…かくして玄関での騒動から数分後、
「……」「……」「……」
痛いほどの沈黙が支配する中、意を決したのか耶倶矢がゆっくりと口を開いた。
「それで、夕弦は何しに来たの?」
そうだよ(便乗)
実際、彼女は如何な用事でここまで来たのか。
わざわざ精霊マンションを抜け出してまで来るとは一体どれほど深刻な―――――
「宣言。耶倶矢は渡しません」
……どれほど深刻な―――
「再宣。耶倶矢は」
「聞こえてるんだよなぁ…」
聞こえなかったから黙った訳では無い。
「疑問。では何故無言なのです?」
「唖然としてんだよ」
というかドン引きしていた。
何食わぬ顔で人ん家突っ込んできて第一声がそれとか…
精霊こんなのばっかじゃないか(呆れ)
精霊の中でもよりによって
…いやまぁ、わかってはいたけど。
しかも力も強くて精霊マンションが1部吹っ飛ぶなんてザラだし、異常気象だって日常茶飯事だという。
改めて考えるとやっぱ精霊ってやべーわ。
他があんなのばっかなのもあって
本来のエンジェル?ヤバいの筆頭はポイーで。
……思考が横に逸れてしまったが、本題は「娘はやらんぞ」といった類のものである。
「いや、そうは言われてもな…」
「わ、我は貴様の所有物ではない!」
そうだ、言ってやれ!
「排斥。耶倶矢は黙っていてください」
「ム、ムキー!」
ああもうここまで動物園に…!
(ザザ…ザ…聞こえるか…叡斗くん…すまない、夕弦くんがキミのところに向かってしまった)
(…村雨解析官!?無茶ですよ!どうやってアレ鎮めるんです!?)
インカムから聞こえてくる村雨解析官の声に食い気味で反論する。だってこれ無理だもん!
(あと数分もすれば<フラクシナス>が上空に到着するはずだ。それまで持ちこたえてくれ、頼んだよ)
(ちょっ、解析官!待っ――(ざざー(棒)おや、でんぱが…ざー(棒))
それきりインカムの音は途絶えてしまう。なんてこったあの人、丸投げしやがった―!
「催促。いつまで待たせやがるんですかこのやろー」
あぁもう既に怒っていらっしゃる…!
機嫌をとる意味も込めてお茶を注いで居間へ戻る。
「とりあえず、ほいお茶」
「抵抗。こんな餌では釣られくまー」
どうやらお気に召したらしく、アッサリと釣れたので作戦は続行しとうござりまする。
クッソ久々に投稿したけど1000文字程度しか書けなくなっててカナシイ…