ガラガラガラ
「はぁはぁ、見つけた」
開けた部屋は保健室だ、ここは学校、ならあってもおかしくない。そう思ってここにきた。急いで手当しなきゃ、まずベッドに寝かせ治療器具を持ってきた。
数分後
「ふぅ、やっと終わった。だいぶ落ち着いたな」
姫愛の汗を拭きながら言った。
音は止んだり起こったりしてる、たぶん他の仲間も来て戦ってるんだろう。姫愛は手当をしたらだいぶ落ち着いたがほっとけば死んでしまう、だからなるべく早く戦いが終わるように願う事しかできない。
「ん、ここは蓮何が?」
「目を覚ましたか、今は寝てろその怪我で動くと傷口が広がるだけだ」
「痛っ、これそうだひょうほん星人は! 私変なの見て、攻撃されてそれから記憶が……」
「落ち着け今は他の奴らが戦ってる。あの後一人で少し戦ったが追い詰めれてなそこ、懐里さん、明里さんが再生した人が助けてくれてな、戦いはその人に任せて俺は姫愛を抱えて保健室に逃げたってわけ」
「そう、なんだ、私のせいで、私やっぱり足手まといなのかな、蓮を支えれるそう思った、のは思い、上がりだった、のかな、私必要な、いの、かな……うっううっひくっうぇぇっ」
姫愛が泣いてるのを見てられなかった。悲しい感情が伝わってきて悲しくなり、そんな俺よりもっと悲しい思いをしてる思うと、俺は姫愛を抱きしめた、包み込むように。
「必要ないわけない、俺はお前がいてくれたから生き残れたんだ。あの部屋にお前がいなければ俺は感情の無くした機械になってたかもしれない。トラ星人の時だってお前を守りたいと思ったから生き残れた。お前が支えらるって言った時、嬉しかった。お前を守るって言ったのに守れなかったそのせいでこんなにお前を悲しませて……お前がいないと俺は、俺じゃなくなるかもしれない。お前が好きだ、大好きだ」
自分の感情が伝わるように心を込めて言った。比喩じゃない感情が感じ取れるのと同時に相手に自分の感情をある程度伝えられるのだ。そのおかげで小さい頃から動物に好かれていた。
俺はこの力あまり好きじゃない。だけど今だけは、今だけは俺のこの気持ちが姫愛に伝わるように、そう願いながら。
「……蓮、私も、私も貴方が大好き」
「姫愛」
そうして俺達はキスをした。
「今のファーストキスだったんだけど……」
「そうか、俺もだ」
「そっか、えへへ……なんか嬉しいような、悲しいような……複雑な気持ち……ううっ」
そうやって二人で笑いあってたらまた泣き出した。
「おいおいどうしたんだ、また泣き出して」
「だって私の今のこの気持ちも思い出も再生されれば、全部忘れちゃうんでしょ……やっと叶ったのに」
そういう事か、確かに再生されれば傷を負う前の状態に遡って治されるていってたな。
でも俺は、
「姫愛、俺が忘れない。俺には完全記憶がある、これのおかげか分からないけど俺は死んだときの記憶があった。見た事、聞いた事、触れた事、感じた事すべてを忘れない、絶対にだ。だからお前の記憶が無くなっても俺がお前の事を好きなのは忘れない。何度、忘れようとも好きって言い続ける……と思う」
「はぁ、貴方ねぇ、と思うはいらないでしょ、思うは」
「だって、なぁ、恥ずかしいし」
「貴方自分がもっと恥ずかしい事言ってるの自覚してる?このヘタレ」
「うっ、おっしゃるとおりで」
「はぁ、でもいいわ、貴方が私を思い続けるって分かっただけでも、私から告白すればいいだけなんだから」
「面目ないです」
「何で敬語なのよ「ジジジジジジ」、どうや時間が来たようね、再生された私によろしくしてね。私恥ずかしくなると暴言言っちゃうから」
「ツンデレか」
「うっ、ツンデレで悪いか!この……貴方にやっと好きって言えてよかった。小さい頃からの夢みたいなものなの、それが両想いまでになれたんだし、私としては満足かな」
「それって、やっぱり俺達、昔あった事があるって事なのか?」
「貴方が本当に忘れないって言うなら、いずれ分かるわ。だから自分で分かりなさい」
そうして俺達はあの部屋に転送されていった。
「蓮! あれここは、ひょうほん星人は?」
「倒されたよ、姫愛は致命傷を負って記憶が無くなってるんだ」
「そう、なの」
本当に記憶が無くなってるらしく俺としては分かっていても少し悲しい。
「何よ」
「いや、やっぱり可愛いなと思ってな」
「なっ、バッカじゃないの! アホ! バカ!」
姫愛に聞いた今では照れ隠しにしか見えない。
転送されて少したったが明里さん、懐里さんは来なかった。生き残ったのは和泉、西、大樹、姫愛、俺の五人だけだった。
くそっ、やっぱりあの時残って、いやこれは懐里さんに失礼か。話したのはあの時が初めてだったけど、懐里さんおかげで俺と姫愛が生き残ったのは事実だし、間違いにも気が付けた。
