【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
ここハーメルンでは初投稿です。
「いやまぁ、私だってプロジェクトが一通り成功したことについては文句は言いませんよ。
けど、『じゃあ、今度はシェア獲得プロジェクトチームのリーダーは君ね』と上からの命令にブラックが確定しましてね。
私なにか悪いことしましたか!?
このプロジェクト、人気ジャンルだから他神様多いし、天国と地獄だけでなく多元世界の調整やらでブラック勤務一直線なんですけどぉーーーーーーーーーー!!!!」
おかしい。
死亡してうきうきとチート転生と思ったら、目の下にくま作った女神が涙目で愚痴ってやがる。
「大体おかしいと思いませんか?
いくら人気世界だからって闇鍋よろしくぶちこんでも大体なんとかなるって。
まだ綺麗に滅んでくれれば、こっちもお役ごめんで別の部署へ……」
まて女神。
自分の担当する世界ディスり始めたぞ。
なんかいっちゃった目で天井見上げてぼやき出したし。
「しかもあれですよ。
チートつけます。ハーレムつけますって言っても誰もこの世界にやってこないんですよ!
なんですか!
ほんのちょっと主神格と戦うことを強要するだけでみんなびびって!!
死ぬ時は一瞬だから楽ですよって笑顔でアピールしても、ご活躍をお祈りしていますって!
そんなにみんなSFいやですか!
そんなにエルフがいいですか!
出してあげましょーじゃないですかって言ってもみんな断りやがって!
辞めてやる!
今度こそ女神辞めてやるんだから!!」
多分これそのまま去った方が良かったのだろう。
だが、お人好しかつ少しスケベな俺は見た目だけは良い女神についつい声をかけてしまった。
「ちなみに、その世界ってどんなのです?」
「『女神転生』……って!居たの!?
ちょっと待って!
そのまま去らないで!!
色々つけるから、茶菓子も用意するから、見捨てないでぇ!!!」
「そりゃ、あの世界どの結末行っても最終的には人間ろくな終わり方しないじゃないですか」
女神必死の泣き落としに負けた俺は、女神相手に問題点を指摘する。
神界大決戦ゆえのレベルインフレが、色々と問題を浮き彫りにする。
「まず主神をボコってオシマイならこんな事になっていませんよね。
結局、その主神の座にその主人公が座ってしまうから論外です。
女神様の仕事軽減を考えたら、終わりを考えないと結局オリ主がラスボスに成りかねない。
それを解決するには一つしかありません」
女神様が複数のレイヤーを画面に浮かべながらメモを取る。
このレイヤー一つ一つが世界らしい。
ホログラムよろしく綺麗に重なる世界は見ているだけでちょっと楽しい。
「多重クロス。
重要なのは、今回システムの売り込みによるシェア獲得が目的だから、派手に重ねていざとなったら別世界に逃亡エンド。
少なくともこれでいつでも打ち切れ(エタれ)ます」
投げっぱなしジャーマンでも終わらせられるのが強みである。
この物語は、新しいシステム(書き方)をここで売り込むという目的がある。
それさえ達成するならば、終わりなんてぶっちゃけどうでもいい。
最後神隠しエンドでも、隕石による人類滅亡エンドでもその過程こそが重要なのだ。
「ふむふむ。
じゃあ、貴方、それで転生してみない?」
「は?」
がっしりと肩を掴まれる。
そのワガママバディのどこにそんな力があったのかと思うが、顔は女神でなく幽鬼である。
ブラック業務イクナイ。
「チートつけるわよ。
ハーレムつけるわよ。
出来る限り、望みを叶えるから、どうかこのプロジェクトの生贄になってほしいのよ!
ぶっちゃけ、途中でエタらせてもいいからさぁ」
おかしい。
女神の誘惑のはずだが、今の俺には悪魔の脅迫に聞こえる。
エタっていいから好き勝手……なるほど。エタるのは制止力という訳だ。
どっちにせよ、断れる状況に無かった。
「で、転生特典は。
どうせ制限があるんだろう?」
「あらよく分かっているわね。
歴史の改竄は、うまくやらないと制止力が働いて、つまり私が上に叱られてという訳。
今回のプロジェクト、『多重世界におけるキャラクターの優劣の判定』。
そこさえ気をつけてくれれば、力でも女でも金でもチートし放題」
おい。
力に溺れろと言ってないか?この女神?
「あら?
