ARMOREDCORE compensation 作:天武@テム
「……何処ここ」
護衛任務が終わった後、僕はノイン家の庭園で迷子になったいた。何故なら、兄さん達が報酬の受け取りをしている間、暇だったのでちょっと散歩する程度に屋敷を出て、庭園を歩いていたら、いつの間にか迷っていた。
庭園は木々が生い茂り、色とりどりの花が咲いていて、今の時代じゃ見れないくらい綺麗な自然が作られていた。凄く魅力的でずっと見ていたいが、今はそれどころじゃない。
とりあえず、来た道を戻ろうと振り返ると一瞬、金髪少女の後ろ姿が見えた。
「あれって…?」
緑を背景に麦わら帽子に白いシャツ、青いスカートと、いかにもに絵画出てそうな格好をした姿に何故か懐かしさを感じた。
「あ、まって……!」
思わず、通り過ぎた彼女を追いかけるように走り出した。なにか思い出せるかもしれない、分かるかもしれない。そう思いながら走って追いかけた。追いかけていくと、庭園の道が舗装されいないぬかるんだ道の上を走っていた。
「待って!待ってってばぁ!!」
「えっ?きゃあっ!?」
必死に追いかけ、彼女を止めようと思わず手を掴んだが、勢い余って彼女と一緒に倒れてしまった。
「痛たた……ごめん…ってコスモス!?」
「もう、いきなり手を引くのはなしじゃないですか?」
僕が追いかけてた少女はコスモスだった。彼女は起き上がるとムスッと頬を膨らませて僕の頬を引っ張った。
「ごめんっ、転けるなんて思わなかったからぁ…!」
「もう、せっかくの散歩が台無しです。着替えなきゃいけませんね」
隣に並ぶようにぬかるんだ地面で倒れたせいでお互い服が泥だらけになってしまった。
コスモスは自分の家が近いから直ぐに着替えられるけど、僕の場合そうはいかない。着替えも持ってきてないし、さっき着たパイロットスーツは汗だくで着たくないし、どうしたら……。
「ほらジンさん、帰りますよ?」
「え?あ、うん……ごめんよ」
「もう怒ってませんよ、それに、懐かしかったですし」
「懐かしかった?」
「はい!小さい頃、ここの庭園で一緒に追いかけっこしたんですよ!」
「そうなんだ?」
「やっぱり、覚えてませんか……?」
「うん、ごめん……。思い出せないや」
「いいんです、気にしてませんから。ほら、着替えに行きましょ?」
「着替えるって、僕着替え持ってないよ!?」
「私の貸してあげますから♪ほら、早く早く」
コスモスは笑った顔で手を引っ張って走り出した。突然の事とぬかるんでいる地面のせいで足がもたついたけど、直ぐにペースを合わせて走った。
一緒に追いかけっこをしたと、コスモスはそう言った。それがもし本当だったら、どうして僕はここにいたんだろうとふと思ってしまった。