「ガチンコって言ってもお前、霊力封印された状態でどうやって戦うんだよ…」
確かに霊力を封印されていても、感情を爆発させることで一時的に霊力を逆流させて天使を顕現させることは可能であるらしい。
しかし、俺も非常勤とはいえこれでも万全の状態の精霊を相手取ってなお問題なく討滅できる一線級の
率直に言ってしまえば、勝負として成立するかも怪しいのだ。
しかし、
「否定 私自身は霊力を封印されてはいません」
なんて、驚愕の事実をあっさりと口にして見せた。
「――――――――」
思わず唖然としてしまったが、よく良く考えてみればあの時に俺が霊力を封印したのは耶倶矢だけだ。
どんな仕組みかはわからないが、耶倶矢の封印に成功した時点で第五精霊・八舞姉妹の現界による騒動〈八舞テンペスト〉は収束を見た。
2人でひとつの精霊であったことから、耶倶矢の封印によって厳密に言うと精霊としての力には足りなくなってしまった事が原因と考えられる。
要は、精霊に1歩足りない存在と言ったところか。
「あー、そういやお前俺ん家の玄関で鎖使ってたっけか」
思い出すだけで少し首の痛みが蘇ったような気がして、些か顔をひきつらせながらちょっとした皮肉を言ってみる。
「肯定 あれが私の天使の力です。えっへん」
なんか偉そう。なんだコイツ可愛いな。
「……ほーん。てことはなに、お前にも出来たりするの」
「カカカ、当然!夕弦に出来て我に出来ぬことなど無いわ!」
なんか偉そう。なんだコイツめちゃくちゃ可愛いな。
……この姉妹の可愛さはともかく、ガチンコ自体は問題なく行えそうだ。
「まあ、それならいいけど。五河司令、場所はどうします?」
「問題ないわ。〈ラタトスク〉本部 トレーニングルームを貸し切ったわ。転送なさい!」
……だから、準備良すぎない?
――――――――――――――――――――――
場所は変わって某所、〈ラタトスク〉トレーニングルームにて、魔術師と精霊が対峙する。
互いに数秒ほど相手の出方を伺いながら、奇しくも同時に地を蹴った。
ここに、戦いの火蓋は切って落とされた―――
が、……その瞬間、耳のインカムから不本意ながら聞きなれてしまった声が。
「……分かっているとは思うが、いくら万全に近い状態とはいえ彼女では君には到底敵わない。だから君の
「村雨解析官!?どうして始まる前に言って下さらないんです!?」
「ぶつん、ざーざー(棒)」
まーた丸投げしやがったー!いや出力半分て!
…こんなことを言っている場合ではない。
なにせ、
「突撃 てやー。」
相手、爆速で突っ込んで来てるし――!
「速攻 先攻ガン有利です…!」「っと……!」
なんとか躱したものの、やはり感覚が普段と違いすぎる。
一方で相手と言えばまたも何か言いつつ突撃をかましてくる。
「辟易 こんなものですか、と夕弦は夕弦は呆れてみたり」
なんか混ざってるゥー!
ギリギリでワンキルを回避。持っててよかった、灰流うらら。
などと言っている場合ではない。
流石は神速の天使
風を纏った砲弾がほぼ認識と同時に着弾するようなものだ。
一刻も早くCRユニットを着装しなければ…!
このままでは防戦一方、すり潰されてゲームエンド。
どうにかして隙を作れるか―!
「哄笑 えっへん。これが精霊の力です ははー」
なんか自分から煽りフェイズに突入してくれたのでとりあえずヨシ!
「!?」
即席のスタングレネードではあるものの、これだけの隙があれば十分……!
「来い!〈希望皇〉――――!」
初めての真面目(大嘘)な戦闘パートです
経験ないから描写下手なのもお兄さん許して