【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
ターミナル研究を行っているエコービルに守りの悪魔を置く。
それをあのアマテラス様が放置してくれる訳もなく。
当たり前のようにやってきての召喚である。
「……畏み畏み白す」
もう何が出ても驚かないぞー。
そう思っていた時期がありました。
「天津神八意思兼神。
月読尊様の命を受けて、この地に降り立ちました」
八意思兼神 高位分霊 レベル130
メガテンだと脳みそだから結構グロいのだが、この闇鍋世界に丁度いい素体があったのでそこからコピーしたのだろう。
八意永琳。
これどっちがオリジナルとか考えるとすごく不毛な論争になるので、考えないことにした。
「このビルを守りなさい。
そして、決して悪しき者を外に出さず、中に入れてもいけませんよ」
「承知いたしました」
この吉祥寺のエコービルだが、研究施設としてリフォーム工事の真っ最中である。
ここから悪魔が出ないようにこの八意思兼神の他に、警備部隊を置いておかないといけないなと思っていた時、ふと気になる言葉に気づいて確認をとる。
「八意思兼神。
出てきた時、『月読尊様の命を受けて』と言ったが、どうしてだ?」
「そうです。
私、月読尊を呼んだつもりなのですが?」
おいまて。アマテラス様。
あんた何を呼ぼうとしていた!?
真っ青になる俺のことなど気にしない八意思兼神はそのあたりの事情を語ってくれた。
「月読尊様曰く、『姉上様の企みを考えたら私のほうが適任だ』という事で」
ぎっとアマテラス様を睨む。
アマテラス様は駄女神みたいに俺の視線をそらした。
「アマテラス様。
何を企んでいたるのか教えていただけないでしょうか?」
「え?
おねーちゃんは何も知らないよ。
ほんと。
おねーちゃんが弟くんの手を煩わせるなんてしないでしょ♪
信じて♪」
「麻帆良学園都市と学園都市を潰す際の要の地だから守護しろという事でしたが」
「いっちゃだめぇぇぇぇぇ!!!」
そーいう事を企んでいたか。
この神様は。
いや、日本を守護する神様的に麻帆良と学園都市は霊的に邪魔なのは間違いがないのだ。
実は井の頭公園は霊地だったりする。
昔からここは湧水が湧き、弁天様が祀られている地でもあるのだ。
で、八意思兼神はアマテラス様の企みをペラペラと表情を変えること無く喋る喋る。
「富士山の木花之佐久夜毘売と浅間山の石長比売を起こして霊脈を枯渇させようと」
「わーわーわー!!!」
「そういう事企んでいたんだ……」
涙目で叫んでごまかそうとするアマテラス様。かわいい。
とはいえ、俺と同じく白目で見つめる叢雲が一言。
「神様って考えることが壮大で、何処か抜けているわよねー」
「あら?
そういうのが神様ってものでしょう?」
それに女神であるステンノが神様としての弁明をするが、その視線は俺や叢雲と同じく白目である。
「つまり、富士山だけでなく浅間山まで噴火させてこの二都市を叩き潰そうと。
関東壊滅ってレベルじゃないな」
「大丈夫です!
そこはこのおねーちゃんぱうわーでなんとか押さえますから!」
えへんと胸を張るのはいいが、多分都心部は無事としても、神奈川・埼玉・群馬県壊滅するって言わない?
「……てへっ♪」
多分考えてなかったな。この天津神様は。
「えてして大神と呼ばれるお方は皆そのようなものなのです。
お力が強すぎるから、個々の事例を斟酌しない。
よくよくそれを頭に入れた上で、どうか姉上様をお願いしますと月読尊様はおっしゃっておりました」
もしかしてだが、月読尊様はこの姉とあの弟に模されて絶賛ド修羅場中の俺相手を避けるために現界しなかったのではと思ったり思わなかったり。
「いやーーー!
もっと弟くんと遊ぶのぉぉぉぉぉ……」
という訳で、アマテラス様は呼び出された鬼咒嵐によって伊勢に強制送還されたのである。
お約束だなぁ……
そろそろCOMPが一杯になってきたので悪魔合体で整理をする事に決める。
対象はジャック・フロスト、レティ・ホワイトロック、そしてチルノの三体である。
「チルノちゃん、大丈夫かな?」
「大丈夫!
私はサイキョーなんだから!」
すっかり大妖精化したハイピクシーの心配を尻目に、ガッツポーズをとるチルノ。
彼女の自信はどこから来るのだろう?
一方で、ターミナル開発実験の過程で生まれたレティ・ホワイトロックだが、たいして活躍する事無く消えることになるのだが、当人はあっけらかんとしていた。
「いいわよ。
また冬になったら会えるわよ。
その時私が必要だったら声をかけて頂戴」
「ひほ?」
あ、ジャック・フロスト君の見せ場は無し。
どうせまた叢雲の冷蔵庫に湧いているだろうから。
1 日焼けチルノ
2 同上
3 同上
4 大人チルノ
5 同上
6 同上
7 雪女チルノ
8 同上
9 チルノ補正チルノ
10 熱烈歓迎
結果 9 チルノ補正チルノ
レベル 32 成長限界99
「あたい。最強」
なんかかっこよくなってチルノが帰ってきたのだが。
というか何で弩を持っている?
明らかにサーヴァントすら落としそうなお姿なのですが。
「か、かっこいい……」
大ちゃんはいつもどおりなので放置しておこう。
なお、案の定叢雲に帰ると、ジャック・フロストが湧いていた。
そいつら、契約するまでもなく、チルノの言うことを聞いているのだが。
これがカリスマ……
井の頭公園
井の頭弁財天があったりする。
近年池の水が浄化されてモネの絵画みたいと有名になったり。
石長比売
木花之佐久夜毘売の姉。
木花之佐久夜毘売とともに天孫邇邇芸命の元に嫁ぐが、石長比売は醜かったことから父の元に送り返された。
大山津見神はそれを怒り、石長比売を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、木花之佐久夜毘売を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからであることを教え、石長比売を送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。(by wiki)
そこから山岳信仰が混ざり、富士山が木花之佐久夜毘売で石長比売が浅間山という伝説があったり。
長野の昔話には、浅間山が姉で富士山が妹と書かれていたり。
なお、今回の話を書くために検索した結果、すっごいエロい石長比売を発見。
『姫神Project』でSSRかよ。
なお、妹の方はRとSRがあるらしい。
チルノのジョブチェンジ
ナインボール・チルノとかアドベント・チルノとか入れたかったのたが、二次創作だから権利関係ややこしくなるなという事で除外。
このチルノ補正はニコニコ大百科にページがある。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%8E%E8%A3%9C%E6%AD%A3
この元動画のコメントから、『氷帝チルノ』とか呼ばれている。
多分、テニヌも習得しているな……