俺達は懐里さん達の分まで生き残らなくちゃいけない。そうして姫愛は絶対に守る。俺はそう心に固く誓った。
その後の採点で、点数が入ったのは大樹だけだった。どうやら星人は彼奴だけだったらしい。
そうして大樹はちょうど100点を取った。今までの点数が60点だったから、ひょうほん星人だけで40点は取ってる事になる。やっぱり彼奴は特別だったのかもしれない、喋れたし未来も知ってるらしかったしなんか知ってる雰囲気だったしな。
「一番だ。一番で頼む、俺は抜ける」
「大樹お前……」
大樹は泣きながら言った。俺はてっきり明里さんを再生すると思ってんだが、ただ大樹は明里さんが嫌いなったとか彼氏がいたからでは無いのは、その顔を見れば分かる。それに明里さんも半分は大樹の事好きになってようだし、ミッション中に何か言われたのかもしれない、それで大樹は一番を選んだ。
死んだ人間を蘇らせる、それは決して良い事ばかりじゃない人によってはむしろ地獄かもしれない、だからといって悪い事ばかりじゃない。結局そこに良い悪いはないあるのは欲や願いなどの感情だけだ。
大樹は明里さんの願いを聞いて、自分の会いたいという欲を抑えたそれが人間関係というもだ。
俺が今で避けてい事、だから俺は大樹の事を尊敬する。
その後は特に何事も無く部屋を出れた。ただ和泉の様子がおかしかった、ぼーっとしてたと思った時折此方を見てはまたぼーっとするそれの繰り返しで、前までの見下しや傲慢などがなくなり嫉妬や劣等感、怯えが感じ取れたが特にこちらに何かしてくる様子がなかったので気にしないようにした。
「ふぅ、やっと帰れる。なんか長かったような短かったような不思議な体験をしたわね」
「ああ、死んだと思ったら変な部屋にいて、命がけの戦いをして、生き残った。そうしてまた……」
「ええ、またあの部屋に行って100点取るまで戦い続ける、ずっと」
「だが俺はお前が一緒にいてくれる。それだけで俺は戦える、俺のため、お前のためにも」
「な、何よ急に変な事言って、貴方見かけよらず女たらしよね」
「そうか? 俺はただ正直な気持ちと相手が喜んでくれると思って言ってるだけだがな。まあ今ではあまり人と関わらないようにしてし、さっきのは恥ずかし事言ってるの自覚してる。ってそうだお前に聞きたい事があったんだ
けどいいか」
「別にいいわよ、ただここでずっと立ってるのはあれだし」
「それなら近くに公園があるそこまで行こう」
「そ、なら案内よろしく」
数分歩いて着いた公園のベンチに座って俺は気になった事を聞いた。
「お前の苗字にマクダウェルってあるだろ、俺の母さんの旧姓、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルなんだけどなんか関係あるのか?」
そう自己紹介された時に聞いたマクダウェルそれとどことなく母さんに似ていたからもしかした血縁者なのかと思ったのだが。
「ええあるわ、私のお母さんの妹がエヴァ叔母さんね、だから貴方は私の従弟になるのよ。光栄に思うことね、私の弟になれるんだから」
「い、いや、お前何言ってるんだ、俺の母さんの姉がお前の母でお前は俺の姉って、それにお前俺の事知ってたのか」
「当たり前じゃないエヴァ叔母さんから聞いてたわよ。『私の息子は頭いいし運動もできるしそれに優しいあと顔もいいわね。』『私の息子は世界一、いえ宇宙一よ』なんて私のお母さんに耳がタコできるぐらいに言ってたわねそれで気になった私が聞いたら蓮の事教えられてね」
「か、母さん、ていうか俺そんな事一度も聞いたこと無いぞ」
「そうね、エヴァ叔母さんがサプライズとして黙ってらしいだけど、その前に亡くなってね……だから私が探そうと思ってね、幸い貴方が何処らへんに住んでるかは分かってたから、高校生になったら一人暮らしして探してたらちょっとした事件に巻き込まれてね。それであの部屋に行ったらに会った、て事」
「そうなのか」
ただ嘘は言ってないがまだ喋ってない事もありそうだな。今聞いた事だけで俺の事をあんなに好きになるとは思わないからな。
「だから、これからは私の事をお姉ちゃんと呼んでもいいわ」
「いやそれはちょっとな」
「じゃお姉様でもいいわよ」
「いやそういうことじゃなくてだな」
「何よ文句がばかりねそれなら姉貴お姉ねーちゃんなんでもいいわよ」
「だからそうじゃなくてだな、その、どう見てもお前の方が見た目てきに妹だろ」
「なっ、言ってはならない事を言ったわね。私が気にしてる事を、私だって分かってたわよ。でも弟に憧れてたんだからそのぐらいいいじゃない、それなのに貴方は、ふんもういい帰る!」
「あ、おい」
そんなに気にしてるとは思わなかったが、姫愛は公園を出てったと思ったらすぐに戻ってきて手を差し出してきた
なんだ握手か?
