいない」

 

薫「それで?俺の事がただ知りたいって訳では無いのだろ?」

 

弦十郎「あぁ、大事な話に移ろう。ウチの部署は今、誰かも分からぬ相手と闘おうとしている。その上ウチには密偵が潜んでいるみたいでな。こちらの動きは相手に読まれている事が多い。だからお前をウチに迎え入れ、相手の調査と密偵を探す手伝いをしてほしい」

 

薫「俺のメリットは?」

 

弦十郎「奴らは世界中の誰も知らない情報を隠し持っている。それを一番に知る権利をお前にやろう。どうだ?」

 

薫「!!」

 

薫の密偵探しのリスクに比べれば何と言うリターンの低さ。ハイリスク・ローリターンである。

しかし薫はこの提案に高揚を隠せない。

元々常軌を逸した人間なのだ。

 

薫「この部署での俺の肩書きは?」

 

弦十郎「作戦司令官補佐だ。表向きでは将棋アマチュア日本一の戦術を存分に指揮として奮って貰い、その裏では密偵を探す内偵と言った所だ」

 

薫「もし相手の正体が分かって、相手の方が面白そうなら相手側に乗り換えてしまうかもしれないぞ?」

 

弦十郎「その時はその時さ。"虎穴に入らずんば虎子を得ず"。危険を犯さなければそれなりの成果が得られる相手では無いし、"蛇の道は蛇"。その道はその道はプロに任せるのが一番だ」

 

薫「面白い!!乗るぞ!!その話!!」

 

弦十郎と薫は固い握手をした。

よってここに"特異災害対策機動部二課 作戦司令官補佐:天草薫"が誕生日した。

 

この出会いをきっかけにこの日から薫の悪に染まりきっていた日常が慌ただしく変化していくのだった。

 

 




いかがでしょうか?
初めてシンフォギアの作品を書いてみましたが、ごちうさの5倍くらい時間がかかりました。
原作は無印を一回見ただけなので、設定が色々甘くても多目に見てやってください(  ̄▽ ̄)

拙い文章ではありますが、これから少しずつ更新して行きたいと思います!
次回からはもっと女の子出てきますので!

冒頭でも言いましたが、ごちうさの小説も宜しければ是非!!

ではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ
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