男が演奏している横に看板が立っている。あなたは看板を読んだ。...投げ銭歓迎!石は投げないでください... あなたは周囲を調べた。... ...何かが見つかりそうだ... 投げやすい小石を見つけた! 作:ネコ文屋
夕焼けに染まる部屋で、私は一人ノートを開いてフェスの構想を練っていた。ペンをくるくると回しながら、机に広げた資料に目を通す。頭の中には、ゲーム内の城、『スカルアヅチ』とその壮大な姿が浮かんでいる。
「やっぱり、スカルアヅチの前でやるのが一番だな。」
ランドマークとしての存在感もさることながら、前線拠点を象徴する場所だ。そこを会場にすることで、フェス自体がより特別な意味を持つはずだ。
ノートに「スカルアヅチ前で開催」と書き込むと、次は宣伝方法について考えを巡らせた。観客を集めるためには、まずイベントの認知を広げなければならない。
「チラシが必要だな。でも、ただの告知じゃなくて目を引くデザインにしたい…。」
私はスマートフォンを手に取り、クリエイターの募集サイトを開く。依頼内容をイメージしながら、メモを追加していく。
・タイトルのロゴデザイン
・前線拠点と縁のあるドラゴンをモチーフにしたビジュアル
・スカルアヅチを背景にしたイラスト
「いい感じのデザインがあれば、掲示板に投稿する時も映えるな。」
そう呟きながら、依頼の文案をまとめた。
さらに考えを進め、私はゲーム内のネット掲示板についても頭を働かせた。ゲームのプレイヤー同士が情報を共有するこの掲示板は、参加者を募る絶好の場所だ。
「まずは、掲示板にイベント情報を載せる。それからSNSで拡散して…。」
参加希望者には事前登録を促し、チーム編成や参加資格などを簡潔に説明する必要がある。
最後にフェスの名前を考え始める。スカルアヅチに因んだものも考えたが、それでは少し堅すぎる気がする。もっとエネルギーに溢れた名前がいい。
「ドラゴン…そうだ、ドラゴンフェスタってどうだ?」
シンプルで覚えやすい名前だ。それに、ドラゴンモチーフのビジュアルとも相性が良い。
ノートに「ドラゴンフェスタ」と書き込んだ瞬間、自分の中でフェスのイメージが一気に具現化していく感覚があった。スカルアヅチの前に広がるステージ、観客の歓声、そして私とハルぽんの音楽がその中心にある。
「よし、これで行こう。」
私は深呼吸をし、完成した計画を眺めて微笑んだ。これから始まるフェスの準備に、胸が高鳴るのを感じていた。
宿屋の部屋のテーブルに広げた資料を指差しながら、私はハルぽんにフェスの構想を説明していた。
「スカルアヅチの前にステージを作って、フェスを開くつもりだ。チラシは作れる人に依頼して、開拓者が使用しているネット掲示板で参加者を募る。名前は『ドラゴンフェスタ』で行こうと思ってる。」
私が一息つくと、ハルぽんが嬉しそうに目を輝かせて言った。
「すっごい! あなた、ちゃんと考えてるんだね! ドラゴンフェスタって名前もカッコいいし、スカルアヅチの前なんて最高の場所じゃない!」
その反応に少しほっとしながら、私はペンを回しつつ言葉を続けた。
「ただ、一つだけ気がかりなんだ。フェスを盛り上げるには、やっぱりゲストが必要だろう? それがまだ決まってなくてな。」
ハルぽんはその言葉に少し考え込んだ後、手をポンと打った。
「それなら、他の征服人形を呼んでみるのはどう? 当機の仲間たちなら、みんな個性豊かで素敵な歌やダンスを見せてくれると思うの!」
「なるほど、他の征服人形か。」
私は顎に手を当てて考える。
「例えば、当機のモデルになった『シュテルンブルーム』のユニット『ステラプリズム』のメンバーなら、きっと呼べば喜んで来てくれるはず!」
ハルぽんのオレンジ色の髪が軽く揺れ、期待に満ちた笑顔が浮かんでいた。
「それはいい案だな。ゲストが華やかなら観客も増えるし、話題性も出る。」
私は頷きながらメモを追加した。
「うん! あなたがギターを弾いて、当機たちが歌ったり踊ったりしたら、きっと観客も大盛り上がりだよ!」
ハルぽんの提案により、フェスの構想はさらに広がりを見せた。彼女の仲間たちとどんなパフォーマンスができるのか、考えるだけで胸が躍る。
「じゃあ、次はその仲間たちに声をかけるところから始めるか。」
「もちろん! 当機に任せて!」
ハルぽんは勢いよく頷き、小さな拳を握りしめて力強く宣言した。
そうなるとドラムやベースも欲しくなるな。参加者を募集すると共に、掲示板で募集してみるとするか。
音楽を通じて広がるこの輪が、どんなフェスを描くのか…今から楽しみで仕方がない。