ご注文は無口な少年ですか?   作:獅子龍

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これから、基本第三者視線で行きたいと思います。
そして、会話文多めです


4羽 無口な少年と緑の少女との出会い

「~♪」

 

 ココアは姿見の前で制服をさまざまな着方をしていた。

 最初は普通に、次に優等生ぽく最後にヤンキー風に

 

「あの、そろそろ行きますよ?」

「!!」

 そこに、制服姿のチノがやって来た。

「チノちゃんの制服可愛いね!」

「そうですか?」

「!」

 ココアはチノちゃんの帽子をとり頭を見る

「あっ……」

 がっかりした顔になる。

「何を期待してたんですか?」

 

 

「そういえばシノンさんは?」

「シノンも準備終わっていると思うよー?」

「少し様子見に行きますか?」

「そうだね!」

 

 コンコン

 

「シノンさん?準備できています?」

「あれ? チノちゃんなんで、私の時はノックしなかったの?」

「ちゃんとしましたよ、でも鼻唄は聞こえてくるのに返事かないので開けました」

「そ、そうだったんだ」カァ~

 

 姿見で試着をしているところを見られてたのをを改めて言われ恥ずかしがるココア

 

 ガチャ

 ドアが開きシノンが出てくる。しかし、その姿はパジャマ姿だった。

 

「あ、シノンさん……!」

「あれ! シノンなんで着替えてないの!?」

「………………………………?」

「遅刻しちゃうよ! 早く着替えないと」

「そ、そうです急いだほうが良いですよ」

「…………………………………………??」

「ほら、シノン速く! 入学式に遅れちゃうよ!」

 二人がシノンを急かそうとするがシノンはゆっくり首を横に振った。

「……………………………………違う」

「「え?」」

 二人はきょとんとした顔になりシノンを見る。

「………………………………入学式は……明日」

「……」

「……」

「ココアさん?」

「何も、言わないで!」

 恥ずかしそうに顔を隠すココア。

 

 

「ま、まだこの街に来たばっかだし。少し街を見て回ろうかな。 ね、シノン?」

「………………」コクッ

「ごまかしましたね」

「………………」コクッ

「そ、そんなことないよ!」

 

「それでは、行ってきます」

「行ってきますー!」

「………………………………」ペコリ

「あぁ、行ってらっしゃい」

 

「チノちゃんもこっちの方向なんだ!」

「こっちの方向なんです」

「途中まで一緒に……」

「行けますね」

「やったー!」

「では、私はこれで」

「はやっ!?」

 

「最初に来た時も思ったけど良い街だよね」

「………………」コクッ

「うさぎはいっぱいいるし」

「……………………」コクッ

「街の人はみんな親切だし」

「……………………」コクッ

「……………………」

「……………………?」

「……………………………………」キョロキョロ

「……………………」

「……………………いない…………ココア姉」

 

 ココアの話に頷いていたシノンだが途中からココアの声が聞こえてこなくなり回りを見渡すがココアはいなくなっていた。

 

「………………………………はぁ」

「……………………迷子……………………ココア姉が」

 

 

 

 

 

「~♪ ~♪ あ! リゼちゃんだ」

「ココア。……あれ? 今日入学式て言ってなかったか?」

「こ、この街てイイトコロだよね」

「入学式」

「うさぎはいっぱいいるし」

「ココア」

「聞かないで!」

 ココアは恥ずかしそうに両手で顔を隠した。

「さては、間違えたな?」

「う~」

「まぁ、私は学校あるし、もうそろそろ行くよ」

「うん!私も学校見てくるよ」

 

 しばらくして……

 

「あれ?リゼちゃんまた会ったねー」

「!?」

「じゃあ、リゼちゃんまたねー」

「お、おいお前学校への道わかってるのか?」

「心配しなくても大丈夫だよ」

 またしばらくして……

「すごーいまたあった!」

 さらにしばらくして……

「あれあれまただー」

 

「わ、私は異次元に迷いこんだのか!?」

「どうしたの? どこか体調悪いの?」

 

 リゼと別れたあとココアは街を見ていた。

 路地裏にて

 

