【完結】スレイヤーズ リポップ!   作:ぱちぱち

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メリークリスマス!(血涙)



誤字修正。kubiwatuki様ありがとうございました!


永遠の女王

「ひが〜し〜!フィリオ〜ネル〜!」

 

「に〜し〜!デルグ〜ラ〜ン〜!」

 

行司の掛け声に合わせて二人の力士が土俵に上がった。

東の横綱、フィリオネル!

すでにここ10場所で連続優勝を成し遂げ、絶対王者として君臨している。ゼフィーリアの地でもその無敗伝説は止まらないのか。

 

西の大関デルグラン!

なんとフィリオネルとも張り合える大関ロディマスを破っての堂々の挑戦。ゼフィーリアの横綱はゼフィーリア人の物だ。フィリオネルの不敗神話に待ったをかける事が出来るのか。

睨み合う両雄が、今、両手を、地につけた!

 

 

「見合って見合って、、、、はっけよい!のこった!」

 

 

掛け声がかかった瞬間、両雄の張り手が互いの頬を撃ち抜いた!な、なんとデルグラン、フィリオネルの張り手に怯まずに打ち返した!

フィリオネルも負けていない!打ち返された張り手を意に介さずに組みに行った!がっぷり四つに、組み合った!

動かない!中央仕切り線から両雄が動かない!

いや、ズレた!デルグラン、踏ん張りを失い後退る!フィリオネル強い、デルグラン立て直そうとするも押されて今、土俵を割った!

 

横綱フィリオネル、見事なカンロク勝ちを収めました!

ああ、今両雄が健闘を讃えて握手を交わしています!

割れんばかりの拍手に包まれながら、両雄が握手を交わしています!

これより女王陛下より優勝旗の授与と表彰式が行われます。来場された皆様は静粛に!静粛にお願い致します!

 

 

「所であんた何してんの?」

 

「実況ですが」

 

 

 

 

 

どうも皆様こんにちは。流離いの相撲実況者ことヨシオです。気軽にヨショって呼んでも良いよ?

 

さて、やってきましたゼフィーリア王国。国境からこっち立ち寄る街々でSUMOUを開催してたら王都に着く頃にはあっという間にデカい国際試合みたいになってしまった。屋台とか普通に並んどる。

 

所々技術がおかしいこの世界でも娯楽となると以前居た世界の中世に近いものばっかりだから、ゼフィーリアの国民からすると他所の国から来たサーカスを見に行く感覚なんだろうな。

 

口コミで広まった噂のお陰で観客が木や家の屋根に登ったり、歩く場所もない位に詰め寄せて来たので急遽、中の様子を知らせる為に風の魔法を使って各所に試合の様子を届ける実況者が必要になり、そんなん出来る奴が居るわけ無いので皆の視線が俺に集まるというね。

 

風の魔法が使えないと悪あがきをするもそこは魔力があれば動くアイテムだから大丈夫と言われて逃げ道も失った。オーマイゴッド!・・・て俺の神様はあの金髪ねーちゃんか。むしろ喜びそうだな。

 

土俵の上では永遠の女王様より手渡された優勝旗を持ち、フィリオネル王子が大きな四股を踏んでいる。

一先ず無事に終わって良かった。慣れない仕事ともオサラバだぜ!

 

 

 

 

 

とはなりませんでした。

 

 

「ようこそいらっしゃいました。ヨショ様。フィリオネル王子からお噂はかねがね」

 

「へへぇ〜!どんな噂でございましょうか〜!」

 

 

永遠の女王(エターナル・クイーン)様から直のお呼び出しを受けてしまったので白装束で登城しました。

何かやらかした覚えはないんだけど土下座何発で許して貰えるかな(震え声)

 

取り敢えず平伏したままお話するとフィリオネル王子に頭を叩かれた。

あ、そういうノリでええんすね。

 

 

「王子の仰る通り、面白い方ですね」

 

「ちとおかしな事を口走る癖がありますが、これで中々の知恵者でしてな。陛下の御懸念されている事柄にも何ぞ役に立つかもしれません」

 

 

おかしいな。フィリオネル王子が普通の王族っぽく振る舞ってるぞ?

