峰田実。
本来ならばヒーロー科へ合格可能であった人物であるが、スマイリーの「こんなエロいことしか考えていない奴がヒーロー科に来たら女子生徒に迷惑がかかるだろう」という発言によりヒーロー科を不合格になった人物である。
スマイリーは受験生すべてのプロフィールを入手しているため、このような判断ができた。だが、個性はヒーローに向いているため、スマイリーは特別に普通科で好成績を収めればヒーロー科への転科を認めると合否の際に通達していた。
結果、峰田は普通科からヒーロー科を目指すことになる。
「うああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」
峰田は現在命の危険にあった。彼からすればそれは地獄とも言えるものであるからだ。
ヒーロー科を目指すうえでの授業であると分かっているが、始業式を免除されてこのようなことをされるのは流石に酷い。と思っているが、この課題を出したスマイリーはヒーロー科の授業でいない。
「峰田く~ん。そんな逃げないで~」
「来るなああああああっ!!」
「私たちと、あっつーい思い出を作りましょう~?」
「嫌だあああああああっ!」
現在峰田はムキムキマッチョな乙漢たちとトレーニングをさせられている。
内容は彼らから制限時間まで逃げ続けることである。
『待ってえええええええ!!!』
「助けてええええええっ!!!」
峰田の戦いは続く。
先頭集団から少しばかり遅れて緑谷たち五人もタワー内部へと入っていくと、そこではすでに戦闘が終わっていた。A組B組の生徒たちが倒されているという状態で。
『ネギ、トロ……ネギ、トロ……』
ついでにネギの被り物をしている男たちが奇妙な踊りを見せていた。
「……なに、あれ?」
葉隠はほかの者たちが思っていたことを口に出す。
「みんなが倒されているのを考えるとあの人たちが倒したんだろうけど」
「むっ、また新たな敵か! 何人来ようと同じ事! この塔を進みたければ我らネギトロ組を倒してからにしてもらおうか!!」
「ネギトロ組……まんまだな」
心操は驚いたようにそれだけを口にした。隣では口田が不安そうにしていた。
「んなもん全部ぶっ潰せばいい話だろうが」
爆豪は手から爆発を起こして、いつでも戦えるように準備していた。
「というよりも、ネギトロってねぎ取るとか根切りとか、とにかくネギとは関係ない言葉から来たんじゃなかったっけ?」
「へぇー詳しいね緑谷!」
「あはは、色々と知識を蓄えておけってアドバイスされてね」
葉隠が緑谷を褒めている最中、ネギトロ組の表情は悲惨なものになっていた。
「おいデクてめぇの発言であいつらショックを受けてんぞ」
「ええ? 僕のせいなの?」
見ればネギトロ組は両手両膝を地面につけてうなだれていた。
「分かっていたさ、ネギトロの意味がネギとトロの組み合わせじゃないことぐらい分かっていたんだ。でも、それでも……ネギとトロだと思いたいじゃないかあああ!!」
「知るか!!」
爆豪の先制攻撃を開始。しかし、ネギトロ組の一人が取り出したネギにより防がれてしまう。
「この焼きネギ剣の前では無力!!」
「ちっ」
「みんな、決めたぞ。俺たちネギトロ組はネギトロの意味をネギとトロに変えるべく戦うんだ!!」
「そうだ!」
「やろうぜ!」
「俺たちなら出来る!!」
「やるぞ、ネギトロ組始動だあああああ!!」
『おおおおおおおおっ!!』
消沈していた少し前と打って変わって士気がとんでもなく上昇している。
「死ねや!!」
特大威力の爆撃がネギトロ組を襲う。しかしながら焼きネギ剣でやはり防がれてしまう。
「無駄だ!! 貴様たちの攻撃はネギ王様から授かった名剣たちが防いでくれる!」
「くそがあああ!」
「落ち着いてかっちゃん! 突破口は必ずあるはずだよ!」
「ふはははは!! ネギトロ組連携殺法!」
ネギトロ組の者たちが一斉に五人を囲む。
「ここは俺が――がはっ!?」
個性を使って相手の動きを少しでも止めようとした心操は背後から接近してきていたネギトロ組の一人に切られていた。
「心操君!?」
「貴様らの個性は把握済みだ!!」
「あの仮面野郎! やっぱりそういうことしてんのかよ!!」
「ネギトロ組連携殺法その1! サザンシモニタウェーブ!!」
ネギを地面に突き刺し、そこから水が強烈な勢いで噴射された。
周囲から水をかけられ、爆豪と葉隠は実質個性を封じられた。
「そこだ。ハイパーネギスラッシュ!!」
「そら、食らいなネギハンマー!!」
「きゃあああ!!」
「っっっ!?」
「葉隠さん! 口田君!!」
連携攻撃でさらに倒され二人になってしまう。
「まだまだ!! ネギトロ組連携殺法その2! クジョウパウンド」
跳躍していた数人の敵が取り出したネギが緑谷たちを縛り上げる。
「ぐっ、千切れない……」
「無駄よ無駄! それはオールマイトでも千切るのは難しい! 柔軟なのに固い! ネギ王様から授かったフロストネギ剣に不可能はない!!」
「くっそ……」
なんとかして脱出を試みるが、どうしても抜け出せない。
「終わりだ!」
縛られた二人はそのまま壁に叩きつけられ、起き上がることはなかった。
「ふっ、大したことはなかったな。さて、この勝利をネギ王様に捧げようネギトロダンスだ!」
『おおおおっ!!』
「ネギ、トロ……ネギ、トロ……」
A組B組共に全滅してしまった。かに見えた。
「まだだ……まだ戦える!」
緑谷と爆豪は再び立ち上がった。
「ほう……いいだろう。貴様らをじっくり料理してからネギトロ革命を起こして見せよう。かかって来るがいい!」
「行くぞデク!!」
「うん!」
『おおおおおおおおっ!!』
二人はネギトロ組に突撃していった。
「さて、生徒たちが戦闘を続けてるんだ。採点はまだ続けてくれよ先生方」
タワーの外では雄英教師陣が巨大モニターを見ながら何かしら書き込んでいた。
ちなみにこの小説は体育祭あたりで終わらせる予定です。敵がいないもんで。