GANTZ 神代蓮の序章   作:サムスの趣味

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原作開始
第8話 お前が生きる理由はなんだ


 

「急にどうしたの、人間に見えるか、なんて当たり前でしょ」

 

そう言ったが蓮の顔を見て何かただ事では無い、このままほっとけば自殺しかねない様子に気がつた。

 

「何が合ったの、話しなさい」

「い、いや、別に……」

「はぁ、とりあえずそこに座って落ち着きなさい。飲み物もってくるか」

 

姫愛は蓮を机の前に座らせて飲み物を取りに行った。

 

「はい紅茶。それでどうしたの」

「……彼奴らを殺した時何も感じなかったんだ」

「感じなかった?」

「そこに感情なんて湧かなかった……石を壊すみたいに無機質だった」

「それは、慣れや精神病の一種かもしれないじゃない」

「それは無い。俺は小さい頃から感受性が強く、自分に向けられた感情ならなんとなく感じ取れるんだ」

「――もしかして、トラ星人の時も」

「ああ、あの時は感情の波と読んでるが、激しい感情は俺に向けられてなくても感じ取れるんだ。この力はオンオフなんて無い、強制的に感じ取る、だから慣れるなんて事も無い……いつからだったかは分からないが、星人を殺してるのに感情が湧かなくなった、感じ取れるのに俺の心は動かなくなっていたんだ」

「――でも精神病だってある。悲しけど心が耐え切れなくて乖離したって事かもしれない」

「確かに精神、心だけならそう言う事も考えたかもしれない。でも違う違ったんだ、異常は体にもあった。武者星人事覚えてるか」

「ええ、蓮がスーツ忘れて瀕死になった時の事でしょ。忘れるわけない」

「その次の日、筋肉ができていた。一晩でできる筋肉じゃ無い、時間をかけてつけていく筋肉が一晩でできたんだ。あきらかに異常だ。それからも大怪我を負うたびにあった。思えば子供の頃から努力すれば大抵の事はすぐ出来た。でもそれがおかしかったんだ、努力したからといって必ずみのるわけじゃ無いし時間もかかる。才能が有ったならまだしも、俺は最初がどんなに出来なくても数をこなせば自然と出来てしまう。今回も同じだ、戦闘をするたびに精神が機械のように効率よくなっていって、怪我や強い敵と戦うたびに体が強くなっていく。

――悪夢を見るようになったんだ、俺は機械のように殺す、周りは人間、動物、星人あらゆる死体があふれかえり、ガンツスーツを着た集団と戦ってる。その中に姫愛もいてお前をこの手で殺す、最後に他の奴らに殺される。そんな夢をみてた……無意識に気がついていた。このまま感情を無くしていき、いずれ姫愛への思いも無くなり殺してしまう。そう思うと怖くてしょうがない、こんなのはもう人間じゃない! 化物だ! それなら一層の事……死んだ方が「パンッ」、姫、愛」

「ごめないさい」

 

姫愛がビンタをして抱きしめながら言ったその言葉はあるゆる思いがつまっていた。

 

「支えるって言ったのに、気づいてあげられなくてごめなさい」

「そんな事、ない、この異常な成長で分かる事が一つある、思う事だ。生きたいと思うと強くなる、感じる感情が苦しいと思うと心が動かなくなる。最初は姫愛に欲情していた、だけど俺の体は異常だ、襲ってもし姫愛の体に異常が起きたらと思うと性欲が無くなった。姫愛を殺す夢を見てこんなに苦しいのは姫愛の事が好きだからだ、と思ったらこの感情が段々消えていく。だけどそれでも俺はお前の事が好きだから、でも好きだからこそ消えていく、なにがなんだか分からなくなって、壊れてしまいそうだ」

「蓮……私、貴方になら殺されてもいいと思ってた。でも私が死ぬ事で貴方が壊れるのは嫌だ。だから蓮が私を守って私が蓮を守るから、何があっても、どんな姿になろうと、貴方が私の事を忘れてもそれでも私はずっとそばにいる」

「姫愛……俺もずっとお前のそばにいる、絶対に守ると誓う」

「ふふ、なんだかプロポーズみたいね。あ、それなら誓いのキスもしないとね」

 

