【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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戦闘システムを未だ構築中
 ゆるく考えておいおい修正する予定。

忘れていた対魔忍登場回


証拠写真
 https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1140244704371466241


プリズマ・コーズ防衛戦 その2

 数を集めて敵勢力をタコ殴り、というのはその連携と指揮が円滑に運用できるからこその話であり、ヴォルケンリッター掃討を考えていた俺たちをふくめた三つの勢力は、指揮連携がとれていなかった。

 

日本国自衛隊

 目的 ゲート技術の調査開発とプリズマ・コーズの調査と保護

 損切ライン 地球世界へのヴォルケンリッターの侵攻

 

紅魔館

 目的 大図書館から本の移動 レミリアの興味

 損切ライン パチュリー・ノーレッジ及びレミリア・スカーレットに身体的ダメージを受けた時

 

時空管理局

 目的 闇の書の捕獲封印

 損切ライン 派遣戦力の壊滅及び撤退

 

「こちら時空管理局巡航艦『エスティア』!

 助けてくれ!!

 ヴォルケンリッターに襲われている!

 至急応援を……!!」

 

 この手の作戦に素人である俺は、お目付け役でもあった美野原主席幕僚に助けを求めることにした。

 

「主席幕僚。

 意見があったら聞きたい」

 

「そうですな。

 まずは司令官は動揺したらいけません。

 こういう時の一挙手一投足を隊員は見ています」

 

 控えていた叢雲が『へぇ。やるじゃない』という顔で美野原主席幕僚を眺める。

 当人は気づいているかどうか分からないが、彼のアドバイスは続く。

 

「分かっている情報から確定させてゆきましょう。

 時空管理局の船は巡航艦と言ってましたな。

 こちらの言葉で巡洋艦相当の人員が乗っていると判断しておきましょう。

 そうなったら、三百人は乗っていると見るべきでしょう。

 彼らを受け入れる体制を用意するべきです。

 この船では、それを全員受け入れるのはきついでしょうからな」

 

 たしかにそう言われるとそうだ。

 船そのものの定員は100人切っていた覚えがあるが、闇の書事件では武装局員の中隊を借りれたとか言っていた記憶があったな。

 向こうからすれば、あまりに次元世界に拡張しすぎて手が回らないのだろうが、闇の書クラスの事件ですら『中隊』しか派遣できない所に、時空管理局の人手不足が透けて見える。

 それを万年定数に届いていない海自隊員が言う辺り皮肉にしかなっていないが。

 ヘリ空母ジャンヌ・ダルクの方は人員を用意できていないので空ではあるが、負傷者の治療などのスタッフはこちらから出す必要があるだろう。

 

「わかった。

 叢雲とマシュ風から人員を出して、ジャンヌ・ダルクでの負傷者の治療の用意を」

 

 俺の言葉を聞いていた海自の士官が敬礼して準備に走る。

 それを見ながら美野原主席幕僚はさらに言葉を続けた。

 

「敵がどんなものか分からない以上、敵の情報は必要になります。

 救助と同時に敵の情報を集める偵察隊を編成するべきです」

 

「マスター。

 だったら俺が行くぜ!

 いいだろ?」

 

「余もだ!

 こういう時の先陣は戦場の華よな!!」

 

 霊体なのを良いことに、こういう時だけ実体化して志願するモードレッドとその痴女スタイルで堂々とやってきて志願する大淫婦バビロン。

 何かあったら令呪やCOMPで戻せるので俺は彼女たちの志願を認めた。

 

「ああ。

 好きに突っ込んでくれ。

 何かあったら令呪やCOMPで戻す。

 それで救助と偵察隊だが……」

 

「ちょっといいかい。マスターくん。

 向こうの座標は教えてもらったが、向こうのサポートなしでは魔力保持者無しの派遣は難しいと思うな」

 

 救助隊選定に工房でモニターしていただろうロリンチちゃんが通信で声をかける。

 こういう時の技術レベルの低さに足を引っ張られる。

 送るのはコフィンシステムの応用で、魔力持ちしか送れないと来たか。

 

「あら。

 自分が行けば楽なのにって顔に出ているわよ」

 

 ステンノが微笑み、俺は肩をすくめて返事をする。

 偉い人間なんてものにはなるもんじゃないな。

 俺の出陣が無理ならば、送るのは彼女たちだろう。

 

