ドスン
スーツの力を使って走ったから結構早くこれた。場所は目に前を右に曲がって行き止まりにいる。レーダーによると星人は、行き止まりで動いていない。という事は不良達は行き止まり側にいて、星人は俺から見て後ろを向いてるはず。なら声をだして注目させてそのうちに逃げてもらおう。
そんな事を考えながら右に曲がった。
「だいじょっ!」
「ちっ、全然当たんねえじゃねえか、すばしっこい奴だな!」「顔、半分ぐらい無いのに生きてるんすね」「俺が片目を当てて5点だから、お前は他の部位じゃないと点数はいらないからな」
早く助けないとそんな事を思いながら俺が見たのは、不良達が星人を甚振ってる姿だった。
何が起こってるのか分からなかった。今まで感情の波を感じたのは人だったから、今回も人だと思っていたが見てみれば星人だった。
俺はどうすればいいのか分からなかった。
「蓮、早いわ、もう。それで不良達は、って無事じゃない。それにしてもあれが星人ね、確かに見た目は宇宙人てかんじ。……気に食わないわね、敵とはいっても甚振るまねなんてして」
敵……敵なのか?確かに見た目は、猫より少し大きく背中から大きい触手を何本か生やして口が大きいトラだが、俺には怯えて逃げ回ってる子供にしかみえない。
俺たちは本当に正義、いや正しい事なのか?、まわりは分からないだけで俺だけが怯えているのが分かる、ならここは星人を助ける方が正しいじゃないのか?……いやそんな事考えてる場合じゃないとりあえず止めないと!
「おい! やめろお前たち!」
「ちょ蓮、どうしたの?」
「あ、やめるって何いってんだ、邪魔すんじゃねえよ」
「そうっすよ、俺たちは正義の味方、悪い星人をやっつけてるだけっすからね」
「お、いいこと言ううじゃねかそ言うことだからとっと「ビュッ」え、あ…し…」
「うわぁぁし、死んで「グサッ」う、む胸が、せん…ぱ…」
「くそっなんなんだよ!
止めようとしたのが悪かったのだろうか。不良が撃つのをやめた瞬間、さっきまで逃げていたのが嘘のようにあっというまに不良達が死んだ。
体を切断され、胸を貫かれ、喉を切られた死体を見て俺は動けずにいた。初めて見た死体という事もあるだろうが何よりもさっきまで恐怖という感情だったのが敵意、いや殺意という感情をこちらに向いたからだ。
確かに星人にとって、俺たちが動物や虫などを見分けられないように、人を見分けられないなら見える人すべてが敵に見えるのだろう。
「ガルルル」 ヒュンヒュンヒュンヒュン
星人はゆっくり歩き触手を振り回してこちらにきている。多分大きい触手と体の大きさ、片目が無い事から走りながら触手を上手く操れないのだろう。と頭の冷静な部分が分析していた。
死んだと思ったら知らない部屋にいて自分が死んだかもしれないのに受け入れる、初めて死体を見て自分が狙われてるのに相手を冷静に分析できる、そんな事ができる俺は、どこか異常なのかもしれない。
ヒュッ
いつの間にか触手が迫ってきてた。
考え事に集中してて気が付かなかったか!やばい死ぬ!
「蓮!」ドンッ グサ
「姫愛!」
姫愛が俺を突き飛ばした。
「バカ、死にたいの! 早く逃げるわよ!」
「あ、ああ」
「痛っ」
「足が! 俺を庇った時にくそっ…こうなったら運ぶぞ!」
「やめて、私あなたの足手まといになるぐらいな死んだほうがまし」
姫愛を運ぼうとしたら、逆に突き飛ばさそんな事を言ってきた。
「何言ってるんだ! 死ぬんだぞ!」
「いいのよどうせ一回死んだ身だし、それに橿原が言ってたじゃない生き残ること最優先て、足手まとい抱えてたら生存率が下がるでしょ、頭いい貴方なら分かるでしょだから……」
「できるわけ無い、そんなこと! それならここであの星人を倒す!」
「蓮、無理しないで何でか分からないけど、貴方しか感じない何かであの星人を殺せないでしょ」
それは確信しきったような言葉だった。確かに隠そうとはしてなかったが、そんな非現実的な事普通考えない。
普通は偽善や怯えてると思うわれるだろう。
「っ! な何でっ、それにそんな事ない…」
「無理しないでって言っただしょ、貴方のことずっと見てたんだからそんぐらい分かるわ。それに無理して生き残って体は無事でも心が傷つく、きっと貴方のそれは優しい事なはずよ、普通に生きてたらよかったけどここではそれは自分のそうして仲間の命を危険にさらす。だからこれから少しずつでいいから覚悟を決めていかなきゃいけない。蓮、貴方は
姫愛がどうしてそんなに俺の事を気にかけてくれるか分からない、それも自分の命を使ってまで。
思えば最初にあった時からこちらの事を気にかけていたし、名前を名乗ったら感情が好意的に変わっていた。好意が恋愛か友情までは分からないけど、ここまでやるほどなんてもしかした昔、何処かで会ったことがあるのかもしれない。どこか懐かしいかんじがするし。
ただ一つだけ分かる事があるそれは、生きてほしいそう言った。
「
俺が死ねば姫愛も死ぬ。
ヒュン
「っ蓮!危ない」
俺達が喋ってる間に結構近くにまできたようで、触手の一本が俺に向かって凄い勢いできた。どうやら姫愛が動けないと分かって先に此方を殺しに来たらしい。
ただ俺には遅くみえる、まるで世界のすべての時間が遅く流れてるように、景色はだんだん色が無くなっていき白黒に見えるぐらいまでになり、ついには星人しか見えなくなり、生き残るにはどうしたらいいか、頭の中で凄い勢いで演算がおこなわれてる。
これが走馬灯かそれとも死を身近に感じた事で極限の集中状態になったのか俺には分からない。
ただ生存率を上げるにはどうしたらいいか、感情が問いをだし脳が機械のよう答え続ける。
―姫愛を守りながら戦う低下却下自分を囮にする低下却下体の一部を囮にする低下却下誰か来るの待つ低下却下周りを壊して隠れる低下却下etc.姫愛の一部を囮にする上昇推奨姫愛を囮にする上昇推奨―
そうだ姫愛を囮にして……`お願い、生きて`っ違う!俺は機械じゃない人間だ!俺には感情がある!ときには感情のままに動くそれが人間というものだ!俺は姫愛を助け俺も生き残る!
