明智恭介と奏者の黙示録   作:テレサ二号

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どうもテレサ二号です!

投稿2話目で挫折しそうになりました(  ̄- ̄)
筆が全く乗らない……。

しかしようやくアニメの二期まで見終わりました\(^^)/
マリアさんええな(*´-`)

では本編です!


File2:出会いと約束

弦十郎「・・・」

 

一同「・・・」

 

今日はいよいよ天草薫の初出勤日である。

しかし彼の出勤時間である9時を過ぎたが薫は現れない。

 

緒川「あの?司令官がスカウトしたって男の子はいつやってくるんですか?」

 

弦十郎「9時だ……」

 

一同「・・・」

 

それから30分後に慌てて走って来た薫が汗だくになりながらも自己紹介を始めた。

 

薫「天草薫です!アマチュア将棋日本チャンピオンの思考力を風鳴司令に評価され、この特異災害対策機動部二課に作戦司令官補佐としてスカウトされました!昨晩は緊張で眠れず寝坊をしてしまいましたが、今後はこのような事が無きように注意したいと思います!よろしくお願い致します!」

 

薫が頭を下げるとチラホラ拍手が湧いた。

その後二課のメンバーの紹介を受けた後、司令室に呼び出された薫は弦十郎に説教をされていた。

 

弦十郎「勤務初日から遅刻とはどういう事だ!」

 

薫「仕方ねーだろ。昨日は色々調べてたんだよ」

 

弦十郎「それで寝るのが遅くなった訳か?」

 

薫「いや、10時には寝たし7時には起きたからな」

 

弦十郎「では何故遅刻した?化粧に時間が掛かった訳では無いだろう?」

 

薫「お、オッサンもそんな冗談言えるんだな」

 

弦十郎「お前の事だ。何か理由があったんだろ?わざとじゃないなら許してやる。訳を話せ」

 

薫「わざとだけど?」

 

弦十郎「だったら許せるか!ウチのような組織は規律も大切なんだ。初日から遅刻するような奴を信用する訳ないだろ!!」

 

薫「オッサン頭硬いな?頭皮が硬いとハゲになりやすいらしいぞ?それに逆だよオッサン。まずどこの誰かも分からない奴が入ってきて、作戦司令官補佐として活躍したらできる奴だと思われて密偵に怪しまれるだろうが。遅刻してまずは評価をマイナスにしてから、作戦司令官補佐として実践で活躍すれば指揮能力だけは使える奴ってインプットされるだろ?相手の油断や隙を誘うのは兵法の基本だぜ?」

 

弦十郎「なるほどな……。お前にはつくづく考えさせられる」

 

薫「将棋でも相手が格下の場合は角か飛車を先にわざと渡したりする事もするぜ。優位性を持った人間はその優位を優先的に行使する分行動は読みやすいからな。覚えておきな」

 

弦十郎「話は分かった。遅刻についてももういい。それで?昨日調べていた事は何か分かったか?」

 

薫「なーんにも。そもそも元々啓示されてる資料だけだと推測する根拠が少な過ぎる」

 

弦十郎「推測の範囲内でいい。お前が思う最悪のケースを教えてくれ」

 

薫「あくまで俺が事情を勝手に解釈して想像した推測だけどいいのか?」

 

弦十郎「頼む」

 

薫「最悪のケースは相手側にシンフォギア奏者がいて、人類を滅ぼす手段を構築段階まで進めてる」

 

弦十郎「人類を滅ぼす?」

 

薫「だから最悪のケースだって言ったろ?相手の目的は分からないがこれが最も最悪のケースだろ」

 

弦十郎「渡した資料の中に何か気になる所はあったか?」

 

薫「むしろ怪しい所しか無かったけど、特に気になったのは10年前の聖遺物イチイバルの紛失事件と2年前のツヴァイウィングのライブ強襲事件、その裏で行われていたネフシュタンの鎧の起動実験と鎧の失踪事件だな」

 

