ご注文は無口な少年ですか?   作:獅子龍

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投稿が遅れてしまって申し訳ありませんでした。
今回もあたたかい目でご覧ください。


12羽 無口な少年と占い

あるお昼のラビットハウス~

 

 

 

チノちゃんがお客のコーヒーカップを覗きながらお客様と話していた。

 

「明日の恋愛運は上々です。」

 

「水玉模様を身に着けた年上の方に誘惑されるでしょう」

 

「ありがとー」

 

「チノちゃんお客さんと何話してるのかな?」

 

「…………………………ん?」

 

シノンが厨房から出てくる。

 

「コーヒー占いだよ。頼まれたらやってるけどチノの占いはよく当たるんだ」

 

「ほーほう!お天気占いかよく当たる私と張り合うとはなかなかやるね」

 

なぜか自信満々にいうココア。

 

「なんで勝負になってるんだ?」

 

 

 

ココアは興味津々でチノに聞き始める。

 

「さっきのコーヒー占いってどうやるの!?」

 

「やり方はいたって簡単ですよ、まずコーヒーを飲み干します。次にカップを逆さにしてソーサーにかぶせます。そうやってカップの底に出来た模様で占うんです。それがコーヒー占いことカフェドマンシーです」

 

「おじいちゃんのカフェドマンシーは当たりすぎて怖いと有名でした。私はカプチーノでしか当たらないですが……」

 

カプチーノしか当たらないことに少し落ち込むチノ

 

「十分すごいよー!」

 

「………………」コクッコクッ

 

シノンは微笑みながらチノの頭を撫でる。

 

 

 

「うー!私も占いやってみたい!三人とも飲んで飲んで!ほらティッピーも!」

 

コーヒーを飲み干す三人と一匹

 

ココアはそれぞれのカップを覗き占っていく。

 

「チノちゃんは……空からうさぎが降ってくる模様が浮かんできたよ」

 

「?そうは見えませんが本当だったら素敵ですね」

 

「リゼちゃんは……コインがたくさん見える!金運がアップするのかな」

 

「おー欲しかった物が買えるかな」

 

「シノンはハートが見えるよ!いつもとは違う仕草にドキッてするかも!」

 

「…………………………ん」コクッ

 

シノンは頷きながら聞く

 

「むー!」

 

むくれるココア

 

「いや、自分で占って嫉妬するなよ」

 

「…………………………?」

 

「そして、シノンさんは意味をわからないんですね」

 

ココアとシノンに少し呆れるリゼとチノだった。

 

 

 

引き続き占いをするココア

 

「ティッピーはセクシーな格好でみんなの視線を釘付けだよ!」

 

「ポッ」

 

ココアの占いを聞き少し姿勢を正すティッピー

 

「あれ?ティッピーどうしたの?」

 

「ティッピーも占いみたいです」

 

「お!どっちが当たるか勝負だね!」

 

「ココアの明日の運勢は雨模様……とういより水玉模様正直外出しないのが吉じゃ」

 

「だって」

 

「いや私じゃなくてお前の結果だから」

 

「…………………………」

 

シノンはココアを心配そうに見つめる

 

「シノン?」

 

「………………」なでなで

 

「ん~!」

 

「あそこだけ会話ができているのか?」

 

「多分そうだと思います。」

 

 

 

「リゼは将来は器量のある良きお嫁になるじゃろう」

 

「私が?まさかー」

 

「昨日は夕食後にティラミス一つじゃ足りずキッチンに侵入した。」

 

「実は甘えたがり褒めると調子に乗りおる適当に流すのが無難」

 

「この毛玉め!ただの性格診断じゃないか!」

 

(当たってるんだ)

 

「う~!」

 

顔を真っ赤にしてうなだれるリゼ

 

「…………………………ん」なでなで

 

「な!なにをする!」

 

「………………ん?」

 

「う~んとね、"リゼさんがむくれているから、なでなですれば落ち着くかなって"だって」

 

「シノンさんにとって撫でるってことはなんですか?」

 

「シノンにとっては落ち着く行為かなもしくは、相手が喜ぶこと?」

 

「………………」コクッ なでなで

 

「いや、あの」

 

「………………ん?」なでなで

 

「いつまで撫ででるんだー!!」

 

