ARMOREDCORE compensation   作:天武@テム

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だいぶ遅れました、すみません


Chapter3-2 「動き出す者-β」

 

 

「アルテリア襲撃!?アルテリアが壊されたら、クレイドルが飛べなくなるじゃないですか!」

 

アルテリアは空飛ぶ居住区である【クレイドル】を飛行させる為の発電施設であり、世界各所に備えられている。そして、クレイドル自身アルテリアに依存している為、当然アルテリアを失えば飛行能力を失い、墜落してしまう。

 

「そう、だから問題なのです。防衛は成功してますし、企業はクレイドルの住民には知られないようにしているようですが時間の問題でしょうね。とにかく、正体不明の戦力に喧嘩売ってしまった可能性があるので、今後身の回りに気を付けてください」

 

「はい……でも、ノラさんってなんでそんなこと知ってるんですか?」

 

「姉がアスピナのAMS部門の最高責任者なんで、仕事柄そういう情報が入ってくるんです」

 

「そういうことでしたか。……でもこんな話聞いていいんですか?」

 

 ジンは縁もよしみもない自分に色々な情報を提供してくれるノラに警戒心を抱く。

 

「勿論、タダで情報をあげるつもりはありません。少しお手伝いをしてもらいたいのです」

 

「お手伝い…?依頼ですか?」

 

「ええ、アスピナ初のネクストX-SOBRERO(ソブレロ)の性能テストに協力して欲しいのです」

 

「性能テスト?」

 

「はい、何か問題でもありますか?あ、少額ですが報酬はありますのでご心配なく」

 

「あ、いやそうじゃなくて…企業じゃないのにネクストを作るんだなーって思っただけです」

 

ジンのイメージでは、アスピナ機関は研究しかしていないイメージがあったようで、ネクストを製造しているとは全く考えていなかった様だ。

 

「研究用の実戦データ収集するためです。どうでしょうか、引き受けてくれますか」

 

「あ、はい…!多分大丈夫ですけど、兄さんに聞いてみないと…」

 

「分かりました。では、依頼を受けてくれるのであればこのアドレスにご連絡下さい。良い返事を期待しています」

 

ノラはポケットから名刺入れを取り出して、ジン名刺を渡すと、一礼をしてその場を去っていった。

 

 

 

──後日、武と同伴することを条件に、ノアから許可を貰い、依頼を受けることにした。

集合場所の空港に紅桜を載せた輸送機を着陸させ、待合室で2人で座って待っていた。

 

「俺達が狙われるかも……か。気をつけるに越したことはないが、なんでわざわざ教えてくれたんだ?」

 

「交換条件でテストの協力って言ってたけど、そこまでの理由は……」

 

「お前なぁ……いくらなんでも警戒心がないんじゃないか?」

 

「え?そうかな?」

 

武は呑気に背もたれに寄りかかるジンと目を合わせ、指を突きつける。ジンはぎょっとして、視点を指に合わせる。

 

「前にマザーウィルでリンクスだって素直に答えて死にかけたのを覚えてないのか?」

 

「う……それはその…銃突きつけられるって思わなかったし…」

 

ジンはバツが悪そうに目を逸らすも、武はそういうところだぞと言いながら指で頬を突きつける。

 

「お前に足りないのは警戒心と想像力だ、何時までもそんな調子だといつかやられるぞ」

 

「わかってるよ」

 

ジンはムッとしながら武の指をのけて、立ち上がり滑走路が見える窓ガラスを見ると、オーメル製の小型ジェット機が見えた。

 

「……あれに乗るのかな?」

 

「いえ、私は2人が乗ってきたのに乗りますのであれには乗りません」

 

「えっ、ノラさんいつの間に……」

 

振り向くと、待合室の出入口にノラが立っており、武の方を向くと軽く会釈をする。

 

「貴方が武さんですね。ノラです、今回はよろしくお願いします」

 

「ああ、どうぞよろしく」

 

武は相手を見定める用にノラを見つめた。

 

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