弦十郎「イチイバルの紛失事件は不明な所が多い。前司令官である俺の親父の風鳴訃堂が司令官だった時に起きた事件で、イチイバルの紛失の責任を取って親父は二課の司令官を辞任した。その二代目として公安警察だった俺に白羽の矢が立った訳だ。」

 

薫「紛失事件自体はそこまで気にならないが、イチイバルのコンバータをコレクションとして観賞用にする訳無いだろ?それに過去を調べさせて貰ったがシンフォギアの奏者候補者が何人も行方不明になってるんだろ?その行方不明者達を使ってイチイバルの適合試験をしていると考えれば辻褄が合う。その中で適合者が見つかっていても不思議では無いだろう」

 

弦十郎「ではいずれイチイバルの適合者が表舞台に出てくると?」

 

薫「その時は相手の親玉も一緒に出てくるかもしれないな」

 

弦十郎「ネフシュタンの鎧も気になるのは同じ理由か?」

 

薫「それもあるが、一番気になったのはノイズの出現の場所とタイミング、そして何故ネフシュタンの起動実験をギア奏者のツヴァイウィングのライブの日に合わせて裏で行ったのか。俺には初めからネフシュタンの強奪を目的に誰かが故意的に仕組んだとしか考えられない。だとすると親玉は案外近くにいるのかもしれないな」

 

弦十郎「ノイズの出現はイレギュラーで自然災害のような物だろう?」

 

薫「普段イレギュラーで出現しているのはこういった時のカモフラージュにしか俺には見えない。何者かがノイズ出現の鍵を握っているのかもな。ここ最近のノイズの出現パターンを漁ってみたが、明らかにこの施設周辺が特出している。恐らく敵の狙いは奏者の風鳴翼か完全聖遺物のデュランダルのどちらかだろう……。近々仕掛けてくるかもしれないから警戒は怠るなよ?」

 

弦十郎「分かっている。ウチに奏者は翼しかいないんだ。翼を失えばウチは烏合の衆と言っても過言では無いからな」

 

薫「新しいシンフォギア奏者でも都合良く現れませんかねぇ」

 

薫は腕を組みながら考えていた。

そして思い出したように弦十郎に確認をした。

 

薫「そういえば俺が作ったセキュリティ強化のプログラムは導入してくれたか?」

 

弦十郎「あぁ、セキュリティ強化にすぐに着手してくれて本当に助かった」

 

薫「なに、あのプログラムはセキュリティ強化なんて付け焼き刃程度でしかねぇよ」

 

弦十郎「なんだと?」

 

薫「あのプログラムのセキュリティ強化は表向き、実質の本命はデータの行き来を監視して不正な流出があればそこを辿るプログラム、名付けて"レリエル"だ」

 

弦十郎「名前は大事なのか?」

 

薫「名前が無ければ愛着が湧かないだろ?このプログラムで密偵を見つけられれば最高だけど、おそらく見つからない。それでも情報が流出するなら恐らく密偵は二課の中にいる事になる。相手が俺並みかそれ以上のハッカーなら話は別だがな」

 

弦十郎「了解した。引き続き調査を実施してくれ」

 

薫「りょーかい」

 

弦十郎「それと俺からお前にプレゼントがある、明日の午前8時にここに来てくれ」

 

薫「明日は学校なんだけど?」

 

弦十郎「そっちも上手くやっている。いいからここに8時だ。明日は遅れるなよ」

 

薫「???」

 

薫は首を傾げながらも了承するのだった。

 

