俺だけとある症状に掛からないようです(仮   作:ミシシ

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続いたけどあんま進まない。文章がおかしゅうない?と思ったら傷つかない程度に教えて貰えたら嬉しいなぁ|ω・)


にわめ。

 教室からバイ○4のエリートさんが(多分)褒めてくれる飛び出しをして、宛もなく走り逃げてきた場所はゴミ山だった。自分でもびっくりしている。

 家に直行しようとしたが学校に連れ戻されるのは分かっていたし、かと言って今更逃げ出した教室に入るのも躊躇われる。なんならもう学校に行きたくない。

それに目が会ったらいけない物も見てしまったし厄介事が多すぎて脳内容量がオーバーしてしまう。

 

走り続けたのもあって休憩できる場所を辺りを見渡しちょうど座れそうな場所をを見つけてゴミ山えと足を踏み入れる。

最初はこのゴミ山からなるべくはやく離れようと思ったが少しだけ聖地巡り(現実)をしてみたいと思ってしまった。学校は今から一〜二時間目が始まる位だろうし大丈夫だろう。後は冷蔵庫当たりを見なければいいかな…?

 

あまり考えることなく倒れていた冷蔵庫に座り青空を眺める。

太陽が眩しく目をそらす。その先には廃車があり、その窓からは鋭利なものが反射していた。

意識が遠くなりかけるがここで気絶したら色々と終わる気がして意識を保つ。

腰を冷蔵庫から降ろして廃車へと向かう。そして冷蔵庫にはもしかしたらということがあるかもしれないので心の中で合掌しておく。わざとじゃないんです。

 

廃車に近ずく前にカバンからグロックを取り出し、ホルスターは付けてきてないのでジャージのズボンポケットの中に突っ込み、上ジャージで隠す。

 

廃車に近づくにつれその刃物の正体が明らかになっていく。どう見ても鉈ですね、しかも所々に血まで着いてる。

なんでここに鉈があるのか突っ込みたいがそれよりも気になったのが……

 

「なんで血が着いてんだ…」

 

「ここにいたんだね」

 

空気が凍った。

恐怖で震える身体を、顔を声がした方向に向けると竜宮レナがいた。だがそれは日常回で朗らかに笑う、さっき見たばかりの顔とは全くの、全ての感情を捨て去ったような目が俺を見ていた。

 

今にも腰が抜けそうになるが、鉈は廃車の中にあるしポケットにはガスガンがある。何も無いわけじゃない。

 

無表情の少女はまるで口調だけはいつもどうりに話しかけてくる。

 

「さっきはごめんね」

 

「さっき?」

 

緊張で口の中の水分が消えていく。周りのひぐらしがうるさい。

 

「沙都子ちゃんが仕掛けたトラップのことだよ」

 

「あぁ…あれならもうき、気にしてないよ」

 

話せば話すほどこの少女が人間では無い何かに見えてくる。

 

「そういえば名前言ってなかったね。私の名前は竜宮レイナ、レイナって呼んでね」

 

混乱していた思考が止まった。

「ボーっとしてどうしたのかな?かな?」

 

話しかけられるがそれどころでは亡くなった。ただでさえこの世界は生きるだけでもハードモードで、見えたら行けないもの見えてSAN値がピンチなのに本編通りとは行かなくなった。

原作だと竜宮礼奈は両親の離婚がきっかけで自分のことを『レナ』とまわりに言わせていたが、今なんて言った。

現実と向き合いたくないが今確認しないと行けない気がした。

 

「ごめん、名前がよく聞こえなかったからもう1回言って貰えますか」

 

あまりの緊張で同級生?に敬語を使ってしまった。

 

「?…いいよ、竜宮レイナだよ」

 

今度ははっきりと聞こえるように名前を、レイナと言った。

もしかしてここはひぐらしににた何かかと思い始める。

 

「そういえば…中は見たの?」

 

中?…あ(察し)、鉈のことか。

ここはどうしようか、今ならはぐらかすことが出来るか?

唾を飲み込み喉を潤して誤魔化す。

 

「な、なんのこ「誤魔化すな!!」…ッ!」

 

冷え切っていた空気が数度、更に下がった気がした。

いきなり叫んだ少女を見ると首元を左手で掻き毟り、右手は何故かポケットに突っ込んでいた。

 

「いきなり叫んでごめんね、レイナってどんくさいから早めに仮装パーティーの準備をしてたの」

 

今はひぐらしが元気よく鳴く夏である。いくら馬鹿の俺でもわかるその嘘に…

 

「あ…ああ!そうなんだ。レイナさんは準備が早いんだね」

 

乗っかった。

 

「そうなんだ、だからね…」

 

1歩ずつ近づいてくる少女に震えていた足は力無く折れ、ゴミ山に座り込む。しかし、少女は無表情でこちらに近づき耳元に口を寄せると…

 

「誰にも言っちゃ嫌だよ」

 

ひぐらしの鳴き声が、全ての音が消えた。

心臓は煩いぐらいに耳に響く。

 

すっと耳元から離れていく少女の顔を見ると漫画で見た事のある人付き合いの笑顔になっていた。

 

「じゃ、また学校で会おうね」

 

可愛らしく手をふると、俺から背を向けて歩き見えなくなった。

そのまま数秒間、もしくは数分は固まったていたかもしれないが、緊張が解けてゴミ山に寝転ぶ。

 

何故ここにレナもといレイナがいるんだとか、何故鉈がこんなにわかりやすく置いてあるだとか色々あるが考えるのも億劫になり、そしてお腹がなった。どうやら大分時間が立っていたようだ。

 

身体を起こし服に着いた埃などを払いゴミ山から出て家がある方面へと歩く。

 

あの時見た無表情の顔は、実は俺が発症している可能性もあるし、考えることは山積みだ。まぁ考えても解決しそうにないものばかりだが…。

 

どうやって学校を休むか、そんな方法を考えながら長い帰路を歩いた。

 

 

 

 

勿論学校逃亡に着いては学校から連絡があり、親にこってりと絞られた。泣けるぜ。




誤字報告ありがとうございました。この場でお礼を申し上げまする。

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