そう言って姫愛は蓮へとキスをした。深く長く好きという感情が伝わるように。

 

「んっちゅぷはぁ、私の初めてよ嬉しいでしょ」

「――残念、俺のファーストキスは一年前にしてるんだ」

「そ、そう、それで相手は?」

「お前だよ」

「私?」

 

姫愛は目を点にした

 

「ひょうほん星人の時、記憶が無くなってただろうその時にな」

「あ、あの時に――まってじゃあ私が蓮の事好きなの知ってたの?」

「ま、まあな」

「貴方それで何で告白してこなかったよ、もう、このヘタレ」

「うっ、前にも同じ事言われた。ふぅ、なんだか気持ちの整理というか軽くなったという、まあ話せて良かったよありがとう」

「貴方はため込みすぎなの、彩加さんも気にしてたのよ――ん、もうこんな時間ねそろそろ寝ましょ」

「そうだな、あーその、今日は一緒に寝てもいいか?」

「ん、別に今日だけとわ言わずずっとでもいいのよ」

「い、いや今日だけでいいよ。さすがに毎日はね」

「そう、残念、まあ一緒に寝たくなったらいつでもいいなさい、私はお姉ちゃん――いや恋人なんだから」

「ああ、そうするよ。おやすみ」

「おやすみ」

 

 

ゾクッ ゾクッ

 

「――来たか。姫愛」

「うん」

 

 姫愛に膝枕してもらってたのを、起こしてガンツスーツを着て準備しながら姫愛を見て変わったなと思った。

 

 あれから二か月、姫愛と恋人になって変わった事はよく甘えるようになった事だ。ご飯ではあーんをして、外に出る時は手を繋ぐ、俺が風呂に入ってると時々一緒に入ったりと、今まで我慢してたの解放するかのように、最近やっと落ち着いてきたぐらいだ。口調も少し変わったし初対面の人とはあまり喋らないようになった。戸塚の事も彩加ちゃんと呼ぶようになった、今まで呼んでみたかったけど恥ずかしかったらしい。それと一緒に過ごす内に既知感を感じた、姫愛が時々鼻歌を歌ってるのを聞いて、たしか昔、俺が作って誰かに聞かせた……姫愛に聞いても「ないしょ」と言われ教えてくれなかった。

 

 戸塚には悲しまれた。「どうして僕を頼ってくれなかったのか」「やっぱり女の子っぽいから頼りないのかな」なんて言われて慌てて次は絶対に頼るなんて言ってしまった。こっちはガンツなどの事もあって話したくても話せないのだ。最後に「一層の事、女の子だったら甘えてくれたのかな」と言ってたの聞いてドキリとした。

 

 星人との戦闘では前より動けるようになった。多分今まで無意識の内に制限をしてたのだろう、それが姫愛が恋人になった事、周りからの恐怖の視線や自分が化物かもしれないと言う負の感情に、心が動じないようになった事で解放された。周りの感情を感じ取る事による疑似探知、これは大まかな識別も可能で集中すると星人か人間か、男か女かと感じ取れる。あと戦闘で恐怖を感じない事で体が動きやすくなった事だろう。

 百点を取って選んだ武器は、zガンというグリップを間に挟んだ形状の双銃身の大型銃だ。円形の高圧エネルギー、重力を標的直上より不可視状態で降下させて標的を圧潰する、ロックオンしてエリアを決める事もできる。今のところ一撃だが過信しない方がいいだろう、また連続で撃つと威力が落ちる。使った感じ狭い場所や味方が密集してる時は使いづらい。

 

 

あーたーらしーい あーさがきた きぼーうの あーさーが

 

ねぎ星人

特徴 つよい くちい

好きなもの ねぎ 友情

口癖 ネギだけでじゅうぶんですよ

 

 転送されてみれば俺達が最後だったらしく、すぐに指令が来た。今回は初参加が七人―1匹犬もいるが―と多い事もあってやっぱりテレビか何かだと思ってる。

 

「蓮ちゃん、蓮ちゃんだよな」

 

