ご注文は無口な少年ですか?   作:獅子龍

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前回からまた遅くなりすみません。
今回も文章力は皆無です。それでも皆様の、日常の一時の癒しになればと思っております。
いつもより少し長めですご了承ください。
今回も暖かい眼でご覧ください。


20羽 無口な少年とチラシと秘密

ある朝の事いつも通り?兎から逃げるシャロ

「うひゃあー!!」

とうとう追い込まれるシャロ

「こないでえー!これ以上来たらした噛むから」

「まて」

「………………そこまで」

「あ!」

そこに現れたのはリゼとシノンだった。

シノンがそっと手を出すと兎はテクテクと近づいてきてそのまま抱っこされた。

(リゼ先輩とシノンはうさぎ恐怖症の私をよく助けてくれる先輩は私にとって憧れの存在です。そして、シノンはごにょもにょな存在」

「こいつよくみると可愛いな」

「………………」コクッコクッ

(もし私が先輩の性格だったら貧乏でも学校で堂々としていられたのかな)

妄想↓

「特売だ!道を空けろ」

「はっ!?」

「キャッ」

拳銃を手にして牽制するシャロその圧に圧倒した客はサイドに寄る。その様子はモーセのようだった。

「ごめんなさいごめんなさい私ったらいけない想像を」

「いけない想像!?」

「…………………………?」

 

 

「フルール・ドラパンです。ハーブのお店でーすありがとうございます!」

ある公園でシャロはチラシを配っていた。服装はフルールの制服で丁度、持っていた分を配り終わり残りを、取りに行こうとしていた。

「チラシの残りは……キャー!!」

しかし、そこには不良野良うさぎがチラシの上に座っていた。シャロは退くように言うがもちろん聞く耳は持たない。

「そそそそことこなさいよ!ど…どい……っ」

「ん?」

「………………シャロ?」

リゼとシノンが公園に着くとシャロがうさぎに土下座していた。2人とも苦笑いしか出来なかった。

「どいてくださいお願いします!お願いします!」

「うさぎに向かって土下座してる」

「…………………」苦笑い

「ほら」ひょい

「リ、リゼ先輩!?それにシノンまで!!」

「………………大丈夫?」

シャロに手を差し伸べるシノン。

「あ、ありがとう。その服で外にいるなんて珍しいですね」

「ココアが企画した。夏のパン祭りのチラシ担当に私達が任命されたんだ。」

「………………」コクッ

「メロンパン」

キラキラとした眼でチラシを見る。しかし、すぐにそれが終わりだんだん暗くなる。

「でも、土日はバイトが」

「そっか残念だな」

「こうやって配れば受け取ってくれるのか?フルール・ド・ラパンをお願いしまーす」

「無意識にウチの宣伝になってます!」

 

 

「シノンは大丈夫?」

「そういえば……」

((無口だけどチラシ配り大丈夫なのだろうか))

心配になりシノンの方を向く2人そこには……

「…………………………お願いします」ニコッ

「は、はい!!」

「…………………………どうぞ」ニコッ

「あ、ありがとうございます!!」

「………………良かったら…………お越しください」ニコッ

「尊死」バタッ

シノンにチラシを渡された女性はあるものは物凄く良い笑顔になり。あるものは何回も首が千切れるんではないのかという勢いでお礼を言い。あるものは謎の言葉を言って倒れるというカオスな状況が出来ていた。

「シノンはテロなのか」

「テロですね」

「…………………………?」

 

その頃ラビットハウスの2人は

「ココアさん……ラビットハウスのスペルが間違ってます。ハウスじゃなくてホース。馬です。」

「やっちゃった!?か、看板にも馬つけたら解決…」

「しませんよ。それにうぇるかむかもーんってどうしてかっこつけて変な英語を使おうとするんですか」

「わしの似顔絵が気持ち悪い」

「チラシを回収しないと!私のうっかりが知れ渡る!!」

「確認しなかった私がバカでした。」

ココアのミスで慌ていていた。

 

チラシを配ってるとリゼ達と同じ学校の人達が話しかけてきた。

「あら桐間さんと天々座先輩だわ」

「面白い格好をなさっているわ」

「桐間さんも今度開くお茶会ご一緒しない?お菓子を持ち寄るの」

「ま またいつか……」

「先輩もよろしかったら」

「それならクレープやケーキのレーションを持っていこうサバゲーやりながら食べるときっと楽しいな」

「お嬢様ばかりの中先輩のそういう所すごく安心します。」

「あら、そちらの殿方は?」

「……………………?」ニコッ

「「ん゛」」

少し離れた所で配ってるとお嬢様達がシノンに注目し始めた。

シノンはお嬢様達に首を傾げながら少し微笑む。

「あ、あのよろしければ私達の学校に見学にいらっしゃいませんか!?」

「ぜひに!!」

「…………?………………うん……その時は…………お願いします」ニコッ

「「あ゛ぁぁ~」」

謎の言葉を発しながらその場に座り込んでしまう2人

「いつの間にかシノンが私達の学校に来る流れになってるな」

「あれよあれよですね」

 