「戦闘妖精少女の皆様を呼んでくれ。

 彼女たちに偵察と救助の任務を与える」

 

 

 

『エスティア』の状況

 

1 ヴォルケンリッター撃退

2 同上

3 接戦

4 同上

5 苦戦 死傷者多数

6 同上

7 苦戦 死傷者多数な上に艦内システムをヴォルケンリッターが掌握中

8 同上

9 総員退艦命令発令

10 総員退艦命令発令 艦内システムをヴォルケンリッターが掌握しアルカンシェルチャージ開始

 

結果 8

 

 

 

「こりゃひどいな」

 

 美野原主席幕僚がスーパーシルフちゃんに持たせたロリンチちゃん謹製の魔力カメラから見える画像には、燃え盛る炎とスパークする電気、そして交戦によって倒れた武装隊員の姿が映っていた。

 

「この人、まだ息がある!」

 

「……はやく逃げろ。

 闇の書はここを急襲した後、管理システムを掌握にかかっている。

 この船の動力炉である魔力炉からエネルギーを得て、時空管理局のデータベースにアクセスして魔法を一気にかき集めている。

 総員退艦は時間の問題……」

 

 現在の闇の書の魔法収集ページ 444 ページ。

 

 ヴォルケンリッターのレベルはこのページ数の1/4

 

「待て!何か来る!!」

 

 鎧姿のモードレッドが剣を構えて叫ぶ。

 さすがの大淫婦バビロンも顔だけは真顔でその方向を見る。

 そして炎の中から出てきて野獣の雄叫びをあげる盾の守護獣のザフィーラ。

 こりゃ、獣というよりも野獣だな。

 

盾の守護獣ザフィーラ バーサクモード

 レベル 111

 

「ここは抑えるから、救助と捜索を優先しろ」

「支援は?」

「いらねぇよ」

「向こうはそう思っていないみたいだけどな!」

 

モードレッド 攻撃

 レベル90

 

大淫婦バビロン 攻撃

 レベル69

 

 

スーパーシルフちゃん 救助 負傷者一人を叢雲側に送る

 レベル12

 

メイヴちゃん 偵察 この戦闘での対象にならない

 レベル56

 

シルフィールドちゃん 支援 支援なのでレベル半分だけ参加のかわりに対象にならない

 レベル56 

 

ファーンちゃん 救助 負傷者一人を叢雲側に送る

 レベル23

 

ファーンⅡちゃん 救助 負傷者一人を叢雲側に送る

 レベル32

 

 

負傷管理局員 7人

 

 

モードレッド

大淫婦バビロン

シルフィールドちゃん 支援

 

90+69+28=187

 

 

盾の守護獣ザフィーラ バーサクモード

 レベル 111

 

 

優勢比

 187:111=6:4

 

結果

1 モードレッド勝利

2 同上 敵消滅

3 同上 敵捕縛

4 同上 敵負傷後撤退

5 同上 敵撤退

6 同上 敵撤退

7 ザフィーラ勝利 モードレッド消滅 (令呪使用で撤退)

8 同上 モードレッドか大淫婦バビロンのどちらかが負傷

9 同上 戦場撤退 救助できない負傷者は見捨てる

10 熱烈歓迎

 

結果 4

 

 

「大技は使うな!

 船が壊れるぞ!!」

 

 モニター向こうのモードレッド達に俺が注意をうながすと、やりにくそうにモードレッドがザフィーラの爪を剣で弾く。

 だが、タンクとしての役割をモードレッドは十二分に果たした。

 この手の小技は大淫婦バビロンの方が多く持っているからだ。

 

「女帝のリビドー!」

 

 敵全体に大ダメージの上にCHARMの追加効果がある。

 ザフィーラの動きが止まる。

 その隙をシルフィールドちゃんは見逃さなかった。

 20ミリガトリング砲がザフィーラの体を痛撃するが、ザフィーラは貫かれない。

 もはやステンノから続く状態異常からの勝利はこちらのお家芸と言えよう。

 

「!!!!!」

 

 ザフィーラは轟く叫び声をあげて炎の中に消える。

 とりあえずは、追い払ったという所か。

 

「マスター。どうする?」

 

 モニターからのモードレッドの問いかけに俺は命令を下す。

 

「とりあえず周囲を警戒。

 追加人員を送るから、負傷者の救助を進めてくれ。

 捜索にハイピクシーと、消火を考えて、チルノ・ジャックフロスト・レティ・ホワイトロックを送る。

 負傷者はジャンヌ・ダルクに運べ!