さらに真っ赤になるリゼだった。

 

 

 

ココアたちの学校で~

 

「カフェドマンシー?それってネクロマンサー的な?」

 

「千夜ちゃんてどうしてそういう知識が豊富なの」

 

「…………………………ネクロマンサー」

 

「ん?シノン君どうしたの?」

 

「えっとね"ネクロマンサーとは死霊魔術や降霊術を使う術師のことを言って、ネクロマンサーとは、死霊や死者を使った何らかの術を行う者である。また、そういった術をネクロマンシーと呼よ"だって!」

 

「説明ありがとね♪シノン君」

 

「……………………」コクッ

 

「そういえばね、占いといえば私 手相ならみえるの」

 

「わーみてみてー!」

 

「ココアちゃんは魔性を秘めた相があるわ」

 

「魔性!?」

 

「実は私もあるの」

 

「おそろいだね!」

 

「シノン君も見てあげるわね」

 

「……………………」コクッ

 

シノンの手を見始める千夜

 

「シノン君にも魔性を秘めた手相があるわね」

 

「…………………………?」コテン

 

「なんでだろう、シノン君に魔性があると言われると納得してしまうわ」

 

「千夜ちゃんわかるよ!私もすごく納得しちゃた」

 

「……………………?」

 

「「はぁ」」

 

(((魔性?)))

 

クラスメイト達は魔性という言葉にすこし疑問を持っていた。

 

 

 

 

 

「そのお弁当おいしそう」

 

「ほんと!?」

 

「今日はね自分で作ったんだけど自信作なんだ!」

 

「特にこの卵焼きの焼き加減がー…」

 

「……………………!!」

 

シノンは咄嗟にココアを押した。

 

「キャッ!」

 

べしゃ!

 

そのままシノンは空から降ってきたあんこをキャッチした。

 

「あらあらあんこったらまたカラスにさわられたのね」

 

「……………………ココア姉……大丈夫?」

 

「うん!大丈夫だよ」

 

「……………………ごめん…………お弁当」

 

地面にはシノンが押した時にココアが落としてしまった弁当があった。

 

「ううん助けてくれたんだもん、ありがとねシノン」

 

「…………………………時間」

 

「え、でも」

 

「ココアちゃん、シノン君はなんて?」

 

「うん、"ここは自分が片付けておくからココア姉はお昼買ってきたら?昼休みが終わっちゃうから早めに買っといた方が良いだろうし"」

 

「私もそっちの方が良いと思うわ」

 

「うん、それじゃ悪いけどシノンお願いね」

 

「…………………………」コクッ グッ!

 

 

 

 

 

「ごめんねココアちゃんあんこってよくカラスにさわられるの」

 

「この学校のコロッケパン食べてみたかったんだー」

 

「ん?ココアちゃん!」

 

千夜はココアのスカートを勢いよく直した。

 

ココアは直された。勢いで手から離れてしまったパンを上手くキャッチする。

 

「ひゃっ!ほっ!」

 

「コ、ココアちゃん!パ、パ」

 

顔を真っ赤にし何か伝えようとするが上手く言葉が話せない千夜

 

ココアはパンを無事にキャッチできたことを伝える。

 

「パンなら無事キャッチ出来たよ」

 

「ううん!ち、違うの多分さっき購買前に行ったトイレの時から………………ココアちゃんの水玉が……っ!」

 

「…………」

 

ショックのあまりパンを落とすココア。

 

 

 

その帰り道ココアはあんこを抱き締めながら落ち込んでいた。

 

「なんだか今日はついてない気がする……」

 

「こんな日もあるわよ」

 

「…………………………ん!」

 

シノンはココアをぎゅっと抱きしめて自分の体で覆い隠した。

 

次の瞬間上からじょうろが落ちていき、思いきり水を被るシノン。

 

「ごめんなさい!手が滑ってじょうろが!」

 

「コ、ココアちゃん、シノン君!」

 

「……………………大丈夫?」ポタポタ

 

「う、うんありがとうシノン。」

 

シノンはすこしかがみあんこに頭を撫でる。

 

「……………………あんこも…………よかった。」

 

「うん!あんこが濡れてなくてよかったよー」

 

「二人とも……!」

 

自分よりあんこを心配する二人に感動する千夜

 

