ARMOREDCORE compensation   作:天武@テム

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ミミル軍港の襲撃を受けたジン、これがリンクスとしての生活が始まる。


chapter1-2「ミミル軍港襲撃」

 

「ミッション開始、制限時間内にミミル軍港の敵部隊の排除。アームズフォートを発見次第、すぐに破壊して」

 

ノアが声をかけるのと同時にジンはQB(クイックブースト)を駆け、一番近くの駆逐艦と距離を詰める。そして、左手に装備してある刀身よりも攻撃力を重視したレーザーブレード「DRAGONSLAYER」で駆逐艦の装甲を切りかかる。駆逐艦は呆気なく装甲を切断され轟沈すると同時に爆発する。紅桜は視界の斜め前にいる空母に向かってQBをし、空母をブレードで斬り轟沈させる。制限時間は約5分、ジンは次々とブレードで轟沈させながら進んでいく。

 

       

━新型AF(アームズフォート)内部━

乗組員達が忙しなく動いている。

 

「出撃準備はまだか!!」

 

艦長席に座る司令官は操縦席に座る乗組員に言う。

 

「まだ燃料の補充、ミサイルの装填がまだです!」

「あとどれくらいかかる!」

「約三十分です」

「急がせろ!もう山猫はこの港に来ているのだぞ!!」

 

怒鳴り声を上げ、部下に指示を送る。

 

「艦長!通報艦から通信です!」

 

通信席に座る乗組員が、艦長の方を向きながら

 

「……繋げ」

 

この忙しい時にわざわざ送るとは何事と思いながら顔をしかめる。

乗組員が通報艦と通信を繋ぐと、管制室の右上にあるモニターに切羽詰まった表情をした通報艦の乗組員が映り。

 

「艦長!我々の軍港がネクストによる襲撃されてます!既に駆逐艦、戦艦が9隻失われてます!」

「なんだと!?ネクストは今どこにいるんだ!」

「現在エリアBへ進行してます!ここままでは全滅してしまいます!どうか我々に撤退の指示を!」

「くっ……GAめ…新型AFスティグロの存在を嗅ぎつけてたか……忌々しい……蛮人如きが……いいか!蛮族の飼い猫如きに背中を見せるな!対ネクスト弾でプライマルアーマーを減衰させろ!」

「りょ、了解で…う、うわぁぁ…!!?」

 

通報艦からの通信は紫色の光で覆い尽くされるそして間髪も入れずに画面に砂嵐になる。どうやら、通報艦はブレードによって轟沈させられたようだ。

 

「………艦長、通報艦からネクストの場所をマーキングしたマップを頂きました。スグにモニターに映します。」

 

通報艦から轟沈する前に受信したデータとモニターを照合したマップが、ホログラムになって映り、ミミル軍港の全体図が映る。ミミル軍港は入り江の一本道を基本とし窪みや崖を削って利用し作られている。一本道のその先には作られた戦艦の収納する格納庫がある。その先には、巨大な空洞化されている場所に、戦艦とノーマル等のミミル軍港を主力部隊が集まっている。そこには新型AFも格納されていた。

軍港の入り口をAポイント、窪みをBポイント。中心戦力が集まる場所を、Cポイントと表記されている。Aポイントに配置されている戦艦は全滅し、ネクストはBポイントへ接近している。

 

「…………各員!出航準備を急げ!!」

 

艦長は歯ぎしりをした後声を荒げ、全乗組員に告げた。AF「スティグロ」はブースターを点火し出航準備を始めていた。


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