同じ様な単語の使い回しが目立ちますがぬるま湯ぐらいの温度の目で見て下さい。
「異変、かぁ……」
露骨に面倒そうな顔で自分の心情を吐露する霊夢。それもまぁ本来の性格なので仕方ないのかもしれないが。
そして続け様に怠いわぁ、と呟く。人々を守る博麗の巫女がこんなのでいいのかと皆の感想が一致した。
「そういえばだけどさ。名前ってどうするんだ? 今回の異変」
確かに、と霊夢の口から彼女の心情が漏れる。普段は人里で勝手に名付けられる異変だが、今回の件が人里の人間に理解出来るとは思えない、よって全くもって見当はずれな名前が付けられるのは、少し納得が出来なかった。
そう考えていると早苗が元気良く挙手をして、
「はい!! 一つ案があります!」
霊夢達にはその瞳がキラキラと輝いている様な気がした。(ついでにドヤ顔である)相当自信があるのだろう。
「
早苗はそう陳じた。
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特に否定意見は出ずに、トントン拍子で事は進んだ。結果的に、異変の名前は外創異変で問題無いようだ。
「だからといってどうしたって話なんだけどな。どうすんだ? 解決への糸口すら見つかって無いぞ?」
そう、リオルとイーブイの正体が判明したところで事態は進展しないのだ。いや、正体を掴めただけ儲けものという考え方もあるだろうが、それは考え方がポジティブかネガティブかという違いだけで大した意味も無い。
「あの……紫さんなら何か知ってるんじゃないですか……?」
おずおずとそう話し掛ける早苗。それを聞いた霊夢と魔理沙は眉間に皺を寄せる。
「やだよ私は、あんな胡散臭い奴に関わりたくないね。断じて」
「私も、あのスキマ妖怪に態々頼みかけるなんて死んでもしたくないわよ」
畳み掛ける様に重ね掛けながら言い放つ彼女達。‘‘かなり’’なんて形容詞では表せない程には嫌がっている。
そうした瞬間、魔理沙の後ろに悍ましい、不気味な欲望に塗れた様な目の蠢く、リボンに結ばれた何かが開かれた。
「あらあらぁ、酷いじゃない。霊夢も魔理沙も」
そこからゆっくりと出てきた人物は、魔理沙の様な金髪をした少女であった。
リオルは観察する。その金髪は先をリボンで結ばれており、同じくリボンの付いた不思議な形の帽子を被っている。そして、服装。中華風にデザインされたその服は、八卦の萃と八芒星が描かれている。
ただし問題はその少女の醸し出す独特の雰囲気だった。微笑を浮かべるその表情は裏が読めず、ミステリアスな雰囲気……と、いうより胡散臭く感じる。
「うわぁ!?」
魔理沙は驚愕のあまり声を上げた。自分の後ろに突然不気味なものをバックに瞬間移動してくる者がいたら、誰だろうとそうなるだろうが。
「噂をすれば……って奴ね。紫? 何をしに来たの?」
「そこのポケモンとかいうのに興味があってね? 何やら早苗が何か知ってるようじゃない、話を聞きに来たのよ」
未知の存在の調査、といったところだろうか。単純な好奇心か、幻想郷に危険がないかの偵察か、それとも全く別の綿密で緻密な計画を裏で立てているか、霊夢には分からないがほぼ確実に前者はまず無いだろうし、おそらく後者だろうと彼女は推察する。
「えぇ! 構いませんとも!」
妖怪の賢者相手にここまでのテンションで話せる態度を取れる早苗は相当に図太い性格だ。というよりは、オタク特有の誰かに話したい衝動に駆られているのだろう。
「……お願いするわ」
妖怪の賢者が現人神相手に若干タジタジになるという、何処ぞのブン屋が見たらとても喜びそうな光景(検閲されるだろうが)が幻想郷の端っこで映し出された。
紫さんは正直そんなに出させたくないキャラです。あの頭脳の良さを再現出来る気がしないので。(今更)