 ジャンヌとブリジッドとダヌ様に任せれば、大体の傷は治るはずだ!」

 

 ここで人員の不足がもろに出る。

 魔力を持っているという制約にひっかかる人間が多すぎる……待てよ!

 

「クローン対魔忍が居たな!

 奴らなら微力だけど魔力を持っているはずだ!!

 あれで隊を編成して捜索と救助に当てる」

 

「はっ!

 その命令お待ちしていました!!」

 

 その胸と顔に見覚えがあった。

 とりあえず聞いてみる事にしよう。

 

「何でここに居るのかな?

 甲河朧…二尉になっているな。

 出世おめでとう」

 

「ありがとうございます。

 下船命令出てなかったじゃないですか。

 我々は司令官へのハニトラ要員でもありますから、当然残りますよ。

 あと、市ヶ谷は内務省の司令官掻っ攫いを認めた訳ではありませんので。

 上にあげないかわりに色で釣っとこうという下心もあるみたいですよ♪

 もちろん、特殊作戦第四中隊、第四小隊所属、甲河班以下七名全員乗船しております」

 

 この非常時に聞きたくなかった霞が関の勢力争い。

 とはいえ、使える対魔忍が増えたのは喜ぶべき事なのだろう。

 

「地球の外で死ぬ可能性もあるぞ」

「それ、悪魔に永久に犯されて孕まされるより楽だと思うので問題ないです」

「わかった。

 15分やるから対魔忍で小隊を編成しろ」

「はっ!」

 

 敬礼して出てゆく甲河朧を眺めながら俺はため息をつく。

 レベルが低くて使えないと思ったら、魔力持ちという事でコフィンシステムに対応できるこの特異性。

 時空管理局が喜んで触手を伸ばしてくるなと思ったので、対魔忍クローン事業をノマドからヨロシサン製薬に移しておいたほうが良さそうだと密かに俺は思う。

 

「ますたぁ♪

 私も、出ていいかな?」

 

 色気づく褐色ロリことクロエ・フォン・アインツベルンがおねだりポーズで参戦をねだるが俺は首を横にふる。

 

「駄目。

 お子様は食堂でおやつでも食べてろ」

 

「べーっだ!

 じゃあ……」

 

 魔法少女の変身はデフォである。

 大人への変身も懐かしいというかなんというか。

 立派なアチャ子になったクロエはえへんとその豊満な胸を揺らしておねだりする。

 

「だめ?」

「……さっきの朧二尉についてゆけ。

 彼女かモードレッドの言うことをちゃんと聞くんだぞ」

「もちろん♥

 今度いっぱいサービスしてあげるね。ますたぁ♥」

 

 るんるんで出てゆくあちゃ子を見て叢雲がぽつり。

 その後ステンノが容赦なく抉る。

 

「たしかにあれ、司令官の好みの胸だわ」

「おまけに少女にもなれる。

 そりゃ重宝するわよねぇ」

 

 最古参二人のつっこみに俺はモニターを見つめることで無視をする事にした。

 

 

 

ヴォルケンリッターの艦内システム掌握率

 61%

 

時空管理局巡航艦『エスティア』乗員+武装中隊人数。

 乗員68人+武装中隊で300人で設定。

 現在の死傷者数

 176人

 

『エスティア』艦船ダメージ

 17%




アチャ子
 説明は大百科から
 https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%83%81%E3%83%A3%E5%AD%90

やる夫スレで見つけてエロかわいいと思っていたからクロエからの変身は確定的に明らか。
そのための聖杯。
この物語は作者の煩悩を遠慮なくぶちこんてサイコロで台無しにしてゆく手法で作られています。


対魔忍の魔力持ち設定うんぬん
 FGOのコフィンシステム理論だと、魔力持ちでも使えない事がある。オルガマリー所長とか。
 今回は時空管理局側の技術で転移ゲートを設定し、その維持とサブという形でコフィンシステムを運用しているという裏設定。
 つまり、ヴォルケンリッターがシステムを掌握すると帰れなくなる。
 
 

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