【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
「すごいですね。
こちらの鉄道は!?」
目が覚めたメアリ・クラリッサ・クリスティだが、とりあえず元の世界に戻せないので麻帆良学園都市に送って生活させることにした。
闇の書?
BBちゃん作成のそれっぽい残骸渡して、ムーンセル攻略に失敗した管理局相手にプロジェクトFの事でカマをかけたらあっさり妥協してくれましたが何か。
グレアム提督は俺のわかりやすい恫喝に気づいて止めとけって言ったのに、彼を蹴落とそうとした派閥の増援がムーンセルに手を出して見事な大火傷を負ったのだから笑うしか無い。
もちろんグレアム提督とは手を繋ぎ、地球がらみの管理局の介入を押さえることで一致したのは言うまでもない。
八神はやてがらみは、これで俺とグレアム提督の専任事項として押さえることが確定となった。
この闇鍋世界、闇の書ぐらいならばどうとでもできる。
そこまで話が続くのならばという前提だが。
まぁそんな訳で、無事に釈放と相成ったメアリ・クラリッサ・クリスティだが、朔月美遊やクロエや東風谷早苗ともども学生として暮らすように手配する。
という訳で、現在東海道線の車中である。
「何で!
私が!!
学校生活なんて送らないといけないのよ!!!」
怒っているクロエにとてもあっさりと一言。
「じゃあ、美遊を一人にさせるのかい?」
「クッ……」
このあたり闇鍋世界の厄介さなのだが、クロエは『プリズマ・コーズ』世界のクロエで、朔月美遊は『プリズマ☆イリヤ』の前の時間軸の人間である。
そして、こちらのイリヤは現在アインツベルンの城に居る訳で。
クロエも親を用意しないといけないと思い、プリズマ・コーズ世界から聖杯端末こと配布鯖であるアイリスフィール・フォン・アインツベルンを召喚するかと考えていたり。
彼女、ファーストレディの外皮に使われていたから、多分引っ張ってくるのは可能だろう。
問題は、その時間が本当に無い事なのだが。
何しろまだこの後始末、つまりターミナル開発から始まったプリズマ・コーズ特異点探索の後始末が終わっていない。
それまでに片付けられることは大急ぎで片付けないといけないのだ。
「むー。
私、いらない子ですか?」
ふくれっ面の東風谷早苗は結構抵抗したのだが、結局はこうしてこの列車に一緒に乗っている。
彼女はこの世界そのものを見限っているし最終的には幻想郷に行くからと思ったが、俺と彼女及び親代わりの二柱を説得したのは何と朔月陽代子だった。
「それでも高校ぐらいは出してあげるべきです。
学問を学ぶのではなく、人を学ぶために。
学ぶこと、知る事は、人生において無駄ではありません。
そして親は、それを与えてあげることが義務だと私は思います」
こういう時親は強い。
ましてや、朔月の女たちはそれを得ることができにくかった家だから言葉に重みがある。
実際、彼女たちを学ばせる場所として麻帆良学園を推したのも朔月陽代子である。
「正義の味方。
良いじゃないですか。
悪い所は親が教えてあげれば良いんです。
それさえ気をつけておけば、守ってくれるこの学園は良い学び舎ですよ」
自分たちが狙われる対象だったからこその発言だろう。
おまけにこんな事まで言ってくれるから彼女も中々黒い。
「それに、この子達がいる事で麻帆良学園に介入ができるじゃないですか?
親として、保護者として、合法的に物が言えますよ」
そんな彼女もこの道中に当然居たりする。
朔月陽代子は麻帆良学園都市に家を借りて、そこから霞が関に通勤することにするそうだ。
かくして、今回の訪問となる訳で。
車内の珍道中というかクロエと美遊のはしゃぎっぷりに東風谷早苗とメアリの談笑を耳にしながら、俺と叢雲とステンノと朔月陽代子の席は未だ後始末に追われていた。
仕事は電車に乗ったぐらいで止まってくれないのである。
「じゃあ、プリズマ・コーズ内で生産をする訳だ」
「ダ・ヴィンチちゃんはそう言っていたわよ」
せっかくの特異点だからと、カルデアゲートみたいな種火や魔術素材の生産拠点にしようという訳で。
それぞれの管理者に出てくる魔物というか素材や種火の元みたいなものを狩らせて確保しようという訳だ。
この特異点についてはある意味新世界発見に近いものであるので、トライデント経由でデータを入手した欧米が国連管理にするべきだと騒いでいた。
もちろん日本はそれを黙殺したが、日米同盟のぐらつきと月の聖杯(この世界には無いのだが)に手を出さない事で今は黙ってもらうという裏取引が成立していたりする。
このあたりを外務省や政府ではなく、内務省というか室戸文明次期宮内省事務次官が処理したあたり、この国の腐れ具合が透けて見える。
「で、ターミナル転送実験は学園都市の協力で学園都市とこちらの研究所で行う予定よ」
続いての報告を叢雲が口にする。
情報漏えい云々を考えても、このあたりの言葉を大体の人間は理解できないあたりが救いがない。
それよりも仕事は一杯あるのだと俺は叢雲に確認を取る。
「木林の話だと、吉祥寺のエコービルの研究所と学園都市を結ぶだっけ?」
「元のラインが、冬木とあの世界でしょ?
