【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
皇昴流との会話は差し障りない挨拶に終始し、とりあえず彼が出たという情報だけで終わった。
どちらにせよ、さらにやべーやつが出て来る前に、こちらの戦力強化を急がせる必要があった。
で、仲魔をどうやって強化するかを考える。
「という訳で、それを話し合いたい所なんだが」
「いや、真面目にお二方居ればいりませんよ。私」
ホテル業魔殿の俺の部屋。
一度悪魔を出しての会議で、女神ブリジッドのツッコミを俺は聞き流すことにする。
そんな中、叢雲がアイスを食べているジャックフロストを軽くこづきながら意見を述べる。
「このCOMPってやつの枠が少ないのが問題なのよね。
なんとかならないの?」
「できない訳ではないが、できる場所が多分学園都市なんだよなぁ。
あっそこ行きたくないんだよ」
「あら?
どうして?」
俺の否定的意見にステンノが乗っかる。
俺は紅茶を飲みながら答えた。
「あっこのボス。
つまり統括理事長がアレイスター・クロウリー」
近代魔術の祖であり、科学側のトップである。
色々突っ込みたいところではあるのだが、多分このCOMPを改造してくれる人間はあそこにしか居ない。
下手すると、スティーブンあたりもいるかも知れない。
「その人がどうして行きたくない理由になるの?
マスター?」
「あっこには滞空回線(アンダーライン)ってのが満ちているんだが、それでこっちの行動がそのアレイスターに筒抜け」
それでちょっかいを出してこなければいいが、アレイスターの計画なんかに入れられたら目も当てられない。
いずれ出てくるだろう上条当麻は、俺にとって相性最悪の敵の一人なのだから。
「じゃあどうするの?」
叢雲の問いかけに俺は代替案を提示する。
つまる所、この世は金なのだ。
「アイテムを買い漁ってごまかすしか無いだろう」
ここの商店街にある金王屋という骨董品店がその手の護符を大量に扱っていた。
また、歯車堂本舗は金丹とかまであるすぐれたお店である。
そこで対魔法防御を整えるしか無いだろう。
「天ヶ崎さん。
そういえばお聞きしたいのだけど、身代わりの護符とか作れる?」
「当たり前やないですか。
うちら呪術扱うとるんや。
人を呪わば穴二つ。
穴に落ちんように真っ先に覚えさせられますよって」
「じゃあ、それを大量に用意しておいて。
多分あっという間に無くなってゆくから」
「……あんさん。
一体何に手ぇ出さはるおつもりで?」
「聖杯戦争」
そんなやり取りにハイピクシーが割って入ると文車妖妃が突っ込む。
なんだかんだで交流が持てていい感じである。
「じゃあじゃあじゃあ。
もっと仲間を増やすべきだと思いまーす♪」
「だから、その枠が無いのが問題って言ったじゃない」
ちょっとここで現在の仲魔を確認。
妖精 ハイピクシー lv10
鬼女 文車妖妃 lv12
妖精 ジャックフロスト lv15
女神 ブリジッド lv47
あと枠が二つあるので、前衛の強化を考える。
いくらレベルが高くても、人間である以上悪魔や英霊に負けるからだ。
そんな前衛職でかつステンノの『女神の気まぐれA』のバフが乗る悪魔となると……
「……女神か大天使か地母神か邪神か破壊神か。
まぁそのあたりなんだろうが」
改めて口に出すと恐れ多い方々である。
机に行きDDS-NETにアクセスすると、オークションページを閲覧する。
この時代ではありえない液晶モニターはやはり学園都市製だった。
「うん。
やっぱり枠が足りない。
とはいえ学園都市には行きたくない。
だったら手は一つだな」
皆の方を振り向いて俺は言う。
あまりファントムソサエティーの計画を潰すと、メシア教の暴走を止められなくなるのだがやむをえない。
「天海市に行く。
あそこには凄腕のハッカーがいるから彼に会いに行こう」
なお、これとは別にデビルオークションで以下のものを購入し、合体させた。
鬼女 キキーモラ Lv9
妖獣 イナバシロウサギ lv9
妖精 ジャックフロスト + 妖獣 イナバシロウサギ = 魔獣 カンフュール
魔獣 カンフュール + 鬼女 キキーモラ = 夜魔 ザントマン
で、悪魔辞典を使って記録した悪魔を呼び出して、前と同じパターンで大天使イスラフィールを召喚。
さらに天使エンジェルを呼び出して合体させる。
大天使 イスラフィール + 天使 エンジェル = 霊鳥 サンダーバード
霊鳥サンダーバード + 地母神 ズェラロンズ = 幻魔 クー・フーリン
「あっ……」
そのヴィクトルの声は最後の合体時に俺の耳に聞こえた。
合体事故りやがったなと察すると、
「やる夫下がって!」
叢雲が俺を引っ張り、
「サマナーは私が守ります!」
「わ、私もっ!!」
女神ブリジッドと妖精ハイピクシーがかわりに前に出て、
「あらあら、何か出てくるのかしら?」
ステンノは興味のない風を装いながら魔力弾を放つ準備をしていた時、魔法陣から出てきたのはカードだった。
それもとても良く馴染みのある。
ランサーの銀色のカード。
「よう。サーヴァント・ランサー、召喚に応じ参上した。
ま、気楽にやろうやマスター」
……種火って何処で手に入れるんだろうな?
幻魔 クー・フーリン lv39
FGOスキル+メガテンスキル所持。
そんな彼は俺をまじまじと見て、こうのたまわった。
「どこかで会ったか?
初見の気がしないんだが……
ま、今後ともよろしくな!」
あ。
これ、俺のアカウントのやつだ。
おまけ
「待つが良い。
前払いしていたハイピクシーの強化素材ができたからやってゆくといい」
御霊合体で現在のハイピクシーの能力はlv50相当に強化された。
けどレベルは10である。
我ながらえぐいピクシーになったと思う。