・黒髪で目に少しかかるくらい
・身長はココアより少し高いぐらい
・めつきは鋭い
・無口、だけど保登家の人は何言ってるのかだいだいわかる。
・天然だけど頭は良い
以上主人公の簡単説明でした。
「ココア、シノン、メニュー覚えとけよ」
「うわ!コーヒーの種類て多くて難しいね!」
「そうか? 私は一目見て覚えたぞ?」
「すごーい!」
「チノなんて香りだけで銘柄当てられるしな」
「私より大人っぽい!」
「だけど、砂糖とミルクは必須な」
「なんか、今日一番安心した」
恥ずかしそうにノートで顔を隠すチノ
「あれ?チノちゃん何やってるの?」
「これは、春休みの宿題です。空いた時間にこっそりやってます」
「へぇ~……あ!ここの答えは128でその隣のは367だよ」
「「!!」」
「ココア、430円のブレンドコーヒーを29杯頼むといくらになる?」
「12470円だよ?」
「はぁ~私も二人みたいに何か特技があったらなぁ~」
「いや、それは、十分に特技だろ」
「…………………………」コクッ
呆れたようにいうリゼそして、シノンの方を向き
「そういや、シノンは何か特技はあるのか?」
「…………………………?」
首をかしげるシノン
「ココア、シノンは何か特技はあるのか?」
「シノンは何でも得意だけど強いていうなら料理はすごく美味しいよ!!」
「そんなに美味しいのですか?」
「うん!」
「………………………………裏」
「ん? 裏? なんのことだ?」
「?」
リゼとチノが首をかしげていると
「えっとね"自分は接客は苦手だけど料理は得意なので裏方に回りたいです。あと、コーヒーの入れ方も覚えたいです"だって」
「「!!ココアさんわかるんですか!」」
「しかもあのひと言にこんな意味が込められていたのか」
「……………………」コクッ
「合ってるらしいな」
しばらくしてお客がやってくる
「いらっしゃいませ!」
元気に接客するココア
「あら、新人さん?」
「はい!今日から働くことになったココアです。あ、あと私の弟のシノンも今日からなんです。今は裏で働いています」
「そう、よろしくね頑張ってね。とりあえずキリマンジャロをお願いねあとは、適当にサイドメニューのスイーツをお願い」
「はーい!」
楽しそうにチノとリゼのとこにいき
「やった!私注文とれたよ!キリマンジャロと適当にスイーツお願いします」
「おぉ」
「えらい、えらいです」
「ん? スイーツ?」
「今気がついたのか、ラビットハウスはサイドメニューにスイーツが少しあるんだ」
「あまり注文する人はいませんけどね」
「へぇ~」
「とりあえずキリマンジャロはチノがやるとしてスイーツは」
「シノンに任せれば大丈夫だよ! ね? シノン」
「…………………………………………使う」
「ん? …………ココア頼む」
少し考えたがわからずリゼはココアに聞く
「う~んとね"材料とか勝手に使っていいのかこちらで作っても大丈夫なのか"だって」
「はい大丈夫です。お願いします」
「だってシノン!」
「………………」コクッ
シノンはそのまま厨房に入っていた
しばらくして……リゼが注文を運ぶ
「お待たせしましたキリマンジャロとシフォンケーキになります」
「あら? シフォンケーキなんてあったかしら」
「そちらは新作になっております。よろしければどうぞ、代金はメニューに載っているスイーツと同じ値段なので」
「そう、ありがとう」
それから、何人かお客が来て落ち着いた頃
「ねぇねぇ、チノちゃんラビットハウスて名前なのになんでうさ耳つけないの?」
「うさ耳なんてつけたら別のお店になってしまいます」
「リゼちゃんとか似合いそうなのにね」
「……」
少し考えたあと
「露出度高すぎだろ!」
「うさ耳の話だよ!?」
「教官、じゃあなんでラビットハウスていうんですか? サー!」
「それは、ティッピーがこのお店のマスコットだからだろ」
「う~ん、でもティッピーうさぎぽくないよ? もふもふだし」
「じゃあどんな店名ならいいんだ?」
「ズバリ!もふもふ喫茶!」
「そりゃまんますぎるだろう」
「もふもふ喫茶!」
「気に入った!?」
「リゼちゃんなにやってるの?」
「ん? ラテアートだよこの店ではサービスでやってるんだ」
カップの中にはカフェオレにラテアートでハートマークが書かれていた。
「絵なら任せてこれでも金賞をとったことがあるんだから」
そう言いながら袖をまくるココア
「町内会小学生の低学年の部とかじゃないだろうなぁ」
「うっ!」
「当たりか!」
そこに皿洗いを終えたシノンがやって来た。
「お!シノン皿洗いお疲れ様、シノンの作ったシフォンケーキすごく良かったぞ。お客様も喜んでた!」
「…………………………………………」コクッ
「あ!シノンもやってみよ!」
「…………………………………………?」
「ラテアート!」
「………………………………手本」
「ん?お手本を見せてほしいてことか?」
「……………………………………」コクッ
「しょうがないなぁ見てろよ?」
そう言いながらラテアートを作っていく
「すごい!リゼちゃんて器用なんだね!」
「そんなに上手いか?」
「うん!ねぇ! もう一回見せてよ!」
「しょ、しょうがないなぁちゃんと作り方も覚えるんだぞ」
「うおおおおおお」
照れながらもものすごい速さでラテアートをしていくリゼ
出来たのは戦車のラテアートだった
「できた!」
「う、上手いというから人間業じゃないよ」
「そんなことないて!ほら、二人ともやってみろ」
「うん!」
「………………」コクッ
しばらくして……
「う~ん難しいなぁ、イメージと違う……」
「どれどれ……!」
そこには、口元が少し違ううさぎのラテアートが
(か、可愛い!)