初参加者の観察をしてたら、ガタイのいい高校生が話しかけてきた。ん?こいつ何処かで……

 

「……加藤、お前、加藤勝か」

「やっぱり蓮ちゃんだったか! 髪伸ばしてたから不安だったんだ。蓮ちゃん落ち着いてるけど何か知ってるのか?」

「まあな、ただ説明してる時間も無いからとりあえず、スーツと銃を持っとけ」

「それはどういう「うわ! なんだこれ!」なっ!」

 

声が聞こえた方を見ればヤクザの一人の頭が無くなっていた。転送が始まったか。

 

「ああ言う事、転送が始まっただ。加藤も準備しろ」

「わ、分かった」

 

ほどなくして転送が終了した。場所は住宅街だ。

 

「ここは外……」

「だが帰るなよ。今はスーツ着とけ」

「ああ」

 

物陰に加藤が行った。

 

「ねえ、蓮さっきの人誰」

 

今まで黙って姫愛が話しかけてきた。

 

「加藤勝、小学生時代の同級生だよ」

「ふーん、ちゃんと友達いたんだ」

「友達って言うか、犬みたいだったな」

「何それ」

 

加藤は何かと俺の後ろを追ってきたからな。

 

「何話してるだ」

 

どうやら終わったようだ。

 

「お前の事だよ。そうえいば姫愛とは自己紹介してなかったな」

「そうだった、加藤勝よろしく」

「橘姫愛、蓮の彼女」

「か、彼女、やっぱすげぇよ蓮ちゃん」

「何がだよ」

 

「あーちょっといいかな」

 

三人で話してると西が全員を呼び止めた。

 

「これさ、テレビなんだよね。さっき指令に出てたネギ星人て言うのをこの銃で撃って倒すハンティングゲーム」

「でも勝手に拉致するなんて犯罪ですよ」

「皆ここに来る前に話しかけられたでしょ。その人が催眠術をかけたんだ、リアリティを出すためにね。因に賞金は一千万、俺は親父が関係者でコネで出さしてもらってるだ」

「まじか、一千万」

「一千万それがあれば」

「おい、早くいくぞ一千万は俺らのもんだ」

 

初参加者はやる気をだして行ってしまった。西はああやって誰も戦おうとしない時は言っている。多分カタストロフィに向けて少しでも戦力を増やすためだろう。あの話は結構穴があるがこういう混乱してる時は騙されやすい。

 

「れ、蓮ちゃん、今の話本当なのか?」

「いや嘘だよ。なんだ一千万欲しかったのか?」

「そ、そういう分けじゃないが……それより蓮ちゃん雰囲気変わったよな」

 

あきあらかに誤魔化したが、まあ加藤は何か苦労してそうな感じするし触れないでおこう。

 

「あれから三年以上たってるしな少しは変わるだろう」

「そうかな、前は優しくて誰の相談にも乗ってくれる頼れるリーダーって感じだったじゃん」

「そうだったかな」

「あ! あれ覚えてるかな、友達が上級生にいじめられてたの、蓮ちゃんが止めてそこから喧嘩になったけど一対多数なのにあっというまに倒しちゃったて。あん時思ったよ俺、蓮ちゃんみたいになりたいって……俺頭悪いからよくない奴が集まる学校行ってるんだけど、そこで蓮ちゃんに近づこうとがんばってたんだよね」

「そう、だったのか」

 

悪い気はしないが加藤、お前が憧れてる神代蓮はもういないだよ……

 

ドサッ

 

急に俺達の目の前に子供が降ってきた、いやあれはネギ星人か。

加藤がネギ星人に駆け寄った。

 

「おい! 大丈夫か!」

「ネ、ネギあげます」

「ちょ、待って!」

 

そう言ってネギ星人は走って行きその後を他の新人達が追いかけていった。

 

「悪い蓮ちゃん、俺ちょと見に行ってくる!」

 

「あ、おい加藤! はぁまあ大丈夫かスーツ着てるし」

「それで蓮はどうするの、追いかける?」

「ああ手は出さないが一応な」

「そう、一応ね」

「なんだよ」

「なんでもない、それより行きましょう」

「おい待てって」

 