その枝線として学園都市まで繋いで、吉祥寺が終点という訳」
理論は凡そ把握したが、これを実用化する技術力が残念ながら日本には無く、最終的には学園都市と技術提携をする形で実用化に踏み切ることになる。
しかし、エコービルか。
『真・女神転生』の舞台の一つである。
「防衛については?
ターミナルから、悪魔が溢れて一般人に被害がなんて目も当てられんぞ」
「それについては、冬木の八衢比売神様が見張ってくれるそうよ。
ただ、冬木の守りから吉祥寺に行く場合は学園都市を経由する訳だけど、学園都市そのものが通りにくいとか何とか」
そりゃそうだ。
学園都市そのものがアレイスター・クロウリーの魔術結界そのものなのだから。
某アマテラス様なんて、
「あれ、邪魔ですから壊していいですか?」
なんて言って、麻帆良学園都市と共に壊そうとしたのを必死で説得したし。
事実、関東の霊脈の大部分をこの2つの学園都市が吸っている形になっているので、アマテラス様の言い分も分からなくもないのだ。
なお、その壊す手段というのが実に神様らしいというか。
「木花之佐久夜毘売起こして、一撃……」
それ、富士山噴火させるって言っていませんか?アマテラス様?
という訳で、
「大丈夫です。
どうせあの二つの街は人間が壊しますから、アマテラス様のお手を汚す必要はありません」
という事で押し留めた苦い記憶が。
やっぱり、専属の神様を吉祥寺にも置いておこう。
なお、ここで悪さをするのが超人ドウマンこと芦屋道満である。
キャスター・リンボになっている可能性もあるので、最大級の警戒はしておいて損はない。
「で、ヨロシサン製薬の古奈牙専務から連絡があったわよ。
ハイデッカーの生産が限界に近くて、次の納品まで時間がかかるって」
ある意味当然の報告に俺はため息をつく。
既に、自衛隊は数千人規模の納品を行った上に、ウォースパイトの乗員と今度できる首都警の人員がここから賄われている。
大量生産ができるというクローンですら、この数ヶ月の納品状況で枯渇はある意味当然と言えるだろう。
「となると、オムラ・インダストリーのオイランロイドか」
「そっちも、いっぱいいっぱい。
ついでに対魔忍も限界だから」
「次については?」
「半年後。
特急料金を払うならば三ヶ月後」
実に商売上手である。
ヘリ空母ジャンヌ・ダルクの乗員確保に支障がてる。
ここは最悪の手を使わねばならないだろう。
「次は東京。東京。
終点です。
新幹線・山手線・京浜東北線のお乗り換え……」
ここで京浜東北線に乗り換えて埼玉県に行き、そこから麻帆良学園都市に向かう訳だが……
「またせたな」
「ちょっと待って!
人が多い!ホームが多い!!
わからないのよっ!!!」
こういう機会を逃さないのが蒼崎橙子という訳で、お目当ては麻帆良学園都市に捕らわれの吸血鬼ことエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと、未来人こと超鈴音だろう。
紹介状を書いたけど、オルガマリー・アニムスフィアの件や八丈島沖タンカーシージャック事件とかで行く機会が無かったからなぁ。
というか、彼女の後ろにいるの、そのオルガマリー所長じゃね?
そんな濃い面子での麻帆良学園訪問となったのである。
管理局の失態
グレアム提督は地球出身の上、この闇鍋世界がやべーというのは自分の知っている世界と違うから勘付けたが、当然彼を蹴落としたい連中は多い訳で。
というか、管理外世界の地球から提督まで出世するという事は、ミッドチルダ主流派から嫌われるだろうなというこの話でのオリ設定。
麻帆良学園都市の場所
何処だろうと調べてみた人がいるらしく、JR埼京線が出ていたとか。
という事で、さいたま市西区から川越市あたりにあると設定。
地脈云々
東京の元である江戸は南光坊天海によって作られた風水都市なんてオカルトネタがあるのだが、風水にとって大事な川の上流を学園都市(多摩川)と麻帆良学園都市(荒川)が抑えている上に、アレイスターの魔法陣(学園都市)と世界樹(麻帆良学園都市)が魔力を吸っている。
だから、東京が荒廃というより悪徳が栄えという感じ。
なお、金に善も悪もないので、東京はバビロンよろしく大繁栄中。
特異点領有化問題
対米国「ところでミサイル誤射について……」
対欧州「ところでミレニアムについて……」
東京駅
九州民の私は今も途方に暮れる。
聖地巡礼気分で横須賀に行った帰り、横須賀線に乗って東京まで直通だったのだが、うつらうつらして着いた東京駅が地下ホームで『ここは何処だ!?』と呆然とした思い出が。