「わ、笑われた!」
「………………………………ココア姉……上手」
「え、本当!?」
「………………」コクッ
「そういえばずっと気になっていたんだが」
「ん?どうしたのリゼちゃん」
「シノンはココアの弟なんだよな?」
「そうだよ!シノンは私の弟だよ!」
「二人は双子なのか?」
「ううん、違うよ?」
「同じ年なのに姉弟なのか?」
「?」
「………………………………養子」
「養子……あー! なるほど! リゼちゃん、シノンは家の養子ななんだよ」
「!そうだったのか、それは、悪いことを聞いたな」
「…………………………………………」フルフル
「………………………………………………幸運」
「コ、ココア」
「えっとね"ココア姉のとこの養子になれたことは、自分にとっては幸運のことでした。なのでリゼさんも気にしないでください。"だって!」
「そ、そっかならよかった。ところでシノンも出来たのか?」
「「!!」」
そこには、一匹のうさぎと葉っぱが書かれていた。
それは、素人とは思えないほどに上手かった。
「す、すごい!」
「なんで、シノンこんなに上手なの!?」
「………………………………………………勘」
「「えぇ~」」
「もー!チノちゃんも書いて!」
「私もですか?」
しばらくして……
「できました」
「おぉ~!チノちゃんも仲間!」
「仲間?」
「ち、違うぞココアこういうのは私達と比べていいものじゃ……」
「……………………」フルフル
リゼの肩に手を置き静かに首を振るシノン
仕事を終えリゼと別れリビングで夕飯作りが始まろうとしていた。
「夕飯はシチューにしましょう」
「野菜切るなら任せて!」
「いえ大丈夫です。あ、でもシノンさんには手伝って貰いたいです」
「なんで! シノンは良くて私は駄目なのー!?」
「シノンさんは料理が得意ですし、お昼のシフォンケーキも美味しかったので」
「う~」
「シノンさん、お願いできますか?」
「………………………………」コクッ
「シノンさん、鶏肉に火通りました?」
「…………………………」コクッ
「野菜もいい感じです」
「…………………………」コクッ スッ
鶏肉を指差し、鍋の方に指差す。
「そうですね、鶏肉も入れちゃていいかもしれませんね」
「……………………………………」コクッ
「あとは、ルーと牛乳を入れて煮込んだら完成ですね」
「……………………」コクッコクッ
「わぁ~いい匂い!」
「もうすぐ完成です」
ドアがノックされバーテンダーの格好をした男が入ってきた。
「なにもの!?」
「こちら父です」
「君がココア君とシノン君だね」
「あ、はい!今日からお世話になります!」
「………………………………」ペコッ
「こちらこそ、チノのことよろしく頼むよ」
そう言うと同時にティッピーはタカヒロの頭に乗り始めた。タカヒロは一階に降りていった。
「あれ?お父さんは一緒に食べないの?」
「ラビットハウスは夜になるとバーになるんです。父はそこのマスターです」
「バーか、なんか裏の取引が行われてそうでかっこいいね」
「なんの話ですか……」
「そろそろかな?」
「もうすぐです」
「なんか、こうしていると姉妹みたいだね」
「姉妹ですか、じゃあココアお姉ちゃんですね」
「!!」パアア
お姉ちゃんと呼ばれたのが嬉しかったのかココアはチノに催促し始める。
「チノちゃん! もう一回言って!」
「……」
シチューを食べているときも
「チノちゃんもう一回」
「……」
皿を洗っているときも
「もう一回」
「……」
「うわーん!シノン~チノちゃんがお姉ちゃんて呼んでくれないよー!」
「……………………………………ん」なでなで
ココアの頭を優しく撫でるシノン
「なんだか、シノンさんのほうがお兄ちゃんぽいです」
「そんなー!!」
「……………………………………」フルフル
「………………尊敬」
「コ、ココアさんお願いします」
「えっとね、"自分は兄らしくないしココア姉のことは、尊敬している。自分が弟でいい" だって!」
「………………………………」コクッ
「シノン!私のこと尊敬してくれてるの!」
「………………………………ん」なでなで
「シノン~」
「やっぱりお兄ちゃんぽいです」
「…………………………………………尊敬」