「違うわよ! 携帯よ携帯、何かあった時のためにお互い連絡手段ぐらいは会った方がいいでしょ。べ、別に貴方のが気になるからとかじゃないわよ。あくまでも何かあった時のためだから、ただ私と話したいと思うなら連絡しても許してあげる」
「別にそこまで言わなくても、連絡ぐらい普通だろうに」
「いいから貸しなさい」
携帯を取り出してそのまま渡した。特に見られて困るものはないかな。
「あなた、友達誰もいないのね、まあ私が一番初めの友達になるために作らなかったって言うなら褒めてあげるわ」
「なんだその微妙なフォローの仕方は、別にずっといなかった訳じゃない小学校頃は普通にいたよ。ただ両親が死んでから少し一人になりたくて人間関係を避けてたら癖になってそままてだけだよ」
「ふーん、そうなんだ、ならこれからは私が手伝ってあげる、友達作り。私、お姉ちゃんだしね。それじゃ今日はここまで、そのえっと、またね」
「ああ、またな」
姫愛はさっきと違ってご機嫌良さそうにそれこそ鼻歌を歌いながら帰っていった。それにしてもさっきの鼻歌何処かで聞いたことあるような、まあいいか。
家に帰るために歩いてたら俺が事故にあった場所についた。それにしてもまだ人がまばらにいる、まあ関係ないか。人を避けながら帰ろうとしたら、気になる事を聞いた。
「おい聞いたか、事故だってよ、しかも轢かれたの有名人だって話らしいぜ」
「ああなんでも嫉妬か何かで突き飛ばされて轢かれそうになったところ、男の子が庇って本人はあまり怪我はしてないらしぜ。」
「おいおいまじか、今の時代にそんな事できる奴いるのかよ。まあ俺が若かったら同じ事してたけどな」
「何言ってんだ、どうせしょんべちびって怯えてるだけだろ。それにそいつ全身骨折に死にそうだったらしいけどなんとか一命をとりとめたらしいし」
「なにもんだよ、そいつ。俺だったら轢かれた瞬間、死んでしうだけどな。何かやってたんかね」
「さあなただ――」
そこまで聞いて大樹の話を思い出した、たしか時々オリジナルが生きて時があるって言ってたな。本当かどうかはとりあえず確認しないと分からないし、よし。
その後、周りに聞き込み病院を見つけスーツの機能を使って確認した。スーツや銃は使えるらしいけど見つかったら死ぬらしい。ただ服のしたに着たりして全身が見られなければ大丈夫なようだ。
どうやら本当らしく包帯ぐるぐる巻きながらも息をしていた。はぁ、俺家に帰れないじゃないか。とりあえず今日は河川敷の橋の下で寝るか。
寝ようとして違和感を感じポケットを弄ったら鍵がはいってた。そうえいば父さんの鍵は使った事は無いけど形見だからずっと持ってたんだっけ。
鍵を見つめながら父さんの言葉を思い出す。たしか何かあったらこの鍵を使えだったな、ふむ……よし明日確認するか、もう3年それに何か役に立つものがあるかもしれない。姫愛を守るためにもな。
ふぁぁ、今は寝るか。