東方闇時空   作:よひつじ

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テスト終わったけど風邪気味という……


質問

 博麗神社の中では、何やら緊張した雰囲気が漂っている。

 二匹と二人の位置関係は、ちゃぶ台に座っている状態で、縁側の方面に霊夢、そこから右に魔理沙、左にイーブイ、向かいにリオルとなっている。

 

「…………それじゃあ、確認するわね」

 

 台詞をかなり溜めながら、リオルに問う。

 

「あなたは、人の言葉が理解できて、その上、魔理沙とも交流関係がある、これは本当?」

 

 リオルは頷く、イーブイも。しかし、それだけでは満足出来ないのか、魔理沙に視線を向ける。

 

「今の言葉の通りだぜ、霊夢。後、数日間私の家で過ごしてる。んで……今回は、お前に知恵を借りに来たんだが……お前も駄目なのか?」

 

 えぇ、全く知らないわ。そう言ってため息を零す霊夢。二人はうーん、と唸って考え込んでいる。

 

 すると霊夢が、

 

「あー面倒だわ。もう、取り敢えず退治しちゃわない?」

 

 あっさりとそう言ってのける。欠片も悪意を感じないその様に、二匹は今まで戦ってきた相手とは別のベクトルの恐怖を抱き、戦慄する。

 

 だが、その発言に魔理沙が反応する。

 

「待てよ、一時期とはいえ一緒に暮らしてきたんだ。愛着だってある、手は出させねぇよ」

 

 そう言って霊夢を睨む魔理沙は、二匹にとってジュプトルの様な頼りになる者に見えたのだろう。その視線には、若干ではあるが今までには無かった尊敬の念が宿っている。

 

 そうなって来ると、霊夢の立場はこの中で弱いものになってきた。うぐっ、と気まずそうな顔をして唸る。どうやら、退治の件は諦めた様だ。

 

「…………それじゃっ!」

 

 露骨な話題転換である。

 

「いくつか、質問をしていくわ」

 

 安全性を確かめる為のものだろう、そう考えた二匹はこれの重要性を感じながら、長考の上……頷く。

 

「じゃあ、一つ目……貴方達は、人に危害を加える?」

 

 二匹はそんな事するわけないと不快の念を示しながら、首を横に振る。

 

「二つ目、貴方達は人を襲った事はある?」

 

 否定。

 

「三つ目、貴方達の陰で悪巧みしてる奴はいない?」

 

 否定。

 

 

 質問に答え終わると、彼女は何やら小難しい事を考える様なうっすらと顰めっ面をし、数秒思考に耽る。

 

 そして……

 

「まぁいいでしょう……はい! 終わり!」

 

『『えぇっ!』』

 

 二匹は驚く、頭上に水色の! マークが浮かぶ程に。だがそれも、当たり前の事だ。信頼のある仲間なら兎も角、初対面の人(ポケモン)を直ぐに信用するのは、はっきり言って愚かとしか言いようが無い。

 

 よって、半ば唖然としながら霊夢を見た後、確認の為魔理沙に詰め寄る。しかし、魔理沙は全くそれを意に介さず霊夢に視線を向け、

 

 

「一応確認しておくが……それは『勘』、だな?」

 

 疑問文ではあるが確信を持って放たれた言葉、霊夢は少し笑みを浮かべて首を縦に振り肯定の意を示す。

 

 しかしそのやり取りを見て更に納得出来なくなってしまう二匹。先程は詰め寄るだけだったが鳴き声も交えている。

 

『ちょっとどういう事なの? 訳が分からないよ?』

『どういう事? 僕達にも分かるように説明して欲しいんだけど……』

 

「ちょっ、ちょっと待てって。せ、説明するからさ」

 

 そう言うと、こほん、と一つ咳払いをして説明を始める。

 

「端的に言ってしまえばな、霊夢の勘っていうのは……外れる事が無いんだ。一度もな」

 

 ニヤリ、と笑ってそう告げる魔理沙。その表情には、聞いて驚けと書かれていた。それとは対照的に、二匹は唖然とした、非常に驚嘆した表情で絶句している。

 

 そしてそのまま数秒間フリーズしてしまう。ポク、ポク、ポクと木魚の音が聞こえるのは気のせいだろう。

 

 

 

 

 数秒後、漸く意識が戻ってきた。暫くして冷静な思考を取り戻す。すると、当たり前の事ながら先程の発言に対する猜疑心が湧いて出て来た。

 

 霊夢はそれを察したのだろう、

 

「言っとくけど、本当よ。どこぞのスキマ妖怪より千倍は当てになるぐらいには、ね」

 

 そこまで断言されると、反応に困る。しかし、魔理沙も常識の埒外と言っても過言ではなく、その友人となると、自分達の常識で計るのは間違っているのではないか、そう感じた二匹は、まだ納得する様子は無いが、渋々信じる事にした。

 

 だが、スキマ妖怪というのは誰なのだろう……と二匹は疑問に思うが、後回しにする。

 

「なぁ霊夢。結局こいつらの正体は分からないんだろ?」

「まぁ、そうなるけど……どうする?」

 

 そう言えばそうだった、全員がうっかりしていた。が、魔理沙が一つ提案する。

 

「それじゃあ、阿求に会いに行くか?」

 

 知識人に頼る。単純かもしれないが、有効的な方法だった。

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