 

引き続きチラシを配るシャロ、そんなチラシを薄い金髪の女性が受け取った。

「お願いします~」

「あの……このお店はいかがわしいお店なのでしょうか?」

「普通の健全な喫茶店です!」

「なるほど……耳をつけた少女達を拝みながらお茶をする…こういう趣向もあるんですね」

「近日伺いますので何卒良しなに」

「ちょっ太ももに話さないでください」

「目を合わせて話せないせいで誤解されてしまった」

「是非来てくださいー」

「これは、ラビットハウスのチラシ」

(マスター……喫茶店を盛り上げようと頑張ってるんですね久しぶりにお会いしたい)

「………………最近…………見かけるなぁ」

どことなく不思議な感じがするなぁと思うシノンだった。

 

 

チラシを配ってると慌てた様子でココアとチノが走ってきた。

「リゼちゃん、シノン~チラシ配りストップー!」

「あ、シャロさん」

「2人とも~どうしたんだ?」

「………………?」

「スペル間違えちゃった」

「え!?………………どこだ?」

「…………………………?」

「「え?」」

2人が持っていたチラシを確認するとそこには普通の兎とコーヒーのイラストが書かれており。パン祭りの日時や詳細、そして、一番上には〝RabbitHouse〟と筆記体で書いてあり立派なチラシになっていた。

「えー!?私が作ったチラシでなくなってる!?」

「いったい?なんで?」

「そういえば机に置いてあったチラシをとろうとしたらシノンに止められたな」

「「「「!!!」」」」

4人が一斉にシノンをみる

「………………………………?…………直したよ?」

まるでやって当たり前のような顔で言うシノンに言葉を失う4人。そうココアが作ったシノンがチラシ配りする前に造り直しておいたのだ。シノンに抱きつくココア。

「シノン~ありがとう!!」

「ありがとうございます。シノンさん」

「……………………ん」なでなで

近くに来たチノの頭を撫でながら抱きついてるココアの頭をポンポンするシノン。その姿は手の掛かる妹達を慰める兄のようだった。

「うんうん、んまぁ何事もなくて良かったな」

ヒュ~

リゼが安堵していた時。急に突風が吹いた。

その風でリゼが持っていたチラシが空を舞った

「「「え~!?」」」

「……………………あちゃ~」

 

リゼ以外の3人は驚きシノンは少し困った顔になった。

そのあとみんなで散らばったチラシの回収を始めるのであった。

木の上にあるチラシを取るためにココアが椅子になりチノがその上に登って手を伸ばす。枝に触れたその時大きい虫が落ちた。その虫が2匹リゼの頭へ到着した。

「動かないでください。」

「本当に馬になるなんて」

「あ!おっきい虫が落ちました」

「キャー!!何てことを」

「意外な一面ですね」

「……………………ん」

リゼの頭に着いた虫をシノンとシャロが払いのける。

「おおっお前も意外とたくましいな。そして、シノンはありがとうな」

「家の隙間からよく入ってくるんで慣……んでもないです」

「…………………………うん」

シャロに2羽の兎が足を舐めていた。

「あ、うさぎが足をペロペロしてます。」

「ぴゃー!!」

「でもうさぎはだめなんだな」

「…………………………おいで」

一羽をリゼが抱き上げて、シノンが少し手を差し出して一声かけると自ら寄ってきた。シャロが安堵しているとココアが小兎を連れてきた。

 

「このちっちゃい子なら大丈夫でしょ」

「か 噛まないなら」

目の前にいる小兎に対してどうしたらいいのかわからないシャロは少し困っていた。

(どっどうしたら……)

「き……きゅう~」

「え!?うさぎって鳴くの!?」

「そんなはっきりとは鳴かないと……」

「…………………………兎」

「えっとね〝兎は、声を使ってのコミュニケーションはしないよ。そのため、発しようと思って出た音ではなく、漏れてしまった、という感じだよ。

音の大きさも耳を塞ぎたくなるようなものではなく、全く「声」を出さない子もいるそうだよ〟だって」

「む、昔千夜が言ってたから」

少し恥ずかしそうに言うシャロ。シノンは兎の頭を少し撫でながら言う。

「…………………………仲良く…………なれるよ」

「ほ、ほんと?」

「…………………………」コクッ

「とりあえず、千夜はあとで問い詰める!」

「……………………ほどほどにね」

少し怒った顔で言うシャロを抑制するシノンだった。

 

 

翌日、ココア達の3人は甘兎庵に来ていた。シノンは片付けがあり来れなかったのだ

「千夜ちゃん今日はパン祭り来てくれてありがとうね」

「無事に成功してよかったわね」

「千夜ちゃんあまりいれなかったからお裾分け」

「ところでシャロの家知らないか」

「バイトで来れなかったからお裾分けしたくって」

「えっ~と」

「きっと赤い屋根の大きなお家に住んでいると思うんだー」

千夜が困り顔でどうしょうかと考えていると

「………………まって!」

「シノン!?」

シノンが息を切らせながら走ってきたのだ

「ど、どうしたんだ?」

「…………いや…………その」

(もしかして、シャロちゃんの秘密を心配して)

