個性『ハジケ』   作:鴉星

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本来書いている奴よりも難しく考えなくていい分投稿しやすい……。

技量不足に泣きたくなる……。


破を飛ばして急に至る。そんなハジケ横丁

「ぐあああああああああああああっ!!!」

 

『ああっとオールマイトぶっ飛ばされた―――――!! 焼き鳥屋の松が繰り出した焼き鳥流・鶴翼のワルツの前になすすべもない!!』

 

 テーブルの上に安っぽい紙で実況席と書かれ、マイクを片手に仮面が爆笑しているスマイリーが椅子に座っている。

 

『さあこのハジケ横丁名物スタンプラリーが始まりましたが、どうやらオールマイトは苦戦しているようです。おっとここで新しい映像です。どうやらタロット占いの館に行ったのは爆豪のようですね。お? おおっ!? どうやらマダム・ルーラーは爆豪が好みのタイプではないために中に入れないようです! これはタロット流・隠者企てですね。それにしても爆豪ウケルw全然ダメじゃんw』

 

 もはや仮面が本体としか言いようがないぐらい笑っている。

 

『おや、緑谷は…………ん!? なんと緑谷、堅物で有名な古書の徳之丞からスタンプを貰っているぅ! 一体どうやっ――ああっとそうだったあの爺さん意外とヒーローオタクだった! 緑谷との相性は完璧に等しい!! このハジケ横丁ではこういう運勢も必要だ! オールマイトに爆豪もがんばれよー!!』

 

 このハジケ横丁でスタンプを貰うには戦うか気に入られるかのいずれかである。爆豪のような相手にされないことは極めてまれである。

 

 鍛えるということだけを見るなら戦うことで得る物は多いだろう。しかし、このハジケ横丁ではそのような常識は無い。気に入られるだけでも影響は大いにある。それを自覚するのが少々かかるだけだが。

 

『とりあえず、あと数時間で緑谷と爆豪は家に帰すからなー。一個でもいいからスタンプ手に入れろよ爆豪』

 

「わかっとるわっ!!!!」

 

 占いの館の前で爆破を続ける爆豪。しかし、あと数時間しかないとわかった彼は、すぐに隣にあった菓子専門店に入った。

 

『爆豪、マダム・ルーラーは諦めて隣の菓子専門店を開いている大栗さんに狙いを定めたぞ!』

 

「はいやああああああっ!!」

 

『ああっとやっぱりダメだ! 大栗さんは目つきの悪い人がいるとついついぶっ飛ばしちまうから爆豪との相性が悪い! 昔なんかあったらしいけど、あんな細身の女性なのにとんでもないな!』

 

 発言と裏腹に仮面は爆笑しまくりである。

 

 

 

 その後、スマイリーの終了の合図までにオールマイトと爆豪がスタンプをとることはできなかった。ちなみに緑谷は徳之丞と話込んでいてそれどころではかった。

 

「うーん結局は緑谷の1つだけか。不甲斐ないねーオールマイト」

 

「うぐっ、焼き鳥屋怖すぎだろう……」

 

「くそ……が……」

 

「かっちゃん、大丈夫? めちゃくちゃ汚れてるけど」

 

「うるせぇ……だたのチョコだ……」

 

「大栗さんの菓子流・チョコブロック弾か。なかなか強力だからな。無理もない」

 

 スマイリーは三人を見渡すと、

 

「しかし、不甲斐ないな。こうなったら明日からは遊園地でみっちり再訓練だな。あっオールマイトは仕事しにいってね?」

 

「まぁ、そりぁそうだろうね」

 

「緑谷と爆豪には遊園地のパスをやるから好きな時に行け。俺もそろそろヴィジランテとしてお仕事しないとな」

 

 二人にパスを渡した後、スマイリーは背中から突然翼を生やし、飛び立っていった。

 

「…………めちゃくちゃですね」

 

「まぁ、スマイリーだからしょうがないかな……」

 

「てか、あんなのヴィランの一歩手前じゃねぇか。いいのかオールマイト?」

 

「……彼もまた抑止力みたいなものでね。そう簡単に捕まえることなんてできないさ。それに彼がヴィランになったら誰も勝てないね」

 

「オールマイトでもですか!?」

 

「ああ、残念ながらね。彼はそれだけの存在なんだよ。だからヴィジランテだとしてもなにもできないんだ。本当のヴィランになってほしくないからね。さあ! もう遅い時間だ。今日はもう帰ったほうがいいだろうね。なんなら私から遅れた説明を「その心配はない!!」うわっ!?」

 

 先ほど飛び立ったスマイリーが再び現れた。

 

「二人の家には遅れる理由を話しておいた。気をつけて帰れば問題ないさ。では!」

 

 それだけ言ってまたもや飛び立っていった。なぜか飛行機の翼に変わっていたが。

 

 

「………………帰ろうか」

 

「おう……」

 

「はい……」

 

 三人は疲れた足取りで帰っていった。

 

 

 

 

 この後、オールマイトは全盛期と変わらぬ動きで活躍しつつ、定期的に休みを貰いながら、ハジケ海浜遊園地で緑谷、爆豪両名とトレーニングをする日々を送ることとなる。

 

 

 

 

 

 

 そして、雄英の受験日を迎える。

 

 

 

 

 

 

 

「よしよし、潜入完了。これよりハジケ式実技試験に切り替えますかね」

 

 

 

 

 

 

 

 




ハジケ横丁一部店舗・人物紹介


・焼き鳥屋の松

 店名は鳥の松。
 焼き鳥流を修め、横丁西口の入り口に大きく立てられた店。
 味も腕も一流。ただしやけに肉がでかい。(オールマイトの顔くらい)


・タロット占いの館 マダム・ルーラー

 店名はルーラーの館。
 タロット流を修めている。少々客を選ぶ傾向にあるが、腕は本物。
 好みの男性はギャングオルカ。


・古書の徳之丞

 店名は古書の徳
 ヒーローオタクでヨロイムシャの若いころから知っている。
 古書流を修めている。


・菓子の大栗さん

 店名は世界の菓子処
 昔友人が目つきの悪い男に絡まれているところを助けに入っていらい目つきの悪い男に容赦が無くなった。もちろん無意味に攻撃はしない。
 菓子流を修めている。



○○流とは

 ハジケ横丁で店を出す人たちが体得している力。個性ではない。
 ハジケ横丁以外では使うことができない。
 極めればオールマイトとも対等に戦える。
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