【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
『エスティア』自沈までのカウントダウン
残り43分
自沈解除リミット24分
「『エスティア』甲板の負傷者を救助して、総員脱出しろ」
俺は救助をここまでと割り切って打ち切り命令を出した時、異を唱える通信が響く。
モニター映し出されたのは海自服ではなく海賊服のドレイク船長だった。
「情けないねぇ。マスター。
船を捨てたと言っているのだから、もらっちまうチャンスじゃないか!」
隣のマシュもサーヴァント姿になっている。
この人、サーヴァント時は提督より海賊側の面が強く出ていたな。
「自沈まであと40分ぐらいしか無いが」
「40分ぐらいもあるのだろう!
もらえる物はもらっておかなきゃ!
それに……」
ここで一度言葉を区切り、悪魔の誘惑を囁く。
彼女アルマダの海戦で副司令官だったが、こうやって上をその気にさせたのだな。きっと。
「マスターの目的である、ターミナル技術だっけ?
それを実用化している船が運が良ければ手に入るんだよ♪」
駄目だ。
この誘惑には勝てない。
さすが人類史に輝ける星の開拓者。
「戦力は?
モードレッドとクロエは消耗しているぞ」
「あたしとマシュが出るさね。
自沈そのものを止めてしまえば遠慮なく戦えるってもんよ。
サブコントロールルームを押さえて、あの船をここに飛ばせば戦力はいくらでもあるってもんさね」
その発想は無かった。
美野原主席幕僚も呆然としているぞ。
「大体お行儀よく戦うってのがあたしは気に入らないんだよ。
相手の勝ち誇っている顔をぶん殴りたいなら、相手の優位を消してしまうこったね」
いつの間にか手を回していたらしいロリンチちゃんの声がスピーカーに届く。
彼女の声からも肯定的な意見しか聞こえない。
「座標についてはこっちがなんとかする。
ドレイク船長は船と認識されるものを駆る才能持ちだ。
仮にも現代組織の『巡航船』程度ならばどうってことないよ。多分」
「さぁ、賭けの時間だ!
マスター。
一口乗るかい?」
こういう時の指揮官の仕事は決まっている。
責任を取って任せることだ。
「一口?
勝ち確が決まっているなら、オールインだろうが!!
マシュ含めて、向こうに出している戦力の指揮権くれてやるから、海賊らしく『エスティア』を奪ってこい!」
モードレッド・クロエ (消耗中)
サブコントロール防衛
対魔忍小隊 (甲河朧を除く)
甲板で負傷者救助中
仲魔 (バード)
消火活動及び救助活動
戦闘妖精少女・マシュ・大淫婦バビロン・神獣ゲンブ・大天使イスラフィール・甲河朧
周辺警戒中
ドレイク船長
サブコントロールへ移動
ヴォルケンリッターの行動
1 艦橋攻撃
2 同上
3 同上
4 同上
5 撤退
6 同上
7 同上
8 甲板攻撃
9 同上
10 熱烈歓迎
結果 8 甲板攻撃
ドレイク船長の艦内システム掌握にかかった時間
10分
オールインである以上出し惜しみは無しにした。
COMPに居た神獣ゲンブ・大天使イスラフィールも送り出す。
これでこっちの防衛は叢雲とステンノと艦娘ジャンヌ・ダルクが担うことに。
マシュ風は船体は残しているけど指揮はできないから戦力に加えるのが怖いし。
そんなマシュ風には、
「代理でも船長が居ないとまずいでしょ」
という意見で美野原主席幕僚が船長代行として出向いている。
一方でギャンブラーのくせに現実主義者なドレイク船長はサブコントロールへは一人で行き、消耗したモードレッドとクロエを防衛に当てた。
しくじったらこの三騎を令呪で帰せるという計算だ。
その動きをヴォルケンリッターは読んでいた。
こっちの活動拠点である甲板を抑えに来たのだ。
かくして、ドレイク船長が艦を掌握するまでに決戦が発生することになった。
『エスティア』乗員の選択
1 総員退艦命令発令 艦長は残っている
2 同上
3 同上
4 同上
5 残存戦力を集めて救助活動
6 同上
7 同上
8 残存戦力を集めて背後から奇襲
9 同上
10 熱烈歓迎
結果 3 総員退艦命令発令 艦長は残っている