シノンは濡れた髪の毛を手で後ろへとかくしあげる。

 

その姿はシノンのオールバックだった。

 

「…………………………ふぅ」

 

「シノンは…………!!」

 

「…………!!」

 

ココアと千夜はシノンを向くと固まってしまった。

 

「……………………ん?」

 

「「…………」」ぽ~~

 

「………………?」

 

二人ともシノンの普段見ない姿に心打たれていた。

 

 

 

~しばらく落ちついて。

 

 

 

「お礼とは言ってはなんだけどシャロちゃんの喫茶店によってかない?二人にご馳走するから」

 

「いいの!やったー!」

 

「……………………ありがと」ペコッ

 

 

 

~フルール・ド・ラパン

 

 

 

「なななんてもの連れてきてるのやめてこっちこないでぇぇ」

 

ココアを見たとたん怯えながら拒否した。

 

「がーん私不幸オーラ出てたんだ」

 

「………………違うと…………おもうよ?」

 

「シャロちゃん小さい頃あんこによくかじられてから以来ちょっとうさぎ恐怖症で……」

 

そう千夜が言った瞬間あんこがシャロの顔面に飛び付く。

 

「う、うきゃぁぁー!!」

 

「ちょっとてレベルじゃないよ!」

 

 

 

シャロが注文のハーブティーを持ってくる。

 

「お待ちどうさま」

 

「わぁい!」

 

「こいつが来るなんて今日はついてない」はぁ

 

「ついてない……」

 

シャロのついてないという言葉に落ち込むココア。

 

「せっかく今日の出来事忘れてたのについてない何て言っちゃだめ」

 

(よくわからないけどめんどくさい)

 

「そういえばシャロちゃんはなんともないの?」

 

「なにが?」

 

「シノン君のあれ」

 

そう言いながら千夜はシノンの頭を指差す

 

「ん?なにが…………!」

 

シャロはシノンのオールバックに気づく

 

「………………!?……ッ!」

 

固まり続けるシャロ

 

「………………?」

 

「シャロちゃん気づいてなかったんだ」

 

「多分あんこでいっぱいいっぱいだったんだと思うわ」

 

「…………………………なんで…………固まるの?」

 

「「シノン(君)のせいだよ!」」

 

 

 

「490円のお釣りです。キャ!何!?」

 

お釣りを取ろうとした。千夜がシャロの手をとる。

 

 

 

「シャロちゃんの手相も見てあげる。片思い中でしかもまったく相手に通じない相があるわ障害だらけの相ねあと……」

 

「そ、それ以上いうなばかー!」

 

怒ったシャロがお釣りを投げる

 

「…………!?」

 

シノンは咄嗟にココアの前に立ちお金を片手でキャッチした。

 

「………………ふぅ」

 

シノンはそのまま千夜にお金を渡した。

 

「………………………………落ち着いて」なでなで

 

「え、あ、ごごめん」

 

「………………大丈夫」

 

「フフッ」

 

「むー!」

 

二人の姿を微笑ましく見守る千夜少しむくれるココア

 

 

 

~ラビットハウス

 

 

 

「二人とも!今日は私の占い当たった?」

 

「え……別に何もなかったけど」

 

「そっかー私はあんこが落下してきたりスカートがめくれちゃってたりシャロちゃんにお金投げらそうになったり色々あって大変だったよー!占い勝負はティッピーの勝ちだね!」

 

「あっ、でも!あんこはシノンがキャッチしてくれたり、お金もキャッチしてくれて上から落ちてきたじょうろからも助けてくれたもんね!ありがとうねシノン!」

 

「…………………………」コクッ

 

「「……」」

 

「どうしたの二人とも」

 

「今後は占いはやめた方がいいぞ自分のために」

 

「なんで!?あ、でも良いこともあったんだー!」

 

「なにがあったのか?」

 

「えへへ~シノンのいつもと違う姿が見れたんだ~」

 

「いつもと違う姿!?」

 

「うらやましいです。」

 

「「…………」」じっ~

 

チノとリゼはじっとシノンを見つめる

 

「…………………………?」

 

シノンはなんのことかわからず首を傾げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが無口な少年と占いでの出来事。

 

 




読んでいただきありがとうございました!
次回も気長にお待ちください。
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