英雄力と色を好むってね。
それぐらい、今回のシステムが受けて他の神様(作者)が採用してくれたら構いはしないわよ。
とりあえず、転生特典はこんなのでどうかしら?」
すっと光の柱が二つ出てきて、一神と一隻が姿を表した。
なるほど。
俺がやっていたゲームという訳だ。
「女神特典として、貴方が生前提督業をしていた艦娘とマスターをしていたサーヴァントをつけてあげるわ。
その方がやりがいがあるだろうし、まぁ、ボーナスみたいなものよ」
それはちょっと心惹かれるな。
頑張ってケッコンカッコカリしたあの艦娘や最初のサーヴァントに会えるのは悪くない。
「特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ。
あんたが司令官ね。
ま、せいぜい頑張りなさい!」
改二スタイルの彼女の左手の薬指に指輪を確認。
デレ雲だった。
「うふふ……女神を現界させようだなんて……。
面白くて憐れな人ね。貴方……お名前は?
なんて嘘。
二日に一度ぐらいランチを共にして、週に一度ぐらい、観光にでかける程度のお友達でしょ♪
よろしくね」
手に『女神のきらめき』を確認。
デレンノというかジュリエットだった。
「二人共よろしく。
で、女神」
「な、何よ……」
俺の真顔に女神がたじろぐ。
それを気にせずに淡々二人を指さした。
「この二人、女神転生に連れっていって大丈夫なのか?
二人共LV100越えているんだが?」
なお、ステンノは聖杯ぶちこんでLV100。
嫁雲に至っては、LV175である。
神様相手でも負ける気がしない。
「だからここ最近流行しているアンコ神を使った、同期率というのを利用するわけ。
それぞれの世界から、女神転生世界に連れてきた事になるから、それに合うかどうかで強くなったり弱くなったりするわけ。
もちろん、長く居たり霊地を確保して体を馴染ませたら、レベルがあがる寸法よ」
「なんとなく理解ができてきた。
多元世界という事は、ホーム世界が女神転生として、そこからFGO世界に行ったら、叢雲は更に修正を受けるけど、ステンノはLV100として使える訳だ」
こっちの言葉に頷きながら、女神は俺の目を見ずに説明を続ける。
つまり、ボードの裏側を読むために顔をボードで隠しやがった。
「では、最初の女神転生世界における同期率を決めましょう。
何がでるかな?何がでるかな?
それはサイコロ任せよ♪」
叢雲 同期率71% Lv175の71%=Lv124
ステンノ 同期率74% Lv100の74%=Lv74
主人公 司令部LV2% Lv120の2%=Lv2
マスターLv76% Lv150の76%=Lv114
出た数字が一つを除いてそこそこ高い。
でこれについて女神が解説してくれる。
「艦娘とサーヴァントについては省いていいわね。
貴方は、艦娘保持者としては新米、もしくは持っている事が奇跡って思われているわ。
たしかに、そのレベルだとね」
そりゃそうだ。
女神転生においてレベル100越えは神をぶん殴れるレベルである。
それでもハメ殺されかねないのがあの世界の怖い所なのだが。
「マスター。
つまり魔術師としてはかなり名が通っているわね。
ちなみに転生は赤ちゃんスタートがいい?」
「止めておこう。
適当に経歴をでっちあげて、そこからスタートさせてくれ」
「そう。
赤ちゃんからだと、同期率UPボーナスがあるけど今回はパスと。
まずはホーム世界を設定し、そこを中心に動くといいわ。
原作(イベント)に絡んだりして、体をその世界に合わせて、最後はその世界の危機を回避したらクリアって訳。
ただ、深く他の世界に絡むと、他の世界の危機が逆流するから気をつけてね。
つまり、女神転生世界だからこそ、深海棲艦が出てきたり、人類焼却されたりというのが女神転生世界でも発生するという訳」
まて女神。
という事は、この時点で三世界の危機をなんとかしろと言っていないか?
「………てへっ♪」
なるほど。
この女神が駄女神であると確信した瞬間である。
「これで転生の条件は終わりだけど最後、名前は何にする?」
そりゃ決まっている。
こんな荒唐無稽で、すちゃらか最低オレツエーのエター予定物語にふさわしい名前は一つしか無い。
「入即出やる夫」
これは、駄女神様から任務を与えられたやる夫が、いろんな世界を渡りながら、世界の危機を乗り越える最低蹂躙物語である。
その運命と未来は、サイコロだけが知っている。
おまけ
「ちなみになんでマシュじゃなかったんだ?」
「デミ・サーヴァントだから、座からコピーするの面倒くさかったのよ」
納得。
ネタ元
『艦隊これくしょん』
『FGO』
『水曜どうでしょう』
多分女神は『この素晴らしい世界に祝福を』のアクア様のイメージ。
やる夫スレベースの女神転生の予定。
証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1064103128025296896