【完結】スレイヤーズ リポップ!   作:ぱちぱち

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L様:他の世界も見てくるから、ちゃんと面白そうな部分は録画しときなさいよ!

部下S:はい!がんばります!(やった!解放される!)

L様:ちゃんと仕事しないとこの無能部下抹殺機があんたを物理的に星にするからね

部下S:死ぬ気でがんばります!(血涙)


誤字修正。ふぇ蔵様、あまにた様、SERIO様ありがとうございます


ヨシオ再臨

テイク9

 

 

 

なんか遠くの方で苦労人さんが悲鳴をあげとるな(確信)

所でブロス君、いつになったら町に着くのかな?

 

 

「僕はゼロスです。いやぁヨシオさんの足が思ったより遅くて大分時間がかかりましたね」

 

「間に3回くらい餓死が入ったからね。現代人は貧弱なんだよ」

 

「ここも僕らにとっては現代ですよ」

 

「せやな」

 

とりとめのない会話をしながら街道を行く。

いや、そういえば俺、餓死しかけてた所をあの姉ちゃんに呼ばれたから割と死にかけてたんだよね。

その事をコロッと忘れてたもんで旅立ってすぐに腹が減って死亡というアホみたいな死因を3度も繰り返してしまった。

 

死の間(勝手に命名)で苦労人さんに「早速良いネタありがとう」って言われたんで何かの役には立ったんだろうけど、案内を任されてすぐに対象を死なせてしまったゼロス君の百面相が凄かったんで複雑な気持ちである。

取り合えずリポップしてすぐに食べ物を貰い数日休養をしてから氷漬けさんの所を旅立ったが、まさか旅立つまででここまで波乱万丈()とは思わなかった。

リアル3回転生したしね!

 

 

「まぁ、幸い天気も大きく崩れそうになし。のんびり旅路を楽しみましょう」

 

「崖と岩山ばっかだけどな。あと靴擦れが痛いんで回復魔法プリーズ」

 

「魔族に求める物じゃないですねぇ」

 

「そりゃそうだ」

 

 

いっそ転移的な物ってないの?とゼロス君に聞いてみたのだが、なんでも上司から転移とかそんな感じで俺を運ぶ事を禁じられているらしい。

世知辛……世知辛くない?

いや上司さんもあのちゃん姉に色々言われとるんだろうが流石に三回も餓死ってるとね。色々思うわけよ

 

 

「自分のせいで餓死しかけてるのを棚に上げる精神。素晴らしい」

 

「照れるぜ」

 

「褒めてませんよ?さて、そろそろ麓が見えてくる頃合です」

 

 

お、ようやくこの山しかない地帯から脱出できるのか。

文明が懐かしいぜ。早くふかふかのベッドで眠りたいよ。

 

 

 

 

 

 

 

その日、ドラゴンズピークを襲った災害は人間の姿をしていた。

 

龍族の天敵とも言われる魔族・ゼロスを伴って現れたその男は、最初何用かと尋ねる龍達の姿に困惑気な様子だった。

アストラル側からの問いかけに答える様子もない。これはただの人間か。しかしゼロスが何故。

こちらも困惑する龍達を尻目にゼロスが何事かを男に語ると、男は頷いてその手に持つ槍を振り被り。

・・・・・・・・・そして、龍達にはそこからの記憶がなかった。

ただ、気がついた時にはゼロスの姿はなくなっており。

消し飛ばされた山脈と、足だけを残して消滅した男の姿が残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

テイク14

 

 

 

「ゼロスさんゼロスさん。ゴブリンに勝てないんで槍の力を解き放ってもいいかな」

 

「駄目です。周囲に迷惑がかかりますからね」

 

「そんなー」

 

 

よっす。ようやく町に着きました、ヨシオです。

現在俺はガイリア・シティという町で冒険者しております。

冒険者ですよ、冒険者!薬草集めたりゴブリンを退治したり家出した猫を探したりと八面六臂の大活躍です。

うん、マジで駆け出し冒険者の仕事しか出来ません。チートなんてなかったんや。

 

あの姉ちゃんから貰った槍だがマジでつえーんだが強すぎてヤバい。

何か山から出る時に絡んできたトカゲに向かって投げたらとんでもない闇パワーなのがドバドバ出てトカゲじゃなくて山が消えたって位ヤバい。

トカゲに当たらなかったのは純粋に俺の技術の問題ですがね。

 

普通にぶん殴ったりする分にはそこまですげー闇パワーみたいなのは漏れないんだが今度も俺の技量的な問題があるんだな。

槍をえいやってゴブリンに振る→普通に避けられる→ナイフで刺されるのエトセトラね。

多分ゴブリン相手に3回位は死んでると思われる。

ゼロスさん?手を振って応援してくれてるよ!

何でも基本手助けとかはしてはいけないらしいです。しょうがないよね、上司の命令だから(喀血)

 

 

 

【You died】

 

 

 

「あ、部下さんお疲れ様です」

 

「ゴブリンって強いんですか?」

 

「奴らは馬鹿だが間抜けじゃないんで囲んで雑魚を殺しにくるんです。雑魚?勿論俺ですよ」

 

「お、おう」

 

 

何故か少し引かれた。解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

テイク15

 

 

 

「ただいま」

 

「お帰りなさい。死体はどうしますか?ゴブリンに齧られてますが」

 

「ふふっ、これが撒き餌というものだよゼロス君。食事の時はどんな生き物でも隙を晒すのさ!」

 

「成るほど!自分を撒き餌にするという本末転倒さを除けば素晴らしい策略ですね。見ていて飽きないなぁ」

 

「はははそうだろうそうだろう。というわけでてやー!」

 

 

 

【You died】

 

 

 

「知ってますよ。これフラグって言うんですよね」

 

「そうです。パインサラダとか危ないんで気をつけて下さいね。死にます」

 

「そうなんですか!L様に食べてもらわないと!」

 

「貴方の死亡フラグにならないと良いですね」

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと訓練を積みたいと思います」

 

「やっとその気になりましたか」

 

 

素人が長物なんかぶん回せるわけないよな。ちぃ覚えた。

近隣で槍の扱いを教えてくれそうな人物をゼロス君に探してもらおう。

俺?薬草集めですよ。仕事は待ってくれないからね!

 

 




山のトカゲ:今回のメイン被害者。竜的損害はないが山が消えるという珍事の後始末に四苦八苦する。

ゼロス:色々酷い目にはあったがそれを差し引いても素晴らしい玩具とめぐり合えたと満足。

ヨシオ:槍にタマちゃんと名づけて上半身を消し飛ばされるなど自爆が多い事に悩んでいる。
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