現役女子大生2人と気づいたら同棲していた件について   作:神崎識

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ただのお隣同志だったのに・・・

蝉のうるさい声が鳴き始めていた。

 

その声で目が覚めた

 

もう月は7月、今の会社に入社して3年近くになっていた。

 

今年の4月に入社した社員は研修期間を終了してきた頃だ。

 

少し気温も暑くなってきており作業着が嫌になるほどだ。

 

目を覚ました事だし上体を起こそうとするが体が持ち上がらない。

 

「またか・・・」

 

自分は少し呆れながら布団を引きはがすとそこには2人の女の子が引っ付いていた。

 

彼女らは本来、自分の部屋の両隣の306号室と308号室に住んでいる今年近くの大学に入学した西住まほと安斎千代美だ。

 

彼女らとは多少の付き合いがあったが・・・

 

気付いてたら同棲していた。

 

自分でも驚きだが、この現実を受け入れつつある自分が怖い。

 

なぜこうなったかを振り返ると・・・

 

~★~

 

季節は遡る事、春。

 

4月の出来事だった。

 

日曜日で仕事も休みでやる事もなく自室で居た時に来客を告げる呼び鈴が鳴った。

 

休日にアポなしで訪ねてくる奴など居ない自分にとっては不思議な出来事で少し警戒しながらドアを開けた。

 

するとそこには絶世の美女と一言で表すにはもったいない程の美少女が2人も居た。

 

「隣の306号室に引っ越してきた西住まほです」

 

「同じく308号室に引っ越してきた安斎千代美です」

 

礼儀正しく2人が挨拶をしてくれた。

 

この時はまだ礼儀正しい子たちだなぐらいにしか思っていなかった。

 

「どうも櫻木佑真と言います。立ち話もなんでどうぞ中に入ってください」

 

社交辞令のように2人を部屋に招き入れた。

 

「ゆっくりとくつろいでください」

 

そう言って台所で粗茶を淹れていると凄い声が聞こえた。

 

「うおおおお!」

 

自分は驚きながら急いで戻ると自分の本棚から本を一冊取って表紙を眺めている安斎さんが居た。

 

「ど、どうしました?」

 

「これは今では絶版になった伝説の恋愛漫画!」

 

そこには昔に興味本位で読んで面白かった恋愛漫画の一巻があった。

 

「あ、安斎そんなに凄いのか?」

 

「凄いなんてもんじゃないぞ!西住。これは今になってドラマ化されて原作の漫画は昔に絶版になっているからネットでもすごい金額で取引される漫画だ!」

 

「読みたければどうぞ」

 

「本当か!?」

 

安斎さんは西住さんを放置して漫画を読むことに集中している。

 

自分は苦笑いしながら西住さんと安斎さんの粗茶を用意した。

 

「どうぞ飲んでください」

 

「すみません」

 

自分はふと時計に目をやるともうすぐで正午になりかけていた。

 

「お昼、用意しましょうか?」

 

「いえ、そこまでしていただくわけには・・・」

 

「そうですか、カレーなんですけどね」

 

と自分が小さな声でつぶやいた。

 

「やっぱりいただきます」

 

と西住さんが一瞬で返事をした。

 

先程の態度と裏腹に凄い楽しみそうな顔をしていた。

 

「ハハッ、すぐ用意しますね」

 

自分は乾いた笑い声で返事をした。

 

鍋をコンロにかけて昨晩作ったカレーを温め始めた。

 

カレーは日がたつほどおいしいというけどあれは本当だなと思う。

 

炊飯器からご飯を皿に盛りつけてカレールーを掛けてスプーンとセットで西住さんに渡した。

 

「どうぞ」

 

「いただきます」

 

西住さんはいそいそとカレーを食べ始めた。

 

「どうですか?」

 

自分は味の感想を求めた。

 

「とても美味しいです。これは市販のルーですか?」

 

「そうです。でもガラムマサラを追加でいれて圧力鍋で長時間煮込んでいるので普通よりおいしくなっているはずです」

 

西住さんは夢中になって食べており気づいたら皿には米粒一つもないように綺麗に食べていた。

 

「おかわりをもらってもいいですか?」

 

「いいですよ」

 

普通ならこんなな美少女がカレーのおかわりを求めてくると幻滅すると思うが、自分は作ったカレーを幸せそうに食べてくれることに満足していた。

 

~★~

 

時刻は夕方。

 

あの後、カレーに満足した西住さんは自分とカレーについて語っていた。

 

安斎さんは漫画を読むことに集中しすぎて周りが見えていなかった。

 

「もう夕方ですね。そろそろ帰ります」

 

西住さんは安斎さんを無理やり漫画から引きはがした

 

「やめろ西住!もう少しでいいところなのに!」

 

「安斎、いい加減にしろ」

 

「また来ていいですから」

 

「本当か!?」

 

安斎さんはおとなしくなりそのまま帰路に着こうとしていた。

 

「西住さんもまた食べに来てくださいね」

 

「また来ます」

 

そう言い残して2人は帰って行った。

 

そして現在に遡り・・・

 

~★~

 

「どうしてこうなった・・・」

 

自分でもわからないうちに同棲していた。

 

この状態ではいけないと声で2人を起こした。

 

「起きろ!朝だぞ!」

 

2人は目をこすりながら起き上がり布団にぺたんと座った。

 

本来なら別々に寝ているのに毎朝気付いたら一緒に寝ている。

 

「おはよう。佑真、今日は絶好のデート日和だな」

 

西住さんが寝起き早々とんでもない事を言う。

 

「そうだな西住。今日は絶好のデート日和だ」

 

知らぬ間に休日がデートの予定に変えられていた。

 

本当にどうしてこうなった!

 

 

 




どうでしたか?

次回からもっとハチャメチャになっていく予定です!

それではまた次回!
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