【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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更に続く猫の手の確保 その3

『YAMA』のシステムトラブル

 100ほどやばい

 

麻帆良学園都市

 89

学園都市

 25

天海市 +アーカム提携デメリット20 

 80+20=100

 

 

「このシステムトラブルですが、全国および世界のコンピューターがダウンしています。

 やられていないのは、学園都市だけみたいですね」

 

 さすがに、こちらの電霊とウイルスで『樹形図の設計者』を壊された後だと対策はしているみたいだ。

 そういえば、あれ修理できたのだろうか?

 ウイルスによるソフト破壊だから、『おりひめ1号』は未だ宇宙に浮いているし。

 

樹形図の設計者復旧状況 100で修理完了。0では修理不能。

 結果11

 

「『スプーキーズ』の調べた限りだと、まだ被害状況の確認に追われていて修理は計画すら上がっていないみたい。

 前の通信障害は『おりひめ1号』を踏み台に使われたから、今回防げたのはそのせいなのかもしれないわね」

 

 叢雲が気分悪そうに報告する。

 吹雪型駆逐艦時よりみねぐも型護衛艦になった事でシステム化が進み、障害の影響がかなりきているらしい。

 今回は戦術システムだけでなく全システムである。

 東京湾に出て警戒をしているのは、草加艦長の操る『叢雲』だけというのはなかなか皮肉が効いてやがる。

 

「とりあえず車を出してくれ。

 せっかくだから恩を売りに行くさ」

 

「何処に行くの?」

 

 ステンノの言葉に、俺は行き先を告げた。

 

「アーカム東京支部」

 

 

 

「ようこそいらっしゃいました。

 入即出さん」

 

「アポ無しの訪問ご容赦を。

 それだけのものは用意したつもりですので、少しお時間をいただきたい」

 

 大事になっているというのに、急な訪問でも支部長の山本は笑顔で俺を出迎える。

 とはいえ、こっちは知っているという有利を活かして取引をもちかける事にする。

 ステンノにサインを送り『気配遮断A+』を使用。

 アーカムの監視カメラ経由で見ているかも知れないYAMAから俺たちを隠す。

 ついてきた叢雲とマシュがスーツケースを置き、その中身を見せる。

 

「これは何です?」

 

「これは宝玉。

 体力を全快にするこちらの世界のアイテムです。

 もう一つは、金丹。

 死んだ人間を生き返らせる。

 さすがに仮死状態ぐらいしか効果は無いと思いますがね。

 あちこちでトライデントと死闘を繰り返しているそちらにとって、喉から手が出るほど欲しいものでしょう?

 それを、格安でお譲りしたいなと思いまして。

 要るでしょう?

 今、ニューヨークで?」

 

 山本支部長の顔が強ばる。

 とはいえ、表情は崩れておらず、目はじっとこちらを見る。

 さすが元スプリガン。

 

「という訳で、これらを格安で。

 一千億円でお譲りしたい」

 

「いっ…!?」

 

 さすがの金額に山本所長も声が詰まる。

 それだけの金額なのだ。

 

「まぁなにも今すぐくれという訳ではないのでご安心を。

 融資という形にしていただきたく」

 

 叢雲が用意していた建設中の火力発電所の書類を見せる。

 その実態は英雄王向けの魔力炉なのだが、そこまで話す必要はないだろう。

 

「この発電所。

 建設資金が表に出せない金で工面されていまして。

 こいつを綺麗にしたいのですよ」

 

 嘘をつくには本当を混ぜるべし。

 その本当の為に、羽柴茂光に用意してもらった澤田議員がらみの汚職のレポートも見せる。

 

「私は来年発足する宮内省の技術総括審議官という椅子に座ることになっています。

 けど、この事実が明るみに出た時、表に出せない金で建設した責任を問われて、椅子に座る事を辞退する羽目になりかねない。

 それを避けるために、身ぎれいにしておきたいのですよ」

 

 せっかく羽柴茂光から警告を受けたのだ。

 これを機会に金を確保して返却しておこう。

 

「こちらが事業計画書。

 悪くない投資案件だと思いますよ」

 

 この火力発電所は英雄王の生命線であり、来たるべき桜塚星史郎との決戦における神殿でないといけない。

 少なくともあの王様はそれがわかるだろうから、あれができたら賢王として、プレジデントとして振る舞わざるを得ないことを理解しているはずだ。

 ありがたい事に浄化されたことで色々なものの費用を払う羽目に陥っている、地下都市ヨミハラこと東京ジオフロントという需要もあるので、長期的には損はない案件である。

 その長期がこの世界にあるかどうかまでは俺は言うつもりはないが。

 

「うーむ……」

 

 考える山本に俺はあっさりと、毒をたらす。

 これに食いつく確信があった。

 少なくとも、俺はこの国の裏の代表者の一人としてトライデントと組んでいたのを知っている上でアーカムにも利を差し出す意味を、これから出てくるヘンリー・ガーナムは理解できない訳がない。

 

「なんなら、この会話の一部始終を補足として融資担当に回しても構いませんよ。

 多分それでもこれは通ります。

 あと、そのスーツケースは置いてゆきますからご自由に」

 

 数日後。

 アーカム銀行から満額一千億円の融資の回答がやってきたのは言うまでもない。

 そして、山本支部長からあのスーツケースの中身のおかげでA級エージェントが助かったと感謝の言葉をもらう事になる。

 

「おもったのだけど、『使徒十字』をローマ正教が買い戻したお金があったじゃない。

 あれで返済できなかったの?」

 

 叢雲の指摘にマシュがその資金の残存金額を言う。

 

「あれはたしか942億円で売却して、180億円を使用してハイデッカー・オイランロイド・クローン対魔忍を購入しています。

 更に追加で40億円ハイデッカーを購入して英国に送っています。

 他にも色々使って、残りは720億円です。

 たしかに、こういう形で資金確保をしなくても良かった気がしますが?」

 

 俺が白々しくとぼける。

 正直、裏金は便利なのだ。

 こちらの金は、スキャンダルにつながらない事は確認済みである。

 俺の首が飛ぶ前に、ローマ正教が大バッシングを受けるからだ。

 

「さぁ。

 すっかり忘れていたな」

 

 そんな白々しい俺の言葉をステンノが楽しそうに見ていたが何も言わなかった。

 

 

ヘンリー・ガーナムと繋がっている勢力

1 メシア

2 同上

3 英国王室

4 同上

5 英国政府

6 同上

7 イギリス清教

8 魔法省

9 時計塔

10 熱烈歓迎

 

結果 5 英国政府




ヘンリー・ガーナムの経歴
 『スプリガン』10巻で確認したけど、彼は1950年のロンドン生まれ。
 何処かと繋がっているなとサイコロを振ったら一番穏健な所が出てきた。
 多分、フランシス・アーカートの大口献金先になっていると見た。
 闇鍋で厄くなっているロンドンを知っているから、あの方向に走ったのだろうなぁ。
 あと、アーカムってニューヨークも『支部』なんだよなぁ。
 という訳で、設立由来から本部はロンドンに決定。
 こうなると、更に英国が厄くなるのだが……
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