東方闇時空   作:よひつじ

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50話ァァァ!?

後、捏造設定があります。


雷光

 射命丸文が冥界に向かってからおよそ半刻程、一行は……妖怪の山、頂上に到達した。辺りはその姿を覆い隠すかの様に霧がかっている。

 

 ……のだが、その前に。

 

 もぐっ

 

「……んっ」

 

 昼休憩である。追跡の手を振り切って、彼女らは岩陰に潜んでいた。咲夜が少しずつサンドイッチを口に運ぶ。トッピングは、レタスとハムのみのシンプルなものだ。

 

 隣では……

 

 ガツガツ! むしゃむしゃ! ガツガツ! むしゃむしゃ! ガツガツ! むしゃむしゃ! ガツガツ! むしゃむしゃ! ガツガツ! むしゃむしゃ!

 

「相変わらずね」

 

 少し呆れた目で二匹を見つめる咲夜。二匹の食いっぷりはギルドにいた時同様、効果音に『!』マークが入るレベルで凄まじかった。

 ……ドゴームに比べたら全然マシだが。というかドゴームが『!』マーク三つぐらい音をたてて食べていたから、総合的に表すとゲーム的に『!』マークが二つになっていたりする。

 

 因みに食べているのは大きなリンゴ。リオルが両手で抱えるぐらいに大きい。

 

 ──その小さな体になんでこんな大きな物が入るのか……、そんな咲夜の問いはおそらく解ける事は無いだろう。プクリンのギルドで活動するメンバーの胃袋はもはやブラックホールである。ドゴームとか。そんなんだから二匹の為に飯を残したぐらいで騒がれるのだ。悪い奴じゃないのに。

 

 まぁ、それは兎も角。彼女らは短い時間ではあるが休み、体力だって回復した。霧を見るにおそらく異変の元凶──不逞の輩は、すぐそこに。確実な進展が感じられた。

 

 ──のだが。

 

 霧がかる……赤と白の二色の霧が漂うこの地に、雲を突き抜け一人の客人が天から舞い降りた。

 

 ふわり、ひらひら、と沢山のフリルが揺れ、彼女は神秘的に──現れた。長い羽衣は自ら緋色に淡く輝き、煌めくようなその羽衣はますます彼女の存在感を引き立てている。

 その分、二つの瞳のハイライトは少し失われていたが、それによりその女性の魅力は『クール』という印象で固められ、強められていた。

 

 開口一番、

 

「人間に獣、何故貴女達はここに……? 珍しい事もあるものですね」

 

 咲夜達に向かって疑問を投げかける。疑問と疑惑がありありとその瞳のに浮かんでいた。

 

「別に好きで来たわけじゃないわよ」

 

 うんざり、といった感じで愚痴のように一言。

 

「……? はぁ……えぇと……ここから先、この山の上には天界が存在します」

 

 なら何故来た? と思いながらもその女性は語り始める。

 

「天界?」

 

 警戒しながら、咲夜は耳を傾ける。警戒の理由は……『語り』ではなく、『騙り』の可能性があるからだ。

 

「本来普通の人間が立ち入ってはいけない場所です。天女の気付かぬ内にこの場から離れるのが身のためですよ。それに……人ですら許されないのに、動物が入ったらどうなることやら」

 

『語り』というよりも『脅し』に近い気がしなくもないが……一応、忠告なのだろう。ただ、少々手を抜いているというか、何というか。

 

「山の上にそんな場所があるとは……思わぬ収穫」

 

「……戻る気は無いのですか?」

 

 今度は心配の念も含め、またも疑問を投げかける。

 

「そうね。今の私は行け行けモードなの。ついでに押せ押せモード」

 

 何故か軽くドヤ顔……は置いておくとして、止まる気は無いと宣言する咲夜。脅しが効いたのか、完全に怯えているポケモン──リオルは顔を青ざめさせるだけで済んでいるが、それでも半泣きのイーブイでさえ気にしない。気にしないったら気にしない。

 そう簡単にやられないだろう、といった信頼があってこそだが。

 

 そしてその少女はそれを一瞥。

 

「えぇ……」

 

 軽く引いていた。傍から見れば、動物虐待か何かに見えたのだろう。人を人とも扱わない輩が住み着く場所に、動物が入り込めば、それこそろくな事にならないのは間違いない。

 それを知って怯えた動物、それも見た目は子犬程──どうやら知性はあるようだ──を連れて行くのは──只の鬼畜。

 

 そう考えていた……うん、そりゃあ引くわ。

 

「で、貴女は?」

 

 軽く放心状態の少女に疑問を覚えながらも、今度は咲夜が質問する。

 

「……私は龍宮の使い、永江衣玖です……忠告しに、やって来ました」

 

 丁度地面に降り立った瞬間、二、三歩距離を取りながらも自己紹介をした衣玖。状況が状況なので……優雅さ、優美さはもうなりを潜めていた。

 

「へぇ。天界の門番か何か?」

 

「……違います。ただ……私は、近い内に起こる悲劇を忠告しに来ただけ……そのために……雷雲を泳いで遥々やって来ました」

 

 ちょっとどもったのはご愛嬌。

 

「コ、コホン。……とにかくっ、私は老婆心で忠告を無視されるのが嫌いでしてね」

 

 何がとにかくなのかは分からないが、咳払い一つで何とか平静を保った衣玖はまたも語る。

 

「そう。けど私は──止まる気なんてない」

 

 しかし説得──説得? まぁいいか……も虚しくスルーされ、更に彼女はナイフを向けられた。

 衣玖は、話し合いによる和解は不可能と心の内で断じる。

 

「龍宮の使いの使いの警告は近い未来の悲劇を回避する一つの妙計──残念ながら貴女は優秀な選択肢を一つ失いました」

 

 当然始まるは──戦闘(弾幕ごっこ)

 




幼女戦記の映画見に行きました。
いやもうね……凄い(語彙力喪失)
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