「え?」
「う~んとね、"チノちゃんのことも、尊敬しているよ? まだ中学生なのに働いているし家事もしている。自分のほうが年上だが尊敬している。"だって!」
「あ、ありがとうございます」
少し頬を赤くし照れながらお礼を言うチノ
「………………………………」コクッ なでなで
チノの頭を優しく撫でるシノン
お風呂side
「……」
(ココアさん、シノンさんと上手くやっていけるでしょうか)
(ココアさんは)
(シノンさんは…………)
頭に浮かんだのは始めて会ったときにぶつかり腕を掴まれたこと、尊敬していると言われ頭を撫でてもらったこと。
「う~」
チノは顔がどんどん赤くなっていくのを感じていった。
その時、お風呂のドアが開きココアが入ってくる。
「チノちゃ~ん一緒に入ろう!」
「!」
「ココア風呂だよ~」
「ココア風呂……?」
「気持ち良い生き返る~」
「ねぇ? チノちゃん今日一緒に寝ても良い?」
「一緒にですか?」
「うん! まだ荷物届いてないしもっとお話ししたいし」
(お話し、一緒に寝る私にちゃんとできるでしょうか)
「ふ、不束者ですがお手柔らかにお願いします」
プッギュー
そう言いながらうさぎの玩具をならす
「……」ニコッ
プッギュー
少し笑顔になり、ココアも同じようにうさぎの玩具をならす。
リゼside~
「ふぅ~聞いてくれよワイルドギース、今日ラビットハウスに二人の新人が入ってきてな」
「それが、一人は少し天然なやつでな、もう一人はとても無口なやつなんだよ」
「練習用のラテアートが余って大変だったよ。当分はカフェラテは飲みたくないなぁ~」
「……」
「う!寂しくない!寂しくないぞー!」
チノの部屋side
「そういえば、ティッピーは?」
「ティッピーは父と一緒にバーにいます」
「そっか、もふもふしながら寝たかったのに」
「ティッピーは抱き枕じゃないです」
「じゃあ、チノちゃんをもふもふしながら寝ようかな!」
チノに抱きつくココア
「!」
チノは抱えていたぬいぐるみをココアの顔に押し付ける
「ムギュー!」
「あ! そういえばチノちゃんに見せたいのがあったんだ」
「なんです?」
「これこれ」
ココアはケータイを見せ始めた。
そこには、ココアが書いたラテアートが4つ写っていた。
「わ、私達ですか?」
「うん!」
「か、可愛いです」
「えへへ」
ガチャ
「あ、シノンおかえり!」
「…………お邪魔します」
「シノンさんも呼んでいたんですか?」
「うん! みんなでお喋りしたいなぁて」
「そうですか」
「あ、そういえばシノンもこれ見て!」
ココアはケータイの写真を見せる
「………………ん? ………………可愛い」
「えへへ」
「……………………リゼさん」
「リゼさん?」
「うん! それが良いかも!」
「え!? コ、ココアさんシノンさんはなんて?」
「"リゼさん最後寂しそうにしてたからメールで送ったほうが良いと思う"だって」
「そうですね、それが良いと思います」
「うん! それじゃ……そういえばシノンもラテアートと撮ってなかった?」
「…………………………記念に」
「じゃあ、それも送ろうよ!」
「……………………」コクッ
「…………」
「…………」
「………………」ポチ ポチ
「シノンさんて機械弱いんですね」
「うん、メールも時間が掛かるからあまり使わないよ」
「………………」ポチ ポチ
リゼside
ピローリーン
「ん?ココアからメール?」
布団から顔をだしケータイを見始める。
「あいつこんなのつくってたのか」
ピローリーン
「ん? シノンからもメール?」
メールには昼間にシノンが作ったラテアートと文字で明日と書いてあった。
「明日?」
ピローリーン
「ココアから、またメール?」
("シノンのメールの意味はまた明日ラビットハウスで一緒にお仕事頑張りましょうだって)
「シノン……あいつメールでも無口なんだな」
これが、無口な少年と木組みの街での一日だった。
呼んでいただきありがとうございました。
前回よりかなり長くなってしまいすみません
なんだか、書いていて色々迷走している自分がいます。
でも、下手なりに頑張って書くので
次の投稿も気長に待ってもらえれば幸いです。
それでは、また。