【完結】スレイヤーズ リポップ!   作:ぱちぱち

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金曜日か土曜日って良く考えれば連続って意味だよね。
頑張ります。



誤字修正、kubiwatuki様、骸骨王様ありがとうございました!


神官長とルナ

ガイリア・シティは強敵でした。

どうもこんにちは。ルナちゃんにアソパソマソに似てるって言われたのが前回一番ダメージだったヨシオです。

エリスとのあれやこれはね。プラマイゼロだから。

尻に敷かれてるわけじゃないから。わけじゃないから(大事なことなので)

 

さて、ガイリアシティでの用事を終えた俺たちは一路ゼフィーリアへ。

向かわず、久しぶりのセレンティア・シティにお邪魔しています。

久しぶりに会ったケレス君は立派な青年になっていて、ちょっとウルっときてしまったぜ。

この子はワシが育てた(7年前)

 

 

「あんまり間違っては居ませんがね。教わった事はきっちり守っているつもりです」

 

「ふむ。というと」

 

「金勘定は他人に任せるな」

 

 

世知辛い言葉が出てきてちょっと視線を外しちまったぜ。

いや、前からちょっと小言の多い子だったけどさ。10代後半のはずのケレス君が大神官の服を着てる所で苦労してそうだなって思ったけどさ。

朝から初めて夕方まで愚痴られるのは流石に経験無いぜ?

 

 

「そんだけ大変だったんですよ。火竜王の所は乱暴で地竜王の所は自己中。空竜王の所は失踪癖。まともな大神官が中央にしかいないってどういう事ですか!?」

 

「そこは自分は~とか言うべきじゃないの?」

 

「言いませんよ。自分が銭ゲバなのは自覚してますから」

 

 

うん、あと愚痴もね?

でもまぁ、こんだけ愚痴れる時間があるって事はそれだけ余裕があるって事で。

久しぶりに来た水竜王の寺院は前に来たときの良く言って鄙びた、悪く言うとボロい寺院とは似ても似つかない立派な建物に立て変わっている。

 

 

「まぁ、うちに学びに来てた大工の子が音頭を取って安く建ててくれたんですがね。隙間風が多いですが」

 

「欠陥住宅やん」

 

 

そこはケチる所じゃないぜケレス君。

まぁ、でも明らかに他の寺院に比べて見劣りする状況から見た目だけとは言え立派な建物になってるのは凄い進歩だ。

ここを離れてからのケレス君の努力が、報われたと考えよう。

そんな彼に頼みごとをするのは心苦しいが・・・

 

 

「ヨシオさん。気にしないで下さい」

 

「ケレスくん」

 

「ヨシオさんがどこで犯罪者になったのだとしても我が寺院は暖かく迎えます。少しでも罪を償って、立派な真人間になりましょう」

 

「ケレスくん!?」

 

 

ルナちゃんを見て誘拐犯だと思われてたらしいです。

いや、まぁ。頼みごともルナちゃん絡みと言えばそうなんだが。

 

 

「いや、ちょっと数日用事があるからうちの家族で泊まらせて欲しいなって。出来れば寺院とかが望ましくて」

 

「?ええ、勿論構いませんよ。内部の構造は以前と変わりないので、前に使ってもらった部屋が空いてます。あ、ご結婚おめでとうございます」

 

「ありがとう。勝手知ったる我が部屋か。内装はそのままかなぁ・・・・・・あ、後。明日赤の龍神(スィーフィード)の神子を連れて行くって中央寺院に伝えといて。滞在中の宿はこの寺院って事で」

 

「はい。わかりま・・・・・・」

 

 

そこまで言って固まったケレス君に、「じゃ、よろしく!」と声をかける。よし、再起動する前にスタコラサッサだぜ。

 

 

 

「何か久しぶりに協会に顔を出したら銅像があってちょっとビビッたわ」

 

「ちょっとですむんですかエリスさん。ちょっとなんですか?」

 

 

いやー、絶対に近づきたくないわここの協会。姿見られただけで黒魔術がバンバン飛んできそう。

 

 

「大丈夫よ。しつけはしといたから」

 

「さらっと怖い事言うのやめちくりー」

 

 

ルナちゃんを挟んで川の字になりながら、小声で今日あった事を話し合う。

家族って良いな。いつか俺にも子供が出来て、良い親になれるんだろうか。

自信はないけど、エリスと一緒なら何とかなりそうな気がする。

 

 

「ところであんたって生殖能力あるの?」

 

「ないかもしれない」

 

「今度ショック死した時にでも聞いといてね。私も子供を抱きたいわ」

 

 

俺の死体を操ったら一応機能したとは言ってたけど俺の死体に何をしてるんですかね。

人体実験?あ、はい。あの、内容は言わないでいいですごめんなさい。そこは物を入れるところじゃないです。赤裸々に語らないで!

 

魔術方面のエリスさんはほんま修羅だわ・・・・・・

そういえばあのヨッシくんシリーズはガーヴ戦前後の大量在庫によって無事に戦隊+α位の数を確保できたみたいです。

え、数が足りない?ハハッ(乾いた笑い)

 

 

「死んだ時の技量がそのまま再現されるってのは面白い作りね。他の人間の死体には興味無かったけど、一度比べてみたいわね」

 

「墓荒らしは本当にやめてくださいね?フリじゃないからな?」

 

「・・・ええと、押すなよ絶対にって奴ね」

 

「違うから!そういうネタだけどここは別だから!」

 

 

ルナちゃんに言えない位エリスも染まってるんだよなぁ。

つまり俺のせいなんで文句も言えないしね・・・

 

 

 

