【完結】スレイヤーズ リポップ!   作:ぱちぱち

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L様:ヨシオの料理が食べたいのに最近来ないわねぇ。部下S、なんか作りなさい!
部下S:アラホラサッサー


10分後


L様:何これ。パイ?
部下S:ヨシオが血反吐を吐くほど美味しかったといっていましたので。
L様:ふーん。パイの気分じゃないからあんた食べなさい
部下S:あ、あらほらさっさー(しまったあああぁ!)


(誤字修正。日向@さまありがとうございました!)


動乱のセイルーン。なお主人公は(ry

セイルーン、内戦するってよ。

 

どうも、子守戦士ヨシオです。今日も今日とて雑貨屋は喧騒に包まれてます。

アリシア様が暇だからとお店の手伝いを始めた結果、売り上げは上がるけどアリシア様目当ての客に一部を比べられてぶちギレ金剛になるレナさんや、何故かアリシア様が抱くとルナちゃんがお乳を求める事が多くてたまたまロイドさんがそのシーンを目撃してしまったせいでまたぶちギレ金剛になるレナさんや・・・8割位アリシア様が発端でレナさんが切れてるな。

でも二人の仲はとっても良いので不思議である。まぁ、レナさんがちょっと不安定な時期だからってのもあるんだけどね。

なんせおめでただからな。

 

 

「あ、蹴った♪」

 

「おお。元気な子だなぁ。聞かせてくれるか?」

 

「うん。きて」

 

 

優しい表情で大きくなったおなかに耳を寄せるロイドさんと、彼の頭に手を置いて柔らかな表情を浮かべるレナさん。

一時の追い詰められた状態から開放された夫妻はこう、何と言うか燃え上がったらしく。

俺がこの家に着てから程なくして二人目を懐妊。ルナちゃんにとっては2歳下の弟か妹になるわけだ。

 

 

「ルナちゃん楽しみだね!おとうとかな?いもうとかな?」

 

「おとと?」

 

「おとうとだよ。ルナちゃんがおねえさんになるんだよ!」

 

「おねー?ルナおねーなる!」

 

 

そのルナちゃんといえば最近はたどたどしいながらも言葉を話すようになった!

初めてレナさんに「まー」と言った時はちょっと豪勢な食事にしてしまったくらいにね。かわゆいんですわ。

ふふっ、セイルーン仕込の我が包丁が火を噴くぜ。作るのは前世でレシピを見た料理だけどな。

グレイシア姫が永遠の女王(エターナル・クイーン)に頼まれていたミッションも順調にこなせているし、最近は暴走もほぼ無くなって来た。

後はセイルーンが落ち着けばなぁ・・・

 

 

 

 

 

たまにロディマス師匠が1人で永遠の女王(エターナル・クイーン)に状況を説明しにきているらしいんだが、伝え聞く所によると結構な数の地方領主が反乱を起こしたそうだ。

旗印は懸念していた通りランディオネ王子。現在はセイルーン南東の大都市を本拠地に各地に軍を派遣し、強行的に支配地を増やそうとしているらしい。

 

まぁ、正直正規軍の敵ではない。フィリオネル王子が国内に居る以上国民はほぼ王家側に寄っているだろうし、地方領主達の決起の理由も税に対する反発であるとかどうでもいい、用は主流派への巻き返しを行う反主流派の抵抗のようなものなので遠からず鎮圧されるだろう。

 

問題は他国の存在だ。

隣の湾岸諸国連合で軍を動かそうとしている動きがあるらしく、そちらに対して王家はピリピリしているらしい。

ゼフィーリア王国としてはセイルーン王家への支援を行うそうなのでそれでも王家側が有利らしいが・・・・・・

暫くはセイルーンへは戻らない方がいいだろう、との事だ。

 

という訳で降って沸いたような暇な時間に修行&修行である。

お店の方はエリスとアリシア様というロイドさん3人分位の戦力が居るため問題ない。

という訳で暇になったのでロイドさんの趣味の釣りがてら川原に行き、子供たちを遊ばせている間に俺も気合を乗せるという技術に挑戦している。

慣れればなんでも出来るらしいので見せてもらうとなんかよく分からんが釣竿の存在感が増しているような気がする。

 

