ARMOREDCORE compensation 作:天武@テム
主人公のジンのネクスト「紅桜」には特集なAIが備えられております。ストーリー自体はあまり進みません
chapter1-1.5
「作戦領域まであと2キロ……サクラ、準備はいい?」
「………Zzz」
コクピットのサイドモニターから、寝息が聞こえる。
「…………サクラ!」
ジンは少し声を張り上げると
「うひゃあ!?はい!?」
線の細い少女が驚いた声がコクピット内に響く
「そんなに驚くことないでしょ……」
「お、驚きますよ…寝てたんですし…」
「ごめんごめん、でも作戦領域に到達するからね起きとかなくちゃね」
「もう初の依頼ですか……?」
少女の声が放たれる度にサイドモニターから波形が出てくる。サクラと呼ばれた彼女はアーマードコアネクスト(以後ネクスト)「紅桜」であり紅桜の人格媒体である。人格媒体はネクストがパイロット認証した際に出来上がるものであり、紅桜に乗る者以外はネクストの例外を除いて人格媒体は聞こえない。脊髄や延髄を経て脳とACの統合制御体が直接データをやりとりをするネクストに搭乗する際に必須マシン・生体制御システム。例外として紅桜のパイロットであるジンはAMSが特殊であり、どういうわけか機体と繋がってなくても聞こえる。
「ほ、ホントだ……」
「ね?だから、サポートお願いね」
「はい!若様の為に頑張ります!」
サクラは元気よく返事をする
「若様はやめてってば……名前でよんでって言ってるじゃないか…」
「それはなりません!私はあなたに仕えるただの遊撃士、私が若様の名前を呼ぶなんておこがましいにも程がありません!それにあなたは叢雲家の数少ない跡取りなのですよ。」
「そんなことないって言うのに……」
「横から失礼、好きに呼ばせたら?ジン」
ジンはうなだれていると、通信機からノアの声が聞こえてくる。
「ノア……お姉ちゃんまで……」
「別にいいじゃないの、あの子がそう呼びたいんだし。そういう風に呼ばれる事なんてそうそうないわよ。それに……言っても無駄だと思うわ、このやり取り何回目?」
「えっと、確か7回目」
「はぁ……7回も言ってダメだったら諦めなさいよ」
「えー」
「えーじゃないわよ、ほら任務に集中しなさい。」
「………はーい」
ジンは不満そうに返事をし操縦梶を握り直す。
「作戦領域に入ったわ、ミッション開始よ」
レーダーは作戦領域を囲んだ線が表示され、緑の三角はその線を超える。つまり、紅桜が作戦領域へ入ったのだ。
紅桜の目の前は空母や駆逐艦が駐屯していて、ネクストが来ることを知らなかったのか慌てて主砲を紅桜へ向ける。
「ノア様のオペレーティングシステム起動を確認、オペレーティングシステムとのデータリンクを試みます………接続完了しました。本機の耐久値、AMSキャパシティ、パイロットのメンタルヘルスデータを送信します」
サクラはノアが使うオペレーティングシステムとデータリンクを行うと、ノアの周囲に複数のウィンドウが現れて紅桜の各部分の耐久値、パイロットのAMSキャパシティ、メンタルヘルスデータが表示される。いよいよ、ミッションが始まろうとしていた。
原作と違ってラインアークを襲撃せずにミミル軍港へ襲撃する事になってます。
次回はミッション中の話なので戦闘が中心になりますね