次の日。

青い顔で部屋のドアを叩くケレス君ににこやかに朝の挨拶をすると、この場で殺してやろかという殺意を感じてビビる。

取りあえず表出ろ?正装して?はい。もしかしてこれ死に装ぞあ、ごめん。謝るからそのラ・ティルトは唱えないでくれ。ヨシオしんじゃう。

 

尻を蹴られながら表に出ると、なんか色んな神殿の神官さんが仰々しい行列で水竜王の神殿前に整列して平伏している。

おお、これはケレス君が青くなったり赤くなったりするわけだ。

ささっとケレス君もこの列の中に加わると、中央に居た一際豪奢な格好をした老人が口を開いた。

 

 

「中央の神殿にて神官長を勤めております。ヨシュアと申すものです。本日はご来訪の一方を受け、取るものも取らず駆けつけた次第でございます。赤の龍神(スィーフィード)様の神子がご降臨されたとは風の噂にて聞き及んでおりましたが、まさかこの老齢で拝謁の栄誉を賜れるとは」

 

「よろしくおじいちゃん!私ルナ・インバースだよ!」

 

 

いったー!ルナちゃんがまっすぐいったー!

てくてくと俺たちの脇から出て、一同にひれ伏す神官たちをまるで気にもせずにルナちゃんはまっすぐにヨシュア神官長の前に歩み寄り、右手を差し出した。

その陽気な幼子の声に思わず顔を上げた神官達が、一同に畏れを抱いたような表情で凍りつく。

神気としか呼べないオーラを全身に滾らせたルナちゃんの姿は、何度も相対した事がある俺でも思わず跪きたくなるような迫力と神々しさがある。

それが初対面であればその衝撃はどれほどの物だろうか。

そして、それが自身が信仰している対象であればどうなるか。

 

 

「・・・・・・我が神よ」

 

 

その結果がこれだ。

神官長が深々と頭を地面にこすり付けるように礼を取ると、全ての神官が倣う様に頭を地面にこすり付ける。

ゼフィーリアの神官も同じように拝礼を取っていた。その総本山たるこの町ならこうなるわな。

 

さて、もうお気づきだと思うが、今回の訪問はセレンティア・シティの最高権力者たる神官長とルナちゃんを引き合わせる事が目的だった。

ルナちゃんの存在は今まで知る人ぞ知るって代物だったから認知度自体は高かったんだが、公式なお墨付きは今まで永遠の女王(エターナル・クイーン)の証言しかなかったからな。

この訪問でルナちゃんは正式に赤の龍神(スィーフィード)の神子として扱われる事になる。

本来なら、俺が一番したくないような内容だが・・・・・・ちょっと事情が変わってしまったのだ。

 

 

「冥王ぇ・・・・・・」

 

 

思わず悪態をついたが、今回の顛末も根本は冥王の策謀によるものだ。

前々から奴が俺とルナちゃんが一緒に居るのを快く思ってないのは知っていたが。

まさか人間を使ってルナちゃんと俺を分断に来るとは思わなかった。

 

事の起こりはガイリア・シティでの話し合いが終わり、クォルト様に別れの挨拶をしたときの事だ。

ゼフィーリアにまっすぐ帰る予定だった俺に、クォルト様は世間話の体で帰国を少し待った方がいいといってきた。

 

 

「カルマート公国が?」

 

「うむ。ゼフィーリアにて赤の龍神(スィーフィード)の名を騙る者が居るとな。あの国がゼフィーリアに楯突くとは思えんゆえ何事かと注視していたのだが。貴殿の話を聞くにちと臭い」

 

「めちゃめちゃ怪しいっすねぇ」

 

 

またの名を通り道とまで言われるあの小国が人外魔境(ゼフィーリア)に何か出来るわけがない。

そう考えると、あれだ。最近大人しいなと思ってた奴が急に怪しくなってきた。

なので困った時のゼロス君である。

 

 

 

「マジでやめてもらえませんか!?」

 

「あ、ゼロス君お久。ちょっと痩せた?」

 

「さっきの余波でちょっと本体が削れましたからね!」

 

 

北の山脈に向けてちょっとタマちゃんを振るっただけなんだがね。一撃目でさくっとゼロスくんが登場したためニ撃目を撃つ事ができなかった。

ちっ。

 

 

「まぁ、いいや。で、ゼロスくん。最近ご無沙汰だったけどこっちの状況は君なら把握してんでしょ?無限テロと素直に吐くの選ばせてあげるけど」

 

「ヨシオさん、ちょっと沸点低くなってません?スマイルスマイル」

 

「俺はルナちゃんに手出しするなら遠慮しないと言ったはずだ」

 

「・・・・・・オーケー、降参です。こちらもタイミングを図ってたんですよ」

 

 

笑えないんだけど?という意思を込めて睨みつけるとゼロスくんは両手を挙げてポーズを取った。

相変わらずの演技臭さに眉間に皺がよりそうになるが、こういう奴なんだと自分に言い聞かせる。

若干こっちも引きずられてるな。もうちょっと肩の力を抜かないと判断を誤ってしまう。

 

 

「ヨシオさんをこれ以上怒らせるのも本位じゃないので掻い摘んで説明しますと・・・・・・」

 

 

困ったなぁ、と言いたそうにゼロスは笑みを浮かべる。

 

 

「人間自身の手による赤の龍神(スィーフィード)の神子の再封印。これが冥王様の企みです」

 

 

冥王の名前が絶許リストから絶殺リストに移動した瞬間である。

 




L様:あら、こんな所にひき肉が。
部下S:・・・・・・・・・(へんじがない。ただry)
L様:タマネギタマネギ・・・ないか。ならネギで言いか。緑だし
部下S・・・・・・・・・(がたがたがた)



愉悦神父:死んだフリというのも中々高等な技術でね。
ヨシオ:熊には通じないらしいですね。あ、このマーボーすげぇ。痛みしか感じねーわ
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