「あ!あれは、噂に聞く野良ウサギ!」

 野良ウサギはココアを見ると逃げていった。

「待って! モフモフさせて!」

 

 

 

 

「おいで~おいで~」

 

 千夜はお得意様に羊羮を配ったあと。ウサギが集まっている噴水のある公園で休憩していた。

 

 余った羊羮でうさぎが釣れるかどうかためしていた。

 しかし、一匹も食べようとはしなかった。

 

「う~ん食べないわねぇ~うちの子は食べるのに……」

「ん?」

「……」じ~

 

 どこからか視線を感じてそちらを見ると桃色の髪をした女の子がこちらをじっと見ていた。

(うさぎじゃなくて女の子が釣れちゃた)

 

 

 

「あ~ん……うん! 美味しい!」

「本当? 良かった~実はそれ家の自信作なの」

「和菓子作れるの!?」

「ええ、幾千の夜を往く月……名付けて! 千夜月! 

 栗を月に見立てた栗ようかんよ!」

「なんかかっこいい! ……意味わかんないけど」

 

 しばらく二人で話しているとココアの学校の話になった。

 

「そう、ココアちゃんは今年の春からこの街に来たのね」

「うん、そうだよ!」

「話からするにココアちゃんが通う高校は私と一緒みたいね」

「そうなの~!?」

「えぇ、でもココアちゃん明日大丈夫?」

「なにが?」

「ほら、この街の建物て似てるやつが多いから迷わないか心配」

「大丈夫だよ! 私にはシノンていう可愛いくてしっかりとした弟がいるから!」

 

「あら、弟さんがいたのね」

「うん! 今朝も入学式を今日だと勘違いしていてシノンがいなかったら制服着て学校に行ってたよ」

「それを止めてくれたのね」

「うん! それで二人でこの街を見ようて話になったの」

「?その弟さんはどちらに?」

 

「もうなに言っての千夜ちゃん。シノンならそこに…………」

「!! シノンがいない!」

「ど、どうしょう!」

「コ、ココアちゃん落ち着いて!」

 オロオロしているココアの頭にチョップがおちる

「痛っ!」

「もぉー! 誰……!?」

 

 そこには、ムスッとしたシノンが立っていた。

 

「シ、シノン」

「……………………………………」プイッ

「わー! シノンごめん!!」

「あらあら」

 

 

 

「う~シノンごめんね~」

「…………………………………………はぁ」

 

 シノンはため息一つつくとココアの頭を撫で始めた。

 

「う~シノン」

「ココアちゃんそちらがさっき言ってた弟さん?」

「あ、うん! 私の弟のシノンだよ。シノン、こちらさっき友達になった千夜ちゃん」

「………………………………保登 シノンです」

「………………よろしく……お願いします。……」

「宇治松 千夜よ、よろしくね」

「………………………………」コクッ

「ココアちゃん? 弟さんとはいくつ離れてるの?」

「んー?私と同じ年だよ?」

「え?でも……」

「……………………ココア姉」

「あ! そうだね説明しないとだね」

 

 事情説明中~

 

 

「そう、弟さんは、ココアちゃん家の養子だったのね」

「うん!」

「なら、私とも同じ年よね。私のことは、千夜でいいわよ」

「…………………………」コクッ

「………………シノンで……いい」

「えぇ、改めてよろしくね」

「………………………………」コクッ

 

 

「二人は学校の下見にも来たのかしら?」

「そうだよー!」

「…………………………」コクッ

「なら、私が案内するわ」

「本当!助かるよー!」

「…………………………」ペコリ

 

 案内中~

 

 

「おー!!ここが私が通う高校か~見てるだけでわくわくするよ~」

「この学校でたくさん学んで!友達と笑って時には喧嘩して!……ん?」

 シノンがココアの肩を軽く叩く

「………………………………違う」フルフル

「え?」

「……………………ここ……………………中学校」

「……」

「……」

「卒業してたの忘れてたわ」

「え~」

 

 

「…………………………ココア姉と………………同じ」

 

 

 

 

「…………………………………………天然」

 シノンはため息一つ、つくと楽しく話している二人を暖かく見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが無口な少年と緑の少女との出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回も気長に待っていただければ幸いです。
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