―なぜ俺はそこまで姫愛を守ろうとする会って数時間の関係でしかないのに―
なぜ、思えば何故だろう俺を庇ってくれたから、何処かで会っていて懐かしさを感じるから、生きてほしいと言ってくれたから、どこか母さんに似ているから、多分全部だと思う。
けどそれよりもっと単純だ、俺は姫愛のことが好きだ。
庇ってくれたから、懐かしいから、言ったから、似ているから、確かにあるでも今この時間一緒にいて、話して、触れて、感じて、その感情が母さん達が俺に向けていた打算も何もない、いわゆる無償の愛それと似ていたから好きになっていた。感情が感じやすいぶんすぐに好きになってしまう。
見返りを求めず、相手のためなら自分が犠牲になれて、ただ幸せになってほしいと願い、道を間違えたら敵になってでも怒ってくれる、そんな愛。
普通はそんな事できない、人間は嫉妬、怒り、求め、疑う、それが普通だからこれは異常なことなのかもしれない
でも俺は知っている感じるだから、だから強欲なほど異常なまでにそんな愛を欲してしまう。だが同時に無くすのが怖くてずっと避けていた。俺はそんな矛盾をはらんだ異常者だ。
だから、
―
世界に色が戻った。
「かはっ」
「蓮!」
「大丈夫ちょっと頭を使いすぎただけ、刺さってないよ」
脳の使いすぎで鼻血に血涙と口から血を吐いた事を勘違いしたようだ。目も少しぼやけて耳が少し聞こえずらい、どうやら五感のほとんども使っていたようだ。
触手は顔の頬を少し切り後ろの壁に突き刺さった。片目がなくて命中精度が下がっていたのだろう少し首を傾げれば避けれた。
ドシャ
触手と体がつながってる部分を中心に星人が弾けた。そこが弱点らしく頭の半分を失っても生きていたのはそうゆうことだ。弱点はなんとなく分かった。
「蓮あなた……」
「別に無理してないよ、ただ姫愛を守りたいと思ったらいつの間にか撃っていたんだ。だから俺は悪くない」
「はぁ、貴方ねぇ私結構恥ずかしかったんだからね、さっきのは忘れなさい、もう……ありがとう」
「ん、なんて言ったんだ?」
「なんでもない! なんでもないわ! それよりここから早く離れたいから背負いなさい」
「なんで偉そうなんだよ。まぁいいけど、よっこいしょっと結構早く走るからちゃんと捕まってろよ。それとステルスモードにするぞ」
「分かったわ。あ、胸の感触味わいたいからじゃないでしょうね」
なにを言うと思ったら、
「フッ」
「今鼻で笑ったわね! 私そんな笑われるほど無いわけじゃないから! まな板じゃないから!「ドン」きゃーーー」
数分後
ちょうどいい場所があったのでそこ隠れる事にした。
ギュッ
「っ!」
ステルスモードを起動すると仲間にも見えなくなるから、隣に座ったんだが姫愛が急に手を握ってきた、そのせいで震えてるのがばれてしまった。
「震えてる……」
「……星人を殺した時は姫愛を守る事だけを考えて、まるで自分が機械にでもなったかのように感情が消えていたが、落ち着いた今になって恐怖が沸き上がってきたんだ。
相手にも家族がいるんじゃないか?俺は大切な人を無くす悲しみを知っているから、それにあれはただ怯えていただけなにも殺さなくてもよかったんじゃないか?そんな事を考えはじめてしまう。
はは、情け無いよなお前を守るなんて言ってこれじゃな…」
「ううん、そんな事無いよ。私安心した、貴方無理をしてたんじゃないかと思ってたから。その恐怖は貴方が優しい証拠よ。
それに蓮あの部屋に来てから冷静で頭もいいし運動神経も高かったから、私足手まといなんじゃ無いか、必要ないんじゃないかって思っての。でも貴方のそんな弱いところを見て私でも役に立てる、支えられるんじゃないかって思ったえたから」
今の俺にはその言葉がありがたかった。でも初めてあった俺にそこまで思えるなんて、やっぱりどこかで会った事あるのかもしれない。
「姫愛、お前ど「ジジジジジジ」、転送がはじまったって事は大樹さん達が倒したのか」
「蓮なんか言った?」
「何でもない」