仮面ライダーW&ドライブ Eの復活/ライダー捜査線   作:ラズベアー

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第17話

<同時刻・照井視点>

 

「こちらへ避難してください!向こうは危険です!早く避難を!!」

俺と朔田が現場に着くと、交番勤務と思われる警官達が、市民の避難誘導をしていた。

「巡査、状況は!?」

「あなたは、照井警視!」

一人の男性警官が敬礼して言った。

「向こうの方で警官隊とネオシェードと思われる集団が戦闘中です!」

大門達が戦っているのか。ならば、早急に向かわなければ彼らが危ない。

「行きましょう、照井警視!」

「自分も一緒に行きます!」

朔田に続いて、男性警官も言った。

「いや、巡査はここで引き続き避難誘導を。普通の警官がどうにかできるような相手ではない!」

俺は男性警官に言った。

「けど、俺はー」

 

ドオオオオオオン!!

 

大門達が戦っている方向から爆発音が聞こえた。

「行くぞ!」

何か言いたげな男性警官をおいて、俺達は現場に急行した。

 

既に、警官隊とネオシェードが戦っていた。

大門、杉田、桜井は他の警官同様パトカーを盾に戦っていた。中には炎上しているパトカーもあった。先ほどの爆発音の正体は恐らくこれだろう。

相手はマスカレイドに人型歩兵兵器、そればかりかG5も警官隊に攻撃をしていた。

「これは…。」

朔田が警官に攻撃しているG5を見て、驚いて言った。

「おそらく、やつらもネオシェードの一員ということだ。行くぞ!」

俺はAメモリを取り出した。

 

アクセル!

 

「変…、身っ!」

 

アクセル!

 

俺の身体を赤い装甲が包み込んだ。

 

メテオ!レディ?

 

「変身!」

 

朔田がベルトのスイッチを入れると天空から朔田をめがけ青いエネルギー光線が照射された。やがて朔田の身体を青い球体状のエネルギー体が包み込むと、中から仮面ライダーメテオが現れた。

 

「さぁ、振り切るぜ!」

「お前達の運命は俺が決める!」

 

俺達は警官隊に加勢した。

「仮面ライダーアクセルにメテオか!」

杉田が歓喜の声を漏らした。

「よかった、G5が突然我々に攻撃を!」

櫻井が言った。

「分かっている!遠慮はいらない、戦うぞ!」

俺は警官達に言った。

警官達は俺達の後方支援に動いた。

「ホォ~~、ゥワチャア!!」

メテオは丸でカンフーのような戦い方だった。それだけではない。

 

サターン・レディ?

OK!サターン!!

 

右腕のガントレットにあるスイッチらしき物を操作し、惑星を表した武器を手に戦っていた。

俺とメテオの連携により、敵を次々に撃破していった。

「残りはわずか!」

「そうはさせない!!」

男の声がした。

声の方を向くと岡村が現れた。

 

リキッド!

 

岡村はLメモリを用いてリキッド・ドーパントとなった。

「岡村ぁ!!」

俺は真っ先にリキッドへ立ち向かった。

エンジンブレードで斬りかかったが、やつの身体はまるで水の様で手応えが全くなかった。

「そんな攻撃効くものか!」

リキッドは何事も無かったかのように、反撃してきた。

 

ジュピター・レディ?

OK!ジュピター!!

 

メテオも攻撃したが結果は同じだった。

「俺は"液体"の記憶を具現化した存在。物理攻撃など効かない!」

リキッドは余裕を見せていた。

「ならば、これでどうだ!」

俺はエンジンブレードにEメモリを装填した。

 

エレクトリック!

 

エンジンブレードに電撃を纏わせ、斬りつけた。

「うぅ…!!」

電撃が通ったようで、リキッドは怯んだ。

 

マーズ・レディ?

OK!マーズ!!

 

「ホァチャア!!」

メテオは炎の拳を何度もリキッドに叩き込んだ。

「ぐっ…。」

どうやら、水を蒸発させる程の熱量にも耐えられないようだ。

「言うほどでもないな!」

俺は再び電気を帯びたエンジンブレードを振るった。

しかし、次はやつの身体に当たらなかった。

「何!?」

「嘗めるなよ!」

リキッドは自身の右腕を剣状に変え、エンジンブレードを受け止めたのだ。

そのまま力業でエンジンブレードを弾き、何度も俺の身体を斬りつけた。

「ぐあっ!!」

「アクセル!!うわっ!!」

メテオが前に出たが、リキッドは左手からエネルギー弾を撃ちだし、メテオを足止めした。

「フン!言うほどでもないな。」

「調子に乗るなよ、テロリスト!」

俺達は体勢を立て直して再び構えた。

 

「えぇん、えぇん!ママぁ、どこぉ…?恐いよぉ…っ」

物陰から女の子の泣き声が聞こえた。

「!?逃げ遅れた子が!!」

俺は近づこうとしたが、リキッドのエネルギー弾によって動きを制された。

「丁度いい。」

「キャ!」

リキッドは物陰に隠れていた女の子を無理矢理引きずり出した。

「この子の命を助けたければ、そこを動くなよ!」

「卑怯だぞ!」

メテオは叫んだが、リキッドはそれを笑い飛ばした。

「フン、そこで大人しく死ね!」

リキッドはエネルギー弾を次々に撃ってきた。俺達は為す術なくやつの攻撃に身をさらしてしまった。

「うわぁ!!」

トライアルになる隙さえ作れば…。

しかし、やつの熾烈な攻撃に耐えるのが精一杯だった。

「ライダー達を援護しろ!」

杉田の掛け声と共に、警官隊もリキッドめがけ射撃した。しかし、銃弾は丸で水の中を通っていくかのようにリキッドの身体を通り抜けていくだけだった。

「ふはははは!!無様だなぁ!」

リキッドは勝ち誇るように笑っていた。

「たすけてぇ!!」

女の子は恐怖から叫んでいた。

ここまでか。

そう思った時、どこからか小さい何かが飛んできて、リキッドを攻撃した。

「うっ何だ!?」

 

