男が演奏している横に看板が立っている。あなたは看板を読んだ。...投げ銭歓迎!石は投げないでください... あなたは周囲を調べた。... ...何かが見つかりそうだ... 投げやすい小石を見つけた!   作:ネコ文屋

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フイフイ


18_復活の猫。そしてセカンディルは半壊へ。

 こっそりと生命体xの残骸を瓶ですくってインベントリに回収しておいた。小さな断片でも復活するかもしれない。そしたら、餌付けしてペットにするんだ。ペット枠はこれで確保だな。任務完了ってやつだ。

 

 

 おおまかに瓦礫の山から残骸を回収した回収ポッドに空飛ぶルンバがワイヤーをドッキングさせて、空中へと引き上げていく。

 

 

 

「なんだかよく分からんが終わったな。」

 

 

「巨大アメフラシといい。今日は一体なんだってんだ。見世物がいっぱいあったな。」

 

 

 野次馬たちも怪物たち襲来というレアイベントに立ち会えて満足した様子だ。

 

 

 夕焼けが辺りを包む。

 

 

 ニャーオ

 

 

 

 猫の鳴き声が中空の回収ボッドの中から聞こえた。ぐにゃりと回収ボッドが歪む。ぐにゃぐにゃと変形し一匹の大きな猫へと変化した。

 

 

 機械の猫だ。体中からギザギザの口と蛍光色に光る目が生えてくる。

 

 

 

 電撃がワイヤーを伝って空飛ぶルンバへと放たれる。

 

 

 

 鳴り響く雷鳴。振動とともに高度が下がる空飛ぶルンバ。けたたましく鳴り響くサイレン。

 

 

『敵性生命体の生存を確認。深刻なエラーが発生。危機対応シークエンスを実行します。ワイヤー切断後、積極的攻撃態勢へと移行。対象のマナ濃度を消滅ラインまで減少させ封印するまでマギデバイスによるエラーコード処理を実施します。特級危険物処理エリア内の民間人は直ちに避難してください。』

 

 

 

 空飛ぶルンバから複数の飛行体が放たれる。また本体から大量のホーミングするレーザービームと小型ミサイルが射出された。

 

 

 

 地面や宙を駆ける機械猫が攻撃を受けながら、放たれたものたちを食べていく。流れ弾で崩壊する建物たち。そして自分も含めた野次馬たちは、我先へとファステイアへ逃げる方向へと走り出す。

 

 

 

 驚いたことに機械猫は、蛍光色に光る目からビームを照射し、口から小型ミサイルを射出し始めた。

 

 

 夜空に飛び交うレーザービームとミサイル。破壊されるセカンディルの街。これはもう駄目だな。生命体xのブツを手に入れて目的は果たした。さーて、村に行って角笛を作ってもらうとするか…

 

 

 

 怒号と噴煙が飛び交う人混みを抜けて、セカンディルを脱出する。愛着の湧く街だったのだが。慌ただしく去ることになろうとは。

 

 

 

 

 

 

 一杯やりたい気分だったので夜の跳梁跋扈の森と平原を抜けて、ファステイアへ。

 

 

 イミテートウィスプという魔法を使って、鬼火を浮遊させ光源を確保する。本来は敵に向かってホーミングする魔法だが、魔法を使ってマナ操作の熟練度が上がったおかげなのか、比較的自由度高めに操作することができるようになった。

 

 

 

 強めの敵が出てくるが、サクッと抜けて街へ到着。門兵に挨拶して大通りのプレイヤーが運営する飲み屋「肉呑み屋」へと入る。

 

 

「ビール一杯、それとウッドランドブルのステーキ一つお願いします。」

 

 

 

 

 注文後早速来た。木製のジョッキに注がれたビールをグビグビとやる。

 

 

 

 二杯目をお代わりしているとステーキもやってきた。

 

 

 ナイフでカットして、テーブルにおかれた調味料で味付けして、食べる。うまい。

 

 

 

 ビールと肉を交互にやる。うまいうまい。

 

 

 

 

 一息ついて、インベントリから生命体xの入った小瓶を取り出し、眺める。7色に明滅している。小瓶の中にステーキを小さく切り分けて入れてやる。

 

 

 

 ニャーオ

 

 

 

 小さな猫の声とともにステーキがゆっくりと消えていく。これはいいものを手に入れた。ペットだ。ついにelonaでかつてやっていた演奏家、ペットという要素を少しだけ実現したのだ!

 

 

 ギター熊は満足気に頷き、テーブルの上に蓋を締めた小瓶をおいてうっとりと眺めた。

 

 

 波乱万丈の一日が終わり、日常はまた新しく更新された。

 

 

「もっと強い魔法が欲しいなぁ。近接戦闘もどうにかしなきゃな。あと、サードレマに行ってサブジョブを開放して、木工職人取って笛やギターを自作してみたい。目標は色々あるぞ!」

 

 

 肉を食ってやる気が充填された彼は天高く拳を突き上げた。その前に半壊したセカンディルで、復旧作業員として駆り出されることを知る由もなかったのだった。

 




ということで、第二章がなんとか終わりました。

テーマとしては、第一章がNPCだったのに対して、プレイヤーをとにかく出すということでした。パーティ戦闘もやってみたかったことです。

巨大アメフラシ、かわいい猫の杖、空飛ぶルンバは怪獣大戦争を起こそうと思いやったのですが、3つどもえは流石に無理だと諦めて断念。マナを巨大アメフラシからたっぷり吸ったかわいい猫の杖が本来の姿を取り戻し、空飛ぶルンバと戦うというところを思いつきどうにかこうにか書こうとしてだいぶ年月が過ぎてしまいました。もうちょっと戦闘描写を上手くかければよいのですが淡々としたものになってしまうのは筆力不足を痛感。また折を見て加筆できればと思います。
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