頭を上げると王冠を被った少女に普段の様子が嘘のようにしおらしい王子がペコペコしてる。

おお、あの方が永世名誉大賢者の永遠の女王(エターナル・クイーン)先輩か。

・・・・・・めっちゃ若くて美人なんだけどあれで千年生きてる上に未婚なの?嘘じゃね?

 

 

「これで千年生きてるんですよ?」

 

「ナマ言ってすんませんっしたっ!」

 

「美人と言われて嫌な事はありませんが、未婚と言われて不愉快にならない女子は居ません。お気をつけなさい、母なる混沌の使徒よ」

 

「(言葉にして)言ってないはずなんですがねぇ。申し訳ないです」

 

 

金髪ねーちゃんの前に居るのと同じ感じがする。全部筒抜けというかなんというか。

タマちゃんも喜んでるし、最近嬉しそうにしてたのももしかしてこの人の事を感じてたのかな?

 

 

「いいえ。その槍の反応は、恐らく私を感じ取っての事ではないでしょうね。私は水竜王の一部・・・知識だけを受け継いで居ますがその槍からは遠すぎるでしょう」

 

「近い遠いで表現される間柄なんですね」

 

「そうですね。ちょっと遠目の親戚位の感覚でしょうね。ただ、その槍が反応しているのは、私ではなく別の存在です。貴方に頼みたい事とも恐らく関係があるでしょう」

 

 

この瞬間、面倒事だと確定したんですが。

でもタマちゃんがやる気になってるし断る選択はない。タマちゃんの言葉は全てに優先するからね。仕方ないね。喋れないけどなんとなくやらなきゃいけないオーラが伝わってきてるし。

あれ、でもこれ俺の所属ってどうなるんでっさろ?

 

 

「お前は厳密にはワシではなくアリシア付きの武官だからな。アリシアの実家に手を貸すという名目になる・・・も、戻ってくるよな?」

 

「前から言ってますけどそろそろ旅に出たいんですが」

 

「グレイシアが物心つくまではウチに居てくれ。あの子に泣かれたらワシ泣いちゃう」

 

 

姫様を出されると弱いんだよなぁ。

なんかこのままセイルーンに居たら本当に便利屋扱いで国に骨を埋める事になりそうだしさっさと旅立ちたいんだが。

というかクリストファー王子に帰った頃には屋敷を用意しとくとか言われててセイルーンに戻りたくないです。

あの人明らかに苦労人だからね・・・お前だけは逃さんってオーラを感じる。

 

 

「それなら丁度良かった。実はグレイシア姫にも一つお願いしたいことがあったのです」

 

 

白熱する俺とフィリオネル王子の労働争議に待ったをかけるように、永遠の女王(エターナル・クイーン)様が言葉を挟んだ。

永遠の女王(エターナル・クイーン)様は俺に向き直ると軽く頭を下げ、

 

 

「その前にまずはお願いしたいことの内容を説明します。我が国に昨年、赤の龍神の力の一部を引き継いだ女の子が生まれました。彼女の護衛と教育を混沌の使徒であるヨショ殿にお願いしたい」

 

 

赤の龍神(スィーフィード)って確かこの世界の主神だったか。あの部下さんのライバルだよね。

その力を持った女の子の赤ちゃんか。

神様の力を持った赤ん坊かぁ(震え声)

 

そら皆嫌がるわ。下手すりゃ魔族やらに狙われる事になりそうだし。

ディルス王国軍が魔族に壊滅させられたのは数年前の話だ。その恐怖が残ってる以上、護衛の任務なんか受けたがる奴は居ないわな。

 

まぁタマちゃんがやる気な以上断る選択肢はないし、その家族と赤ちゃんには何の責任もないんだ。

男ヨシオ!この任務お受けいたしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

テイク31

 

 

 

等と偉そうにふんぞり返ってたら赤ん坊にワンパンでぶち殺されたでゴザルの巻。

これ労災降りるんですかね。法律がない?そんなー 

 




L様:みあってみあって〜はいのこった!
部下S:あの、L様。ヨシオは槍を持ったままなんですが
L様:ハンデには丁度良いでしょ?
部下S:相撲ですよね!?


ヨシオ:(タマちゃん、全開オナシャス)
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