ブブブブブ…。

 

聞こえてきた音は丸で虫の羽音だった。

よく見ると青いクワガタのような物だった。

左のスタッグフォンか?しかし、スタッグフォンには似ているが、それとはまた別物のようだ。

「っ!今だ!」

やがて、リキッドはクワガタの攻撃に怯み、その隙にメテオがリキッドの懐に飛び込み、女の子を救出した。

「もう大丈夫だ。」

メテオは女の子を逃がした。

「貴様!ぐっ…鬱陶しい!」

尚も青いクワガタはリキッドに纏わりついていた。

 

「そこまでだ!」

また男の声がした。

声の先には、先程市民を避難誘導をしていた警官がいた。

「巡査!?」

俺は思わず叫んだ。

「俺の友が言った。」

警官が言った。それと同時に先ほどの青いクワガタが警官の所へ飛び、彼の右手に収まった。

「男にはなぁ、やってはいけないことが二つあるってな。」

「はぁ?」

リキッドは声を漏らした。

しかし、俺にもあの男が何を言いたいのか、よく分からなかった。

「一つは、食べ物を粗末にすること。そしてもう一つは…。」

気がつくと、警官の腰にベルトが着けられていた。

「!?まさか…。」

「女の子を泣かすことだ!!変身!!」

警官は手にしたクワガタをベルトに装填した。

 

HENSHIN!

 

すると、ベルトを中心に装甲が展開し、重厚な鎧を纏った仮面ライダーに変身した。

「仮面ライダーだと!?」

リキッドは驚いていた。

「市民の平和を脅かし、女の子を泣かすなんて、友に変わって俺が許さない!!」

ライダーになった警官が言った。

「何が友だ!」

リキッドは両腕からエネルギー弾を次々と撃ちだした。

しかし、ライダーは避けるでもなく、身体で受け止めていた。おそらく重装甲が衝撃を和らいでいるのだろう。

「これでもくらえ!」

ライダーは両肩のキャノン砲を撃ちだした。リキッドに命中するも、身体を液状化させ威力を殺した。

「無駄な攻撃だ!今度は斬り刻んでやる!」

リキッドは手をかえ、剣状に変えた腕でライダーに迫った。

「お前の攻撃は当たらない!」

ライダーはそういうと、腰のクワガタのアゴを開いた。

「キャストオフ!」

 

Cast off!!

 

それと同時にライダーの重装甲が弾け飛んだ。リキッドはその破片を受け、怯んだ。

そして、重装甲の中から青い仮面ライダーが現れた。

 

Change STAG BEETLE!

 

頭部両側の角が頭を挟み込む様にして装着された。

その姿は丸で先ほどの青いクワガタの様だった。

「ぐっ、それがどうした!」

リキッドは体勢を立て直すと、再びライダーへ斬りかかろうとした。

「クロックアップ!」

 

Clock up!

 

ライダーは腰のスイッチを押すと、突然その場から姿を消した。

「どこへ行った!?」

リキッドは辺りを見渡した。ところが、どこからともなくリキッドの身体を何かが斬りつけていた。

一撃一撃、あらゆる方向からだ。

その瞬間、俺はあのライダーもアサシンや黒いエターナルのように超高速で攻撃していることに気づいた。

リキッドの身体が液状化しない。恐らく、ライダーのあまりにも速すぎる攻撃を前に液状化する隙が作れないのだろう。

「うわあああああ!!」

リキッドが地に伏せた。

 

Clock over!

 

ライダーが姿を表した。その両手には剣を携えていた。

「く、くそ…。」

「これで終わりだ!」

 

1・2・3 !

 

「ライダーキック!」

 

Rider Kick!

 

ドォォォォン!

 

ライダーが蹴りをしようとした時、遠くの方で爆発音が聞こえた。

それと同時にインカムやパトカーの無線から一条の声が聞こえてきた。

『緊急事態発生!ネオシェードが警視庁を襲撃!総監の安否が不明!』

「何だと!?」

俺は声を荒らげた。

「親父が!?」

ライダーも同じく言った。

さらに無線から左の声が聞こえた。

『…徳川清山がネオシェードの手引きで脱獄した。護送車に乗っていやがったんだ!』

「まさか!」

メテオも驚いて言った。

「ふ、ふふ。まだ終わりじゃないぞ…!」

リキッドは立ち上がると姿を眩ました。

「警視総監が…。」

俺は唖然とした。薄手になった所をネオシェードに本庁を襲撃された所か、徳川清山まで脱獄してしまった。

我々の作戦が失敗したのか…。

「そんな、親父が…。」

ライダーは肩を落としていた。

「親父とは総監の事か?あなたは一体…。」

俺はライダーに尋ねた。

「…。俺は、加賀美新。マスクドライダーガタックだ。」




W・ドライブがシザースと戦っている同時刻のアクセル・メテオの場面です。
また、第14話に登場したリキッド・ドーパントの戦闘シーンも描きました。

そして、第二の隠れ警察ライダーである加賀美新・仮面ライダーガタックを登場させました。

カブト本編終了後、ZECTは解散しZECT職員はそれぞれ違う職に着きました。加賀美は交番勤務の警察官になっていたので、本作に出そうと模索してました。

次回は剛視点の話です。
お楽しみに!
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