久しぶり過ぎて、ヨシオの書き方忘れてる気がする(血反吐)
誤字修正。エーテルはりねずみ様、十蔵様有難うございます!
旅は道連れ世は情け。なんて言ったのは誰だったかなぁ。あ、どうもヨシオです。お手製の三度笠を被りながらの一人旅を満喫してます。今回の任務に嫁さん連れてく訳にもいかないからね。
ーーキィンッ!
普段はロディマス師匠なりエリスなり誰か居るんだが今回は違う。完全に俺一人の旅だ。魔族が相手かもしれないと言われた時から、一人で行こうって決めていた。俺一人の方が回りを気にしないですむから、結局生き残り易いってごり押ししてね。
ーーキン、キィキンッ!
勿論、皆からは反対されたが、槍のタマちゃん……一応周囲には呪いに等しい誓約が必要な神槍と言っている……の性質上、威力を上げれば上げるほど周囲への被害が跳ね上がる両刃の刃になる事。槍の力を引き出していれば槍が自分を守ってくれる事などある事ない事言ってなんとか納得はしてもらってる。実際「死んでリポップ」って意味なら間違ってないしね?
俺の事情を知っているエリスはそれでも納得してくれなかったけど、最終的には「俺の居場所はここだけだよ」って泣き落としたらしょうがないなぁと首を縦に振ってくれた。最後の最後まで納得だけはしてくれなかったけどさ。
――ジャギィン、ドガッ!
状況的に対魔という形で結束してるディルス・ラルティーグ・セイルーン・それにゼフィーリア全てと国境を接してる
これが部下さんから「止めてくれ」って言われてるなら俺も手を出さないけど、ゼロス君からは「やったってやったって」とGOサイン出てるし。つまり部下さんへの迷惑を気にせず暴れて良いって事だろう。久しぶりにタマちゃん無双のお時間って訳だ。
「くっ、この男……冴えない風貌の癖にやる……」
「顔は関係ないだろうがオラァン」
遠巻きに様子を伺っていた頭領らしき黒服の言葉に中指を立てて返す。人を外見で判断するのはいけないことだって両親に習わなかったのだろうか。俺は両親とまともに会ったことないからないけどそれくらい知ってるぜ?
あ、うん。今絶賛襲撃を受けてます。結構腕の立つ連中ですがそこはそれ。制限なしタマちゃんを装備した俺がそこらの暗殺者の一人や二人やダース単位に負けるわけがないのです。ふんすふんす。俺に勝ちたいならゼフィーリア百傑衆でも連れて来るんだな……意外と多い気がする。
俺の言葉に歯ぎしりをたてながら頭領らしき男は姿を消し、それに合わせるように周囲を囲んでいた気配も消える。
あれ? 2、3人ほどかかってきた奴をタマちゃんでどつき倒して転がしてるんだが。一応殺さないように気を使ったんだけど良いんかな。どいつもそこそこ腕の立つ印象だったんだが、こいつら切り捨てるには判断早すぎるんじゃない?
こいつらの救助を狙ってくると思って、チャージしたタマちゃんブラストを用意して待ち構えてたんだけど。
「……暗殺者なんざ使い捨てに決まってるだろーが」
「そっちの業界も大変なんやねぇ」
手近に居たちびっこい暗殺者のどてっぱらにタマちゃんの石突を食らわせて起こすと、げほげほ言いながら周囲を見回し、状況を把握したのか諦めたように両手を頭の上にあげる。うん、そういう話が早い奴は好きだぜ、とばかりに諸々質問をしてみる。
切り捨てられてるって事は多分義理もクソも無いだろうしと思ったらまぁ、予想通りだった。タマちゃんを突き付けて他の暗殺者を縛り上げさせながら話を聞く所によると、彼もこいつらも流れ者。ここ最近、
「金払いは良いから従ってたが、切り捨てられたんならまぁ良いさ。最近キナ臭くなってたし離脱するには良い頃合いだろ」
「ほーん。まぁ、向かってこないならこっちから手を出す気はないけど。口軽すぎない?」
「軽いんじゃねぇ。何も知らされてないから口留めもされてねぇんだよ。そっちも簡単に信じすぎじゃねぇか?」
「嘘でも困るような状況じゃないからなぁ」