 

~~~次の日~~~

 

??「それでは転校生を紹介する。天草薫君だ」

 

薫「私立リディアン音楽院高等科二回生に転校して来ました天草薫です。本校は女子校ですが、前校の校長と本校の校長の意向により特別留学生として本校に転校させていただくこととなりました。自分の事はフランクに薫と呼んでいただけると嬉しいです。よろしくお願い致します」

 

薫が深々と頭を下げると歓声と拍手が沸き起こった。

 

きっかけは今朝の8時である。

 

薫「オッサン来たぞ」

 

弦十郎「司令官おはようございますとか言えないのか?」

 

薫「そりゃ表向きの挨拶だろ?俺達は上司でも部下でもねぇんだからそこまでする理由はねぇよ」

 

弦十郎「全く……お前らしいな」

 

薫「それよりプレゼントは?吉川里穂の写真集でもくれんの?」

 

弦十郎「好きなのか?」

 

薫「結婚できるなら結婚してぇ。25億あるから金で釣れねぇかな?」

 

弦十郎「悪銭だろうが!それよりプレゼントはこれだ!」

 

弦十郎の手には制服が握られている。

 

薫「制服?どこの制服だ?」

 

弦十郎「ここ、私立リディアン音楽院の制服だ」

 

薫「誰が着るんだ?」

 

弦十郎「お前に決まっているだろう?」

 

薫「はっ!?何で俺がここの制服着なくちゃいけないんだよ!」

 

弦十郎「お前の今の学校とこことは距離があるからな、特別留学生としてリディアン音楽院に転校することを両校の校長に許可いただいた。これは決定事項だ」

 

薫「…………ここ女子校じゃなかった?」

 

弦十郎「ハーレムな毎日を送れるな薫!」

 

薫は出口に向けてダッシュしたが弦十郎に首根っこを掴まれた。

 

薫「嫌だ!絶対に転校なんてしないぞ!」

 

弦十郎「いい加減諦めろ!それに翼の近くに内通者がいる方が都合がいいんだ!」

 

薫「はぁ……。分かったよ、通えばいいんだろ?」

 

弦十郎「部屋はどうするんだ?」

 

薫「基本的には通うよ。ただし必要時はこの司令室に泊まらせてくれ」

 

弦十郎「お前がそれでいいなら構わない」

 

こうして私立リディアン音楽院の特別留学生の天草薫が誕生した。

 

薫(いつかオッサンの恥ずかしい過去を見つけて世間様に暴露してやる!)

 

 

挨拶を済ませた薫は転校手続き等で本格的に授業に参加するのは来週となっていた為、校内を散策がてら見回っていた。

すると目の前に木から降りられなくなっている猫を助けようとしている女の子がいた。

 

薫「こんな所で何をしているんだい?」

 

??「この子が降りられなくなっちゃったみたいで……。可哀想だから助けてあげようと思って」

 

薫(実益も無いのに変わった子だな)

 

するとドジな猫が足を滑らせ木から落ちそうになったのを女の子は反射的に抱き抱え、猫と一緒に落ちてきた。

しかし薫は反射的に女の子と地面の間に滑り込み緩衝材の代わりをはたした。

 

薫「ゴフッ!」

 

??「大丈夫ですか!?私重たくないですか!?」

 

薫「頼むから早く降りてくれないかな?」

 

??「す、スミマセン!!//」

 

女の子は薫から飛びのくと薫は身だしなみを整え、女の子と正対した。

 

薫「ケガは無いかい?」

 

??「はい!ありがとうございました!この子も大丈夫だったようです!」

 

薫「なら良かった。それじゃあ、俺はこれで」

 

??「あの!」

 

薫「???」

 

??「あの、名前を教えて貰えませんか?今度ちゃんとお礼をしたいので」

 

薫「お礼なんていいさ。俺が勝手に助けて、君が勝手に助かっただけなんだから」

 

??「あはは、変わった人ですね。それでもちゃんとお礼させてください」

 

薫「天草薫、二回生に今日転校してきたんだ」

 

??「転校生さんですか!?」

 

薫「訳ありでね。その辺は突っ込まないでくれると助かる」

 

??「私は立花響(たちばなひびき)、一回生です。趣味は人助けで好きな物はご飯&ご飯!」

 