 

「まぁ、気楽に行きましょうや」

 

「そっすね。石ころよ、お前は気合だ。気合になるんだ・・・・・・」

 

 

二人で釣竿を垂らしながらうんうん唸って石に気合を込めてみる。ここ数ヶ月挑戦しているがどうにも成功率が良くないなぁ。

まぁ気楽に試しますかと左手で石を弄っていると、何時の間にやらグレイシア姫が肩に乗ってきた。

ははは、釣りに興味がお有ですか。よろしゅうござんす。では手取り足取りお教えいたしましょう。

まず、釣竿を握ってください。そうそう、しっかりと握るんですよ。そのまま魔力をちょろっと釣竿に流してみてください。そうそう。おお、来ました来ました大物ですよ!

 

 

「ヨショ!おもーい!」

 

「おまかせあれひmナーガ様!よいしょっと」

 

「毎回思うんだがそれは卑怯じゃないか?」

 

「魔道具ですから」

 

 

自動で獲物に食いにこさせるという釣り具としてどうなのかという物だが、この年齢の子に待つ楽しみを覚えろってのも酷なもんだろう。

子供は興味ががんがん移っちまうもんな。

普段はもちろんこの機能はOFFにしてるが、まぁ今日みたいにグレイシア姫様が興味を持ったときに使って、釣りが面白いってイメージを刷り込む為に使用したりしている。

おっと、グレイシア姫を追いかけてきたお子様2号が興味深そうにこちらを見ているぞ。

 

 

「ルナちゃん!つり面白いよ!」

 

「りー。ぱー!」

 

「はいはい。ルナはこっちな。今日の夕食は期待できそうだ・・・は、ははっ」

 

 

とてとてと歩いてきたルナちゃんをロイドさんが抱きかかえる。ルナちゃんの手をロイドさんの手で覆って一緒に釣竿を握る。

すると、ルナちゃんの前に魚群が群れを成して形成されていくのが見える。これには思わずクールな俺も苦笑いである。

あれだ。鮭の川登りが何故かこの周囲だけに起こってると言うか。

期待の目で待つ魚達という凄い微妙な光景に大人たちがドン引きしている中、純粋無垢な子供達は楽しそうに竿を揺らす。

あー、うん。よし、今日の夕食は魚尽くしだな。第二投いっきまーす。

 

覚悟を決めた俺とロイドさんは子供の変わりにぶるん、と竿を振るう。

放射線を描き飛んでいく二つの釣り針(エサなし)を求めて周囲の魚が飛び交う中。

大当たりを口にしたのは2本の腕を持つ立派な半漁人だった。

 

・・・・・・・・・・・・えっ?

 

ええええええ?

 

 

「ヌンサやった!カミサマえらばれた!」

 

 

わしゃわしゃと魚達に称えられる半漁人に呆然とする俺とロイドさん。きゃっきゃと喜ぶグレイシア姫とルナちゃん。

場が混沌として来た中、不意に半漁人が動きを止めてこちらをじっと見てくる。

 

こっち見んなし。

 

 

 

 

 

という訳でインバース雑貨店に新しい仲間がエントリーしました。

雑貨屋入り口に設置された水槽に『ぬんさ』と書かれた立派な自宅を持つエリート半漁人のイケメンなので、もし見かけてもエサを与えないで下さい。

家賃は毎日魚を5匹取って来てくれるらしい。安いのか高いのか良く分からんなぁ。




グレイシア姫:本名グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。セイルーン王国王太子フィリオネルの長女。現在セイルーン王国が動乱の中にある為、母方の実家があるゼフィーリア王国に身を潜めている。長期の休暇をエンジョイしているとも言う。念の為名乗っている市井の名前はナーガ。

ルナちゃん:赤の竜神の力を身に宿した女の子。2歳になり大分自意識も出てきたらしく暴走が少なくなってきた。

ロイドさん:インバース家の家長。なお店長は嫁のレナさんらしい。かなりの実力を持った戦士だが荒事からはもう足を洗っている。
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