Rain drops   作:レモンスカッシュ七号

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休校のおかげで暇で暇で捗りますわ。
ではどうぞ


彼の知らない真実

頬を伝うなにかの感触で目が覚める。

 

……また、ここか…

 

 

薄暗い室内、銀髪の女の子、足元の気持ち悪い血溜まり。

 

シズ「また………会った…」

 

「…………僕だけを呼ぶ意味は何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シズ「………特にない………」

 

「なんの間?……ま、いっか。久しぶり鳴瀬さん」

 

シズ「……………誰?」

 

「!?……文月風太。そっちが呼んだのに」

 

さて、おしゃべりはここまでにしてやるべきことをやらなくてはいけない。

 

ポタポタ垂れてくる血が気持ち悪いから立ち上がって顔の袖で拭く。袖が赤くなっちゃったけど、夢の中だから関係ないZE!とは言え濡れてキモい。

 

フウ「ポケットには、たしか……あった携帯」

 

シズ「…………慣れ……てる……………」

 

フウ「何度目だと思ってんのさ」

 

このケンちゃんの夢で重要なのは時間だ。今は5時過ぎか……てことは

バタンと扉が開いてモヤっていうか霞の塊がこっちまで来て僕を持ち上げて壁に叩き付けた。

 

フウ「…っ!!……」

 

わかってたけどやっぱ痛い!!夢の中なのに痛みがあるってどういう事だと最初の頃は思ってたけど、もういいや……

僕を投げ飛ばして満足したのかスタスタと歩いて部屋の外に帰っていった。5回目あたりからこれに関してもなにも感じなくなってた。

 

フウ「…………はぁ……」

 

シズ「つか……れた」

 

フウ「僕のセリフなんだよなぁ」

 

この人はよくわからない、息を吐くようにふざけるから大変さが増している気がする。

 

ヒュゥゥーーーっとどこかから風が入ってきた。寒い、寒すぎる。ケンちゃんなんでこんな薄着なのさ。鳴瀬さんもアホみたいに薄着だ。

 

フウ「寒くないの?」

 

シズ「私は夢を………作った、から………寒くない」

 

フウ「……………」

 

ずるい、最高にずるい。はぁ……じゃあ凍える前に終わらせよう。

 

次のステップだ。ポケットから携帯を取り出して、情報を外に流す。ここから1時間、待機だ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夢最大の違和感、が起きる時間だ。

 

サイレンの音が聞こえる。おかしい、普通ならこういう時はサイレンの音はしないはず

 

僕の違和感をそっちのけで時間は進む。ドカンと扉が取れるんじゃないかってぐらいで開け放たれる。やっぱり霧だ、銃だけははっきり見えるのは悪趣味だと思う。

 

ここで鳴瀬さんが僕によって来て携帯を盗んで離れる。その流れのまま携帯を落とす。

霞の向きが鳴瀬さんに移ると銃を構えて引き金を引いた。体を盾にするため跳び出す。はず、いつもこうして夢は終わる。

 

「…………!?」

 

鳴瀬さんに引っ張られ銃の弾は僕に当たらない。…………いつもと違う!?撃たれた鳴瀬さんが力をなくして倒れ、ゆっくりと血溜まりが出来上がっていく。

 

視線を霧に戻すと霧が人に組み伏せられていた。この人……はっきり見える。なんだどうなってるんだ。

 

 

僕が悩んでるうちに病院に着いた。鳴瀬さんも運ばれ、一命を取り留めたと聞いた。今は鳴瀬さんの病室に向かっている最中だ。

 

 

えーと、この曲がり角で右に………あの人がいる! とっさに柱の影に隠れて観察する。

鳴瀬さんの病室の前に助けてくれたはっきり見える人がいた。やっぱり、この人だけはっきりと見える。医者も看護師も霞だったのにこの人だけ……

 

…………消えた⁉︎ ……

 

またばたきをした一瞬で跡形もなく消え去った。なにか能力でも持ってるのか?いや、でも

鳴瀬さんは…

 

病室に入って、ベッドを確認すると人がいた形跡が一切ない。

 

 

足になにかが当たる。

 

フウ「紙?……なんか書いてある」

 

拾い上げて書いてあることを読み上げる。

 

フウ「『hide and seek 』かくれんぼ?」

 




1000文字書くので精一杯ですね。
感想、コメント、批判などなど絶賛募集中でございますのでどしどしくださいねー。

この小説の題名について

  • 変えても良いよ!
  • 変えたらダメ!
  • 『未来への第一歩』で!!
  • 知るかそんなもん

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