ARMOREDCORE compensation   作:天武@テム

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不明ネクスト戦です。前半後半で分けるつもりです


chapter2-13 「Metal Dancer (‪α‬)」

 

 

「リッチランドが見えた……武君、数は?」

 

輸送機は山を越え、リッチランドが見えてきた。武に続くデモンの輸送機は敵の数を確認した。

 

「アルゼブラのMTが6機、識別不明のノーマルが3機、後は例のターゲットだ。ジンは先にノーマルを撃破を優先。グレイはネクストの足止めをするんだ。」

 

「足止め?撃破しなくていいのか?」

 

「相手は所属不明機だ、何をしてくるかわからんからな。警戒するに越したことはなんだ、2人がかりで確実に倒す……分かってくれるな?」

「…武にぃがそう言うなら」

 

「作戦エリア到着と同時にネクスト投下!……ちゃんと生きて帰るのよ」

 

紅桜とイモータルを乗せた輸送機は作戦エリアに入ると同時に投下される。

作戦エリアには、リッチランド農業プラントには破壊されたGAのランドクラブの残骸が2つに、逃げ惑うアルゼブラのMTをノーマルが追い詰めていた。そして、灰色のネクストが投下する2機を確認すると、着地地点に近づき始めた。

 

「来たのは2機か、丁度いい。アームズフォートにも飽きていたところだ。遊ばせてもらうぜ、メルツェル」

 

そう言うと、降下する2機に向かってミサイルを発射する。2機は分断し、紅桜はOB(オーバードブースト)を発動すると、灰色のネクストの頭上を突っ切って行く。しかし、灰色のネクストは紅桜を無視して、着地するイモータルへグレネードを撃ち込むが、間一髪、QB(クイックブースト)で直撃を免れた。

 

「どうした?仲間を見捨てるのか?」

 

グレイはオープンチャンネルで灰色のネクストに聞きながら、両手に持った突撃型ライフルで反撃を開始する。

 

「あれは無人機だ。こんな所で人員を無駄にする訳にはいかない。それよりも、無駄口を叩く余裕があるのかね?」

 

「へぇ、言ってくれるじゃなねぇか…!!」

 

「おい待てグレイ!!迂闊に突撃すれば-」

 

武の制止を聞かずに、イモータルは突撃し近距離で軽量型グレネードキャノンを放つ。

 

「度胸はいい……。だが」

 

灰色のネクストはその巨体に合わない速さでグレネードを避けて、プラズマライフルを放つ。イモータルは、プラズマライフルを避けるが、プラズマによるECMでレーダーがジャミングを受けてしまった。

 

「ECM!?しまった……!?」

 

イモータルのレーダーは砂嵐にまみれ、敵の所在がわからなくなる。灰色のネクストはイモータルの死角に回ると手に持っているバズーカを放つと直撃し、細い脚部では受け止めきれずにバランスを崩してしまう。

 

「その細い脚じゃこの威力は受け止めきれんだろう」

 

「言ってくれる!!」

 

体勢を立て直すと、イモータルはブーストを吹かして飛行して両手の突撃ライフルを灰色のネクストに撃つが、展開されているコジマ粒子を作られたバリア【PA(プライマルアーマー)】によって、弾は殆ど削られ、実弾に強いGA製の装甲には損傷を与えられなかった。

 

「GAの癖にPAがやけに硬い……なんなんだこいつ…」

 

「突撃ライフルのMARVE……いいセンスだが、相性が悪かったな」

 

「さ・せ・る・かぁぁぁ!!!」

 

灰色のネクストは気にしない様子でグレネードを構えるが。背後からのプラズマキャノンに気づき、咄嗟に避けるがQBで急加速したブレードを構えた紅桜が衝突する。

灰色のネクストはブレードの刀身に当たらなかったがマッハで飛んでくる紅桜にはさすがに避けられず、吹き飛ばされて膝を着く。

 

「ごめん…!遅れた!!!大丈夫グレイさん?」

 

紅桜はノーマルを撃破すると、急いでグレイの元に駆け寄ってきたのであった。

 

「お前…気をつけろ!!!こいつ…普通じゃない!」

 

「普通じゃないってどういう……」

 

「GAの癖にPAがやけに硬い!恐らく、あの肩にある装置が固くしてるんだ」

 

「兄さん!これからどうすれば……ってECM!?」

 

ジンは正面から飛んでくるミサイルをマシンガンで迎撃しながら武に通信を送ろうとするが、ECMによってジャミングを受けて砂嵐しか聞こえない状態だった。

 

「ECMで頼れない……。俺達で何とかするしかない、行くぞ!まずはあのPAを何とかしないと…。」

 

イモータルと紅桜は左右に散開し、灰色のネクストを囲うように攻撃を開始する。

 

「二手に分かれて挟み込むか。数で圧倒するなら効果的だな。……だが甘いな」

 

しかし、灰色のネクストはOB(オーバードブースト)を使って2機と一気に距離を離してサイドブースターを使って急旋回をする。すると、ミサイルとグレネードを2機に向かって後退放つ。

 

「これじゃ相手のペースに乗せられてる…!」

 

「こっちの方が機動力はあるんだ!追いかけるぞ!」

 

紅桜はミサイルを撃ち落としつつ、イモータルは空中でQBを使いながら、弾を避けて、それそれ2機はミサイルとグレネードの弾幕を避けながら真正面から突撃する。2機は距離を詰めるとそれぞれグレネードキャノンと突撃型ライフル、プラズマキャノンとアサルトライフルで攻撃し続けた。灰色のネクストはQBで避けるが、2機の弾幕量に完全に避けきれず、弾を受け止めているPAは次第に弱くなり、右肩の装置は破壊されてしまう。

 

「よし…!これならコイツを倒せる!!」

 

「数で圧倒するなら…それじゃあ、詰めが甘いぞ!」

 

灰色のネクストはイモータルの方を振り向くとグレネードキャノンとバズーカを放つ。イモータルはブースト残量がなく、コア部に直撃してしまう。PAによって装甲に直撃はされなかったが、空中でバランスを崩して地面に叩きつけられてしまう。

衝撃はコクピットにダイレクトに伝わってグレイは身体を打ち付けられて意識を失ってしまう。

 

「グレイさん…?グレイさん!?返事をして!!」

 

ジンは焦って何度を声をかける。しかし、意識を失ったグレイに声は届かなかった。

 

「……詰めが甘かったな。この程度じゃフェラムソリドスは堕ちんさ。今度はお前の番だ」

 

「このままじゃ…やられる…!?」

 

ジンはたった一人となり、次にやられるのは自分の番だと悟る。

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