【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
COMP枠が空いたので、仲間確保に動く。
天海市の『王国屋』にて女神スカアハをげっと。
今回は聖杯を入れての英霊化はしない。
「しないのか?大将?」
平崎市の下水道の更に下の地下迷宮にて、俺達は悪魔集めに勤しんでいる。
命蓮寺が管理して外に出さないようにしているので使わせてもらっている形になるが、いずれここは対魔忍や新米サマナーの訓練コースとして利用しようと考えている。
その際に、命蓮寺を取り込めればいいのだが。
久しぶりの実戦とばかりにはりきっていたクー・フーリンが確認するが、俺は彼を黙らせる一言を言う。
「またダヌ様あたりが来たらどうするんだよ?」
「すまない。
俺が悪かった。
もう一つ聞きたいのだが……」
クー・フーリンは、宙にプカプカ浮いて正座しているスカアハ様を見て一言。
「何で立たないんだ?」
「知らん。
聞いてみたらどうだ?」
そんなやり取りの後、クー・フーリンがぽんと手を叩く。
「そう言えば、メイヴのやつが悪魔合体をしてくれだそうだ」
「悪魔合体を?
またどうして?」
「サーヴァントってマスター側が使えるようにカスタマイズしているだろう?
汎用性が低くなるのを嫌っているんだよ。あいつ」
わからないではない。
メガテンの悪魔は情報生命体としての側面が強いから、色々抜け道や裏道で強化ができるのだ。
レベルだけならサーヴァントの方が上げやすいので、そのあたりを含めて悪魔化というのは便利なのは言うまでもない。
「ただ、あいつの場合、それ以外の目的があるんだよなぁ……」
「何よ?
私の方を見て?」
「どうしたのかい?」
クー・フーリンが叢雲とついてきたロリンチちゃんの方を見て察する。
御霊合体がムチ雲と化した叢雲と、黄金率(体)を持つロリンチちゃん。
「やっぱり黄金率(体)EX?」
「当たりだ。大将。
で、文化的に胸は大きな方が喜ばれる時代でな。
ダヌ様がやってきたろ?
権能の継承を考えると豊穣神との一体化の為にもという、まっとうな目的もあるからあいつは厄介なんだよなぁ」
そこまで言うと、メイヴちゃんの考えていることが見えてくる。
「つまり、ダヌ様と合体させろと?」
「神話体系の頂点だ。
あいつが目指さない訳ないだろう?」
どっちかと言えば、目の前のクー・フーリンに世界一いい女でありたいという気持ちが最初で、そこから色々くっつけたのではないかとも思うが、それは言わぬが花だろう。
「で、大将。
お目当ての仲魔は確保できたのか?」
ここに来たのは、経験値稼ぎと回復系の仲魔の確保のためである。
人員の急増と共に、この手の回復系人員の確保は必須となっていた。
現在の回復要員は、属性盛り盛りのジャンヌ・ダルクに、ダヌ様につけた女神ブリジット、今回購入した女神スカアハぐらいなものである。
「これが帯に短したすきに長しでなぁ。
一旦切り上げようかと考えていたのだが……」
「はい!
そんな弟くんにおねーちゃんが推薦したい人が居ます!!」
よし帰れ。
なんて言えないのが宮仕えの辛いところである。
このアマテラス様、来年できる宮内省における最高存在になるのだから。
「アマテラス様。
一応聞きますが、どちらのお方で?」
「菊理媛です!」
エヘンと胸を反らせて、ペカーと地下迷宮全体を明るくするアマテラス様。
いやたしかにメガテン世界にいるけど、キクリヒメ様。
問題は、このアマテラス様経由で呼ぶと色々とレベルが……
「だから、弟くん。
白山に行きましょう♪」
なるほど。
魔神に騙されて日本どころか世界まで騙されて連れて行かれるスズムシの気持ちってこんな感じなんだろうなぁ。
切り上げて、横須賀基地から石川県小松基地に移動して一泊。
当たり前だが、既に雪山と化している白山に素人が登っても遭難するだけなので、白山比咩神社の方に移動して、アマテラス様の召喚が行われる。
天津神 菊理姫 レベル85 高位分霊
「菊理姫。
この地を守る一柱です。
人の子よ。
私を呼ぶ……アマテラス様っ!?」
「よく来ましたね。
菊理姫。
さぁ。私達の為に加賀国の山海の珍味を用意するのです!」
彼女メガテンだと地母神なんだけどなー。
というか、完全にアマテラスおねーちゃんが、バカンスモードに移ってやがる。
なお、加賀国こと石川県はお酒も美味しい。
かくして、翌日、アマテラス様は呼び出された鬼咒嵐によって伊勢に強制送還されたのである。
お約束だなぁ……