薫「響ちゃんだね?よろしく。それより一回生がこんな所にいていいの?もう授業始まってるんじゃない?」

 

響「え?…………もうこんな時間!?急がなきゃ!先生にまた怒られちゃうよ~!」

 

そういうと響は走って校舎に向かった。

薫は響を見送るとそのまま指令部へと足を向けるのだった。

 

薫が指令部の入口付近まで来ると入口の前に風鳴翼が立っていた。

 

薫「どうもこんにちわー。俺に何か御用ですか?」

 

翼「……お前は一体何者なんだ?」

 

薫「天草薫16歳。趣味は将棋です。そういえば同じ学校の生徒になったんでしたね。よろしくお願いしますね、風鳴先輩」

 

翼「誤魔化すな!何者かも分からないお前を信用できるわけないだろう」

 

薫「信用できないって言われましても困りますねぇ……」

 

翼「そのヘラヘラした感じもだ!上辺を取り繕って心を誰にも見せない仕草もだ!」

 

その言葉に薫の目付きは変わった。

 

薫「あんたも当事者なら答えを求めるばかりじゃなくて自分で見つけてみろよ。心配しなくてもあんた達の役には立つし、今のところあんた達の敵になるつもりもねぇ」

 

翼「お前……」

 

薫「そうだ勝負しませんか?」

 

翼「勝負?」

 

薫「あなたが俺の正体を突き止めるができたら、貴方の質問に何でも答えましょう。それまではあなたからの俺自身に関わる質問には答えません」

 

翼「正体?天草薫では無いのか?」

 

薫「その答えは適切では無いとだけお答えしましょう」

 

そして薫はいつもの表情に戻った。

 

薫「それでは頑張ってくださいね?風鳴先輩♪」

 

薫は司令室に入っていく。その姿を翼は眺めていた。

 

翼「あいつは一体……」

 

その時、ノイズの襲来を知らせる警報が鳴り響いた。

翼は慌てて司令室に入る。

 

翼「ノイズですか?」

 

弦十郎「あぁ。翼は現場に急行し一課と連携してノイズを討伐してくれ」

 

薫「その必要はありませんよ。相手は小型ノイズ数十体と中型ノイズ一体、ならばヘリで敵の群れの中に落下し"逆羅刹"と"千ノ落涙"で小型ノイズを一蹴した後に、中型ノイズを"蒼ノ一閃"でカタをつけるでどうでしょう?」

 

翼「お前……私の戦い方を覚えたのか?」

 

薫「これでも"作戦司令官補佐"なんでね」

 

弦十郎「しかしそれでは翼に危険が!」

 

薫「ノイズとの戦いは時間が全てです。唯一の奏者である風鳴先輩に危険は付き物です。これ以上被害を出さぬ為、一課と自衛隊には小型ノイズの進路を膨らませない為に1ヶ所に纏まっているように通達ください」

 

薫は弦十郎に指示すると翼の方を向いた。

 

薫「損な役回りを押し付けてしまいスミマセン。それでもこれが俺の考えるベストな選択だと思います。引き受けてくれますか?」

 

先ほどまでのおちゃらけた様子は全く無く、薫は真摯な態度で翼に語りかけた。

その態度に少しだけこの男を信用しようと翼は決めた。

 

翼「案ずるな。それが防人の務めだ。それに作戦司令官補佐としてお前が考えた作戦なら、自分の出した答えに胸を張れ。その答えが正しかったのだと私が戦場で証明してきてやる」

 

翼は薫に微笑むとヘリに向け走り出した。

初めて見た翼の微笑みに薫は柄になく顔を赤らめていた。

 

弦十郎「惚れるなよ?」

 

薫「善処します」

(今度CD買お)

 

その後、現場に急行した翼の活躍により被害は最小限に食い止められ、薫の初仕事は無事成功に終わるのだった。

この日を境に薫は少しずつ翼に心を開き始めるのだった。

 

 




いかがでしょうか?

原作への理解度がまだまだな所はありますが、少しずつ勉強しながら書いておりますので時間を要しております(;´_ゝ`)

もしかしたらこれな今年最後の投稿になるかもです。

それでもいいよって方はお気に入り登録お待ちしておりますm(_ _)m

ではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ
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