【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
さて、現在絶賛頭を抱えているダヌ様なのだが、この御方がどれぐらいやばいかという一例を見せよう。
「ようこそいらっしゃいました。
平賀=キートン・太一先生。
とりあえずおかけください」
とんぼ返りのついでにちょっとしたスカウトをやってみる。
考古学に詳しく、元SASの教官なんてやっている人材を放置する余裕は今のこの国に無い。
というか、認識したら間違いなく大英帝国が囲い込む。
たしか、英国王族にもコネあるし。この人。
「海上自衛隊の入即出やる夫海将補相当官ですか。
そんな人がどうしてこの場所なのですか?」
霞が関の中央合同庁舎2号館。
ご丁寧というかさすが霞が関というか、来年できる宮内省の施設もここにできるらしく、このオフィスは俺のために与えられた建物という事である。
保険のオプをやっているだけあってこういう所では鋭い。
「あいにく、来年できる組織のオフィスでね。
そちらの名刺も一応渡しておきましょう」
宮内省技術総括審議官の名刺を見て露骨に警戒するキートン先生。
英国にも内務省があるから、類似想像すれば厄ネタしか浮かばないのだろう。
「さて、とりあえず本題に入りましょうか。
キートン先生。
我々は貴方を雇いたいと思っています」
「私をですか?」
「失礼ですが、ここ近年頻発している超常現象についてはどれぐらいご存知で?」
1で知らない100でズブズブ
結果 54
「こんな仕事をしているので、それ相応には」
「だったら話が早い。
我々は近年頻発している超常現象に対処する組織を立ち上げる予定です。
そのオカルトサイドの由来や逸話を組織に説明できる人材を我々は求めています」
「それ相応の人材は居るでしょうに」
「そういう人材は大体他所が取っているのですよ。
貴方は、貴方が思っているより、ずっと貴重な人材なのですよ」
という訳で切り札を切る。
こういう時に知っているというのことのなんと便利なことか。
「『ドナウ=ヨーロッパ文明起源説』でしたっけ?
調査したいと思いませんか?」
すっと小切手を差し出す。
とりあえず、10億円。
それでこの人材を雇えるなら格段に安い。
「調査費用です。
必要でしたら、文部科学省の研究員の身分も用意しましょう」
スーツ姿の叢雲がすっと紅茶を出す。
せっかくなのでハロッズから取り寄せたダージリンである。
それでもキートン先生は首を縦に振らない。
「私にはそれだけの価値は無いと思いますよ。
その上で、雇うのでしたら隠し事は無しにしませんか?」
それもそうだ。
という事で、自爆したキートン先生に沼に沈んでもらおう。
「実は、この手の騒ぎにおいて我々はとある神様を呼び出してしまいましてね。
その知識を関係各所に説明できる人間を欲していたのですよ」
キートン先生がティーカップを落とし、ダージリンの紅茶が絨毯に広がった。
やっぱりこの人は確保しないと。
「ま、まさか……」
「そこからはその神様に自己紹介してもらいましょう。
入ってくれ」
ステンノが扉を開けると、ブラック・マリア姿の女神が微笑む。
神気というか母性と言うか、ステンノと共にマシマシである。
「我が名はダヌ。
呼びかけに応じて参上した」
頷かざるを得なかったキートン先生には、英国とのパイプ役にもなってもらう予定である。
ダヌ様がどれぐらいやばいかという例その二
「ここにダヌ様がいらっしゃるって!?」
あのメイヴちゃんに連絡をするとすっ飛んでくるレベルである。
欧州の妖精神話のグランドマザー。
それがこのダヌ様である。
「おお。
コナハトの娘か。
久しいな。
会ったのはいつぶりだったかの?」
ニコニコ笑顔のダヌ様はすっかりおばあちゃんモードである。
なお、忘れていたが、うちにはダヌ様の孫にあたる女神ブリジットが居たりする。
彼女は最高神ダグザの娘だから彼女から見ればダヌ様はお祖母ちゃんである。
俺とクー・フーリンは喜んでお世話係をぶん投げたのは言うまでもない。
話が厄介なのが、神話体系の整理統合によって、メイヴにもダヌ様の権能が移っているという所だ。
このあたり、木林が実に上手く言ってのけた。
「つまり、コピー元とコピー先という訳です。
情報生命体をプログラムと仮定したなら、その権能の否定は根幹のソースコードだから存在否定に繋がりかねない。
だから、ダヌ様の権能を受け継いだ多くの女神は、かの女神を隠して自らをそのダヌ様に同化させようとした。
キリスト教がやってきた時ですら、聖母マリア信仰を使って生き残った最古のソースコードです。
劣化分霊とはいえ、欧州の女神と聖母は間違いなく逆らうのに勇気がいりますよ」
なお、うちに居た大妖精……じゃなかった妖精ハイピクシーやジャックフロストやチルノを相手に遊ぶ姿は孫相手に余生を楽しむお祖母ちゃんにしか見えない。
地母神だから母性マシマシですけど。エロエロですけど。
なお、クー・フーリンは話がややこしくなるからと、とっとと逃げ出している。
「で、だ。
こちらのお嬢様がたはどんなご関係で?」
俺の質問にメイヴちゃんはあっさりと一言。
「何か居たから連れてきたのよ。
ダヌ様に会いたいみたいだし、空を飛べるからここまでひとっ飛びだったわ」
いやまあ、魔法少女世界だからどうせどこかの魔法少女が紛れ込んできたのだろう。
そう思っていたのだ。
名前を聞くまでは。
「FFR-31MR スーパーシルフ “雪風”よ。
よろしくね♪」
「FFR-41 メイヴ“雪風”。
よろしく」
そっかー。
魔法少女だもんなぁ。
どうでもいい声で、俺は確認を取る。
「ちなみに戦闘機形態になれる?」
「もちろん♪」
「できる」
なお、魔法少女カテゴリーだから、FFR-31シルフィードちゃんと、FA-1ファーンちゃんとFA-2 ファーンIIちゃんもついてきていた。
駄女神ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!
惑星フェアリィと繋がっても時空管理局と接触したから今更かと、俺は何かを悟ってこれ以後は考えないことにした。
キートン先生
『MASTERキートン』。
多分14巻あたり。
二人の雪風たち
『戦闘妖精雪風』スピンオフ『戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん』
メイヴあたりを調べて検索をかけて『戦闘妖精雪風』が引っかかったのが運の尽き。
ここから艦娘雪風に変えたろと下心を出して見つけてしまう。
艦娘ジャンヌ・ダルクに載せて運用でもさせるかなぁ……。