とりあえずセイルーンとゼフィーリア両方からの
一番難しい魔族の影響を調べる事も、最近はタマちゃんの力をどんどん引き出せてるお陰か、人間かそうじゃないか位は何となく察する事が出来るようになったからな。もしかしたら俺自身が人間じゃなくなってるのかもしれないとかちらっと頭を過ったが、良く考えたら人間って一度死ねば終わりだし今更だったと考えなおす。50回以上死んでるとな。色々と意識が変わるんだよね。
俺って、まだ人間なんだろうか。首を捻りながら空を眺めていると、他の元同僚を縛り上げたちっこい暗殺者が「あー、それで、だ」と声をかけてきた。
「一応刃向かわずに協力したからこれで見逃してもらえるとありがたいんだが……」
「あ、うん。まぁこの人たちが起きるまでは見てあげて貰っていい? また襲い掛かってくるとかなきゃ見逃すからさ」
「……獣に食われたら寝覚め悪いし、まぁ良いけどよ。普通暗殺者とかさ、もっと嫌悪するもんじゃねぇの?」
呆れたようにそう返す黒づくめのちびっ子に、俺は胸を張って答える。
「いや、知り合い襲ってきたとかなら地の果てまで追いかけてもぶっころだけど俺襲ってきた位なら別にいいよ、死なないから。そっちもお仕事だろ?」
「舐められてるのか素なのかわっかんねぇ奴だなおっさん」
「はっはっは。おっさんて自分で言うのは良いけど他人に言われるのはキツイな! ほっとけ」
ちょっと心にダメージを受けながらそう返すとけらけらと黒づくめのちびっ子は笑いだした。あ、こいつ性格悪いな。間違いない。
「おっもしれーなぁ。なぁ、おっさんゼフィーリアから来たんだろ。あっちはおっさんみたいな奴ばかりなのか?」
「俺以上は少なくとも100人くらい居るけどまぁ、うん。面白い所だよ」
「へぇ……暗殺者は立ち寄ったら二度と出られないって国だから行った事ねぇんだよな」
「暗殺者なんか入り込んだら、あっという間に身包み剥がされてゴブリン共を釣り出す生餌にされるからなぁ」
「怖すぎてドン引きだわ。それ本当に国の話なのか? 蛮族の秘境の話じゃねぇよな?」
あの国に適応したゴブリン共はそれ位しないと出てこないんだよなぁ。怖いのは俺も同意だけどさ。初めてあの現場を目にした時は正直あの国に入り込んだことを後悔したもんだが、月日ってのは割と凄いもんで今だと「ああ、こうなるんだな」って養豚場に送り込まれる豚を見るような目で見る事が出来る。慣れって凄いわ。
「まぁ、もしゼフィーリアに行くなら普通の格好で普通の観光として行くと良いぞもし向こうであったら観光案内くらいしてやる」
「自分の命を狙った暗殺者を?」
「話してたらなんか良いかなって」
「なんだそりゃ」
ゲラゲラ笑いだした黒づくめのちびっ子の言葉に、俺も内心首を傾げながらゲラゲラと笑い返す。どうにもタマちゃんがこいつを気に入ってるのか、そっちから伝わってくる波動でこいつを赤の他人と思えないんだよな。何というか、そう。部下さんと漫才をしているような、そんな気分になるんだ。
「じゃあ、俺はそろそろ行くけど、こいつらは頼むぞ」
「ああ。じゃあな、物好きな槍使いのおっさん」
手のひらをひらひらと返すちびっ子の言葉に振り返る。
「ヨシオだ。次会う時があればそう呼んでくれ、暗殺者のちびっ子」
「……ルークだ。そっちこそ、次会った時はそう呼べよ……ヨシオのおっさん」
俺の名乗りに目を丸くした黒づくめのちびっ子は、一瞬躊躇した後、被っていたマスクを外して素顔を見せた。あちらも、もしかしたらこっちと同じ感慨を受けていたのかもしれない。
あと、おっさんは外せよ……おっさんだけどさ。
L様:ただいまー! あー、遊んだ遊んだ!何か5ヶ月くらい遊んだ気がするわ!
部下S:あ、はい、お帰りなさいませ……
L様:うん? テンション低いわねぇ、何よ悩み事?
部下S:(何で1話で戻ってくるんですかとか言えない)
ヨシオ:ご無沙汰して申し訳ないっす