ヒャッハァァァァァァァァァァァアアアアッゲッホゲッホゲホッ……。
12月15日 タイトルを変更しました
少々カビ臭い匂いが漂ってくる図書館。そこは広大で__いや、そんなレベルでは無い。無限に続くのではないかと錯覚してしまう程である__いや、そもそもこの館自体、自分の目が正常に機能しているかを疑う程に広いのだが。
まぁとにかく、そんなに広い図書館であるわけなのだから、勿論蔵書数も__浩瀚であった。
よって、何かしら本にリオル達__ポケモンについての情報が無いか、それを調べる為にリオルとイーブイ、そして早苗はこの『ヴワル大図書館』に立ち寄る事になった。
「なるほど、そういう事ね……。まぁ、本を傷つけたりしなければ構わないでしょう。私も興味があるわけだし……。小悪魔、早苗達を案内してあげて」
「わ、分かりました」
そう言って小悪魔と呼ばれる赤髪の少女に指示を出す__パチュリー・ノーレッジという名の__魔法使い。魔理沙とも会った事がある__というより、この図書館の本が度々盗まれている__腐れ縁の様なものであるらしい。
魔理沙の手癖の悪さを知らなかった二匹が思わずジト目になったのはまた別の話。
「ついて来て下さい。早苗さんと……、リオルとイーブイ……合ってますか?」
こくん、と頷く。
小悪魔は軽く安堵した様子を見せると、
「外の世界の本も少しだけ蒐集してるんですよー、何か見つかるといいですね」
そう破顔一笑すると、早苗達を図書館の奥に手招くのだった。
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「ふおぉぉお……」
早苗は興奮して、普段からキラキラしている目を更に輝かせていた。そのキラ目(造語)に映るのは__人間賛歌を謳う、星の一族の活躍を描くとある漫画の単行本であった。
「やっぱりかっこいいですねぇ。この決め台詞にポーズ、いやぁいつか言ってみたい……。『てめーは俺を怒らせた』__うわぁ似合わない……」
自分で言って自分で感傷に浸る早苗。……なんとかして低い声を出そうとしているのだが、出るのは透き通ったソプラノボイスだけだ。
突拍子のない早苗の行動はよくある事なので、気にする事なく二匹は調査を進めている。
『あ、これはどうかな、リオル?』
『これは……、ピカチュウと少年? が載ってるね、見てみようか……』
そう言って本を開くリオル。そこには表紙に載っていたピカチュウと少年の他、フシギダネや老人などが描かれているのだが……、
『文字が分からない……』
そうなのだ。いや、考えてみたら当然ではあるのだが。リオル達ポケモンが扱う文字は『足型文字』という、名の通りポケモンの足型が描かれた象形的な文字であり、古代でも『アンノーン文字』という英語の様で似て非なるもの__であった。
だが、めげずに調査を進める。見た目だけでも何となくある程度なら内容も多少分かるだろう。そう信じて、二匹は神経を目の前の本棚に集中させるのであった。
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『駄目だった……』
『そうだね……』
「〜♪」
結局何も分からず、既存の情報(早苗にとって)しか得られずに落胆した様子を見てとれる二匹。それとは対照的に早苗は思い出の漫画をもう一度見れたので御満悦であった。
そのまま無駄にだだっ広い館を歩き続けていると、丁度廊下の角に差しあたる。そしてその角から五メートル程の距離の時__偶然、今まですれ違ってきた妖精メイドとは違う、金髪の童女が姿を見せた__そのまま、一人と二匹に話し掛ける。
「あなた達は、だぁれ?」
毎度の事、描写力が何処かの野菜王子に
「ふんっ、ゴミめ……。」
と言われるレベルの作者です。
次回は皆ご存知のあの子。
人気は凄いのに原作では全然出番のない彼女を、精一杯描写したい……いや、出来るかは別として。