ARMOREDCORE compensation   作:天武@テム

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少年は強くなりたいと思うと思う。その為には何をすればいいのか、それをずっと考えてるあいだに少女はやってきた。


chapter2-5 「コスモス」

chapter2-5 「コスモス」

 

「久しぶりですね!ジンさん♪」

 

本を差し出してくれた女の子は笑顔でそう言った。青い瞳に金色の髪、そして女の子の眩しい笑顔は、思わず見入ってしまいそうだった。

 

「えっと…君は……?」

 

「もー、忘れたのですか?小さい時に庭園で遊んだじゃないですか〜!私です!コスモスです!」

 

女の子は笑顔のまま自分の名前を答えてくれたが、名前を聞いてもピンと来なかった。夢で見た顔をしている……って言って変な人って思われても嫌だなぁ。でも、その笑顔は少し懐かしく感じたのに、変わりはなかった。

 

「コスモス……うーん…ご、ごめん思い出せないや。僕、小さい時の事をあんまり覚えてなくて……。あ、でも兄さんに聞いたらなにか思い出せるかもしれない…!ちょっと待ってて!」

 

「そんな無理して思い出さなくても大丈夫ですよ。ゆっくり少しづつでいいです。私はいなくなったりしません」

 

慌てて携帯を取ろうとした時、コスモスは微笑みながら僕の手を握ってくれた。

 

「……うん、ありがと」

 

携帯を机に置くと、コスモスはニッコリ笑って「それでいいのです!」って言った。

どうしてかわかんないけど、コスモスの顔を見ると不思議と安心する。やっぱり小さい頃に会ってたんだろうな。

 

「その怪我はどうしたのですか?」

 

「これは…ネクストと戦ってる時にやられたんだ。僕が強かったら、こんな風にはならなかったんだろうけど……」

 

「…ジンさんも、リンクスになったんですね。」

 

「えっ…?どうして分かったの……?」

 

「首のAMSジャックを見ればわかります。どうしてリンクスになったのですか?」

 

コスモスはうなじにある僕のAMSジャックを撫でる。僕は、幼き頃にリリアナに襲われたこと、そこで母親は殺されたこと、そして、オールドキングに復讐する為にリンクスになったことを話した──

 

「そんな事情があったのですね……可哀想に…」

 

そう言うと優しく僕の頭を撫でた。同情してくれたのだろうか、コスモスは悲しそうな表情をしていた。

 

「私も何かお力になれたらいいんですが……」

 

「ありがとう、でも大丈夫だから。これは…僕だけの問題だから…気にしなくてもいいよ」

 

「そうは言っても事情を聞いた以上なにかしてあげたいんです…!うーん……そうだ!」

 

コスモスは何か閃いた表情を見せると、僕の携帯に何かを打ち込み始めた。

 

「あの…何してるの?」

 

「……強くなりたいんですよね?なら、特訓しないとですよね?」

 

「……うん」

 

「ジンさんの携帯に私の連絡先を登録しておきました。もし、特訓がしたかったら私に連絡してください」

 

「でも、君はリンクスじゃ──」

 

「私、これでもリンクスなんですよ?」

 

「え……?」

 

「カラードランクNO.14、少なくともジンさんよりかは上ですよ。もう、失礼しちゃいます」

 

コスモスはふくれっ面でそういった。確かに僕が悪かったけど、しょうがないじゃないか、こんな女の子がリンクスだなんて想像つかないよ。

 

「コスモス、帰るわよ」

 

ドアの向こうから声がした。振り向くと、大めなリボンを付けたコスモス似た女の子が立っていた。

 

「それじゃあジンさん、今度!」

 

ニコッと笑って手を握ってくると、手を振りながら部屋を出ていった。まるで嵐のような子だった。電話帳を開くと、そこにはコスモスとかかれた連絡先が確かに、登録されていた。

 

「強くなる為に特訓……しなくちゃな」

 




コスモスと出会い、特訓をしようと意を決した。
だが少年は気づきもしなかった、この出会いで運命が変わるとは思ってもいなかった──
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