なんなんだよまったく

 

 

 追いついたけどは新人達は加藤以外死んでる。その加藤はネギ星人の大人バージョンと対等してる。あれは父親て感じか怒りと悲しみの感情が感じ取れる、ネギ星人は新人達の死体と一緒になってるし殺されら怒りか。

 加藤は涙を流しながらネギ星人に謝ってる。彼奴のあれは命乞いなんかじゃない本当に悪いと思ってるんだろう、だがどんな思おうと言葉は通じない、偶に通じ奴もいるそういう奴らは人間を見下してる、だから殺すしかない。

 ネギ星人の爪による攻撃に加藤は何とか避けれてるが戦ってる場所が悪かった、足を踏み外して河川敷の下に転がり落ちた。ネギ星人はそのまま攻撃するがスーツで加藤は無事だがそれにも耐久力がある時間の問題だ。

 

 くそっ、もともとの正義感に目の前でネギ星人の子供が殺されるのを見て罪悪感あるんだろう、それのせいで抵抗も弱弱しい。このまま加藤を見殺しにするのか?いやここで助けるのに価値があるかどうか……よし。

 

「助けに行くのね」

「加藤は身体能力も高いしリーダーシップもとれる。カタストロフィのためにも戦力は必要だ」

「そうね、そういう事にしときましょ」

「そういう事も何もってそんな事言ってる場合じゃ無い」

 

急いでネギ星人にxガンを撃った。

 

ギョーン

 

「れ、蓮ちゃ「ドシャッ」蓮ちゃん!」

「加藤これが現実だ。ここでは誰かを守るには敵を殺すしかない」

「くそ! なんなんだよ!」

 

加藤はうなだれながら叫んだ。加藤ここに来た以上覚悟を決めなければならない、生きるための。

 

ジジジジジジ

 

 

 生き残ったは俺達三人と西だけ、今回も西は隠れてたらしい。得点は三点だった、まあ妥当だろう。西はそのまま帰っていった。説明は俺らに任せるらしい。

 

「蓮ちゃん説明してくれるんだろ」

「ああそうだなまず――」

 

それから一年前から参加してる事、得点、百点メニュー、ガンツ装備、頭の爆弾そうして死んでる事について説明した。

 

「――こんな感じだな」

「なんで、なんで初めに説明しなかったんだ蓮ちゃん! そうすれば……」

「無駄だよ、今回は新人が多い事もあって説明しても信じてもらえないし、それにここで生き残れない奴はこの先生き残れないし、地獄をみるだけだ。まあこれは俺がそう思ってるだけだからお前に押し付けようとは思わないし、今までもお前みたいな奴はいたからな。ただこれだけは言っとく、加藤お前が生きる理由はなんだ」

「生きる理由……歩、弟を一人にしないために」

「弟か、そうかならこれからお前は戦うたびに弟を思い出せ、そうして目の前の奴と比べるんだ、どちらがもっとも大切か、そうすれば自然と何をすればいいのか分かる。そうやって強くなっていって大切なものを増やしていけばいい」

「蓮ちゃん、はは、やっぱり蓮ちゃんは昔と変わって無かったや」

 

急に笑いながらそんなことを言ってきた。何言ってんだこいつ。姫愛、お前もニヤニヤするな、まったく。

 

「知ってる事は喋ったしお前も帰れ、弟が待ってるんだろ」

「あ、うん、ありがとうな蓮ちゃん、じゃ」

 

加藤は走って帰って行った。

 

「はぁ、俺達も帰るぞ、それとさっきから何ニヤニヤしてるんだよ」

「べっつにー、ただツンデレさんだなーと思ってただけ」

「ツンデレって別にそういうのじゃないからな、加藤は戦力になるって説明しただろう」

「うんうん、そうだねー」

「お前なぁ、晩飯抜きにするぞ」

「ごめんなさいごめんなさい、ただ嬉しかったのよ、蓮にもまだ友達を心配する心があって」

「姫愛……」

「――だからご飯を作ってください」

「はぁ、まったく冗談だよ、早く帰るぞ」

「うん」

 

俺達は手を繋ぎながら帰った。

 

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