その通りである3人を見送ったあと嫌な予感がして

甘兎庵に行く→シャロの家を聞く→まずい

という予想が出来たシノンは、急いできたのだ。しかし、そんな努力はすぐに水の泡となる。

隣の家のドアが開く。

ガチャ

「夕飯買い忘れちゃった」

そこからシャロが出てきた。その姿はTシャツにズボンという簡素な姿でお嬢様とはかけ離れていた。眼と眼が合うその瞬間バレだと気がついた。

「…………………………ッ!?」

シノンは咄嗟にシャロの手を引き自分の胸へと抱き締めた。まるで、宝物を必死に守ろうとするようだった。

 

!!!??

 

「シ、シノン!?」

「…………み…………見ちゃっ……駄目」

 

「シノンは知ってたのか!?」

「この前シャロちゃんの財布を届けてくれたときにね」

「もしかして、その時に?」

「えぇ、シノン君が秘密にしてくれるって」

「それで、あの行動か」

「羨ましいです。」

「「「わかる!!」」」

そんな、様子を見て羨ましくなる4人だった。

~落ち着いてから

 

 

「ごめんな、私達大きな勘違いをしていたよ」

「い 今まで勝手に妄想の押し付けをしてしまいすみません。でも、お嬢様とか関係なく私の憧れなのでっ 」

「気を遣わせちゃってごめんね」

「ところでシャロちゃん家はどこなの?」

「この物置よ!?」

「さっきのやり取りもあったのに気づいてなかったのな」

「…………………………ココア姉」

最後まで気づかなかったココアに呆れる一同だった。

 

「それにしてもうちの学校に特待生がいるのは知ってたけどシャロだったんだな」

「何だか言いにくくて……」

「よし、フェアになるよう私の秘密も教えよう」

「いっいいんですか!?」

「あのな、うさぎのぬいぐるみに銃のミニチュアを背負わすのにハマってるんだこんな趣味おかしいかな」

「わかります!私も人形の近くに小物の食器とか置くの好きです」

「同じベクトルなのかしら?」

「…………………………俺も」

「シノン?」

「〝自分のせいで秘密がバレちゃったから俺も話すかな〟」

「そんないいのよ、シノンのせいじゃないわ」

「………………」コイコイ

「いや、だからね」

「………………」コイコイ

「わかったわよ」

シャロに向かって何回も手でおいでおいでをするシノン

観念して近くに来たシャロの手を引き皆から離れる。

「……………………いくよ?」

「え?」

そっと耳元に手と口を近づけ話し始める。

「………………その…………今だに……お母さんのことを…………たまに…………ママって…………呼んじゃうんだ」

「・・・きゅ~」

「!?」

シノンはお母さんの愛情がなかった。保登家に拾われ、初めてもらう母の愛情。最初からお母さんと呼んでいたシノンは小さい頃の反動なのか極稀にママと呼んでしまうのだ。

年頃の男の子にとってはかなり恥ずかしいことでココアにも黙っていたことである。

そんな秘密を聞いたシャロは不思議な事を発しながら倒れてしまった。咄嗟に受け止めたシノンはいったい何が起きたのかわからずただオロオロするしか出来なかった。

「いったい何を話したんだ?」

「わかりませんが、とりあえずシャロさんは危険な状態かと」

「そうね~」

「む~気になる~」

「!?…………!?!」

「あうあう」かぁ~

4人がそれぞれの気持ちで見ていて相も変わらずオロオロしているシノン。そして、眼を回して倒れているシャロ。

なんともカオスな状況が出来ていた事は言うまでもないだろう。

 

~その日の夜

「あぁもう恥ずかしい……こんな家見られて」

「でも……わかったでしよ?お嬢様じゃなくてもみんな幻滅したりしないわ。シャロちゃんはシャロちゃんよ」

「千夜~」

「けど3人だけの秘密がバレちゃってちょっと残念」

「なんでよ」

「さぁ頂いたパン食べましょ」

「私のティーカップコレクション勝手に使うなぁ!……あっ!メロンパンいっぱい入ってる」

「ふふっ、よかったわね」

2人でお茶会をしようとした時ふっと千夜がシャロに聞く。

「そういえば、シノン君の秘密って何だったの?」

「え?そ、それはその、い、言えない!これだけは言えない!」

「そうね、この話はここで終わりにしましょ」

「え、あぁそうねうんそうしましょ!ほら、パン食べましょ」

「えぇ、そうね」

頬を真っ赤にしながら言うシャロ。

これ以上詮索するのはよくないと思いここで止まることにした千夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが無口な少年と秘密の話だった。




読んで頂きありがとうございます。
アンケート・感想もお待ちしております。
次回も気長にお待ちください。
リクエスト募集も始めたので気軽にコメントしてくだされば幸いです。
やり方が合ってるかわかりませんが活動報告の所に作ったのでそこからお願いいたします。
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