現役女子大生2人と気づいたら同棲していた件について 作:神崎識
「なぁ、佑真の高校はどんな感じだったんだ?」
夜のリラックスタイムでパジャマ姿の眼鏡をかけて少女漫画を読んでいた千代美がそう聞いてきた。
「確かに気になるな。私と安斎の高校時代の事は話したのに佑真には聞いたことがない」
ジグソーパズルをやっていたまほも話に食いついてきた。
「そうだな。フェアじゃないし話すとするか」
スマホゲームをやめて机を中心に座った。
それに見習うように2人は机の中心に座った。
「自分の高校は工業高校で男子と女子の比率が9対1で男子校に近い感じだった」
「それじゃあ在学中はあまり女の子と関わってなかったのか?」
「そうでもない。自分の科は女子は多かった」
自分がそう言うと千代美はムッとした顔をした。
「勘違いするなよ。多かったとはいえ、男子の方が比率は高いからな」
「本当か?」
「本当だ」
千代美がしつこく聞いてくるのに対してまほは依然無言だ。
「安斎、今が大事だろ?」
「っ!そうだな西住!」
まほの言葉で千代美が何故か納得してくれたようだ。
「部活動についても男子が多いから戦車道はなかったな。でも運動部が多かった。学校も就職率が良いだけで大した特色はなかったな」
自分の通っていた学校は他校と同じで学園艦上にあり、学園艦の規模自体はそんなに大きくはなかったが、古き良き学園艦で一時期廃校の危機にあったが、地元民と学校を贔屓してくれる中小企業から中堅企業、大手企業などが反発に協力してくれたおかげで文科省は我が校を廃校にできなかったのだ。
「まぁでも高校にいい思い出はないから思い出したくないのが本音だけどな」
少し暗めの声で自分は言った。
「す、すまない!思い出したくない事だったのか・・・」
千代美が申し訳なさそうな顔をしていた。
「気にしないでいいよ。もう過去の話だから。それに今が大事だからね」
「そうだな!」
自分は千代美の嬉しそうな顔を見てホッとした。
そういえば2人の高校時代の事とか真剣に聞いたことないんだよな。
大まかな事は聞いたけど細かい事も聞いてないし、家族の事も聞いたことなかったな。
自己紹介と言うのをやったことないんだよな。
「それじゃあ今度は2人の事を聞きたいんだけど」
「いいぞ」
「かまわない」
「まずは私からだ!」
千代美から話始めた。
「まず私の母校、アンツィオ高校はとにかく貧乏だった。部活の部費は露店で稼いで何とかしていたな。そして私が最後の夏の大会は2回戦で西住の妹に負けたな。悔しかったけどみんなと一緒に頑張れたからよかったな」
そうだったのか・・・ん?
まほに妹がいたのか。
「カルパッチョにペパロニ元気にしているかな~」
「カルパッチョにペパロニ?」
「あぁ!うちの高校はソウルネームで呼び合っていたんだ!カルパッチョとペパロニは私の後任を任せた優秀な後輩なんだ!」
「へぇ~そうなんだ。それよりもまほに妹がいたんだな」
「そうだ。西住みほ、私の居た黒森峰女学院には一年だけ一緒にいたんだ。今は茨城県にある県立大洗女子学園に在学している」
「一年だけとは?」
「私が二年生の時に全国大会決勝戦で発生した事故が原因だ。川に落ちた戦車の乗員を助ける為にフラッグ車を放棄したことが原因で我が校は10連勝を逃した。そのせいで非難の声を浴びせられ、母もみほに厳しい言葉をかけた。それが原因で転校することになった」
「どうして今も戦車道をやっているんだ?」
「新しい友達と共に自分の道を見つけたからだ。だけどあの時、みほに寄り添ってあげれなかったことを今でも後悔している」
「でも転校した先で出会った仲間はたぶんみほちゃんにもいい結果になったと思うからまほは気にしないでいいんじゃない」
「そうか・・・佑真が言うならそうだな」
そういえばもう夏だけど今年の2人の母校の組み合わせはどうなっているんだろうか?
「全国大会って今年もあるんだろ?組み合わせはもう知っているのか?」
「あっ!?」
「むっ!?」
この反応、完璧に忘れていましたね」
「今からスマホで調べるから待っておけよ」
自分はスマホで検索して今年の全国高校戦車道大会の組み合わせを見せた。
「黒森峰は知波単か」
「アンツィオ高校はBC自由学園だな!」
「今度見に行くか?」
「うん!」
「そうだな」
こうして全国戦車道大会を見に行くことになった。
どうでしたか?
今後とも母校や他校の隊長ともども出ますがあくまでメインヒロインはまほチョビです!
それではまた次回!