【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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沖縄沖海戦 その3

弾道ミサイル第二波 77発

国防軍迎撃数 84発 (オーバーキル)

 

基地損害状況 100ほど被害が大きい

 那覇基地  73  

 嘉手納基地 15

 恩納基地   96

 

航空戦

 大亜細亜連合軍 16機

 撃墜数 5機

 

 日本軍 10機

 撃墜数 1機

 

 

 データが入りだすと、日本国防軍側も体制を立て直してくる。

 弾道ミサイルの迎撃に100%成功したり、航空戦で機数が不利なのに大亜細亜連合軍に制空権を取らせないあたり、決して彼らが無能な訳ではない。

 こうなった理由は、嘉手納基地のダメージが軽微だった事があげられる。

 嘉手納基地を中心に日本国防軍は指揮系統を再編させ、反撃に出ようとしていた。

 

「日本国防空軍所属の航空機がこちらに二機やってきます!

 我々の上空を援護してくれるそうです!!」

 

「という名目で、こちらの正体を探りに来たんでしょうなぁ。

 敵でないとはいえ、第三勢力が近海に居るのだから、少ない手駒を向けても確認に走りますよ」

 

 スピーカーからの声に、美野原首席幕僚が即座に説明を俺にする。

 敵でもないが味方でもない。

 戦争を体験している日本国防軍はそのあたり冷徹だった。

 空戦を終えた航空機が二機、こちらに接近する。

 

「見えました!

 カメラに捉えます!!」

 

 上空を二期編隊で飛び去る航空機がカメラに捉えられる。

 向こうから送られてきたデータに、その名前はあった。

 

「『F-3 震電Ⅱ』。

 魔法が主戦力になる前の最後の遺物ねぇ……」

 

 未来なだけあって、色々な技術が進んでいるという事を実感する。

 弾道ミサイル第二波の迎撃もそうだが、完全に迎撃できる技術なり魔法なりを日本国防軍はもっていた。

 それが内部の裏切りで機能しなかったからこそ、大打撃となった。

 

「向こうも驚いているでしょう。

 下手したら一世紀前の船が現役でこっちに来ているのだから」

 

 美野原首席幕僚がぼやく。

 俺たちの設定は、『演習航海で沖縄に出向いた所、なんかへんなものに巻き込まれてここに居た』というもの。

 向こうも艦船データは持っているだろうから、その古さがかえって信憑性を高めてくれるだろう。

 

「藤堂海将に連絡。

 向こうがヘリで来るなら、船内の医薬品を提供すると伝えてくれ。

 重傷者の治療に必要なら『ジャンヌ・ダルク』を貸すともな」

 

「いいのですか?」

 

 美野原首席幕僚が確認する。

 この確認はジャンヌ・ダルクを見せるという事より、魔法系治療を晒すということの方への確認だ。

 

「良くはないが、沖縄で助けを求めているのは時間が違うとは言え日本人だ。

 それが理由じゃ駄目かな?」

 

 ジャンヌ・ダルクは、大隊規模の輸送が可能になっている。

 つまり、病院船として使うならば千人ぐらいまでは収容が可能なのだ。

 俺の返事に美野原首席幕僚は笑った。

 

「まさか。

 貴方の意見に心から賛同しますよ」

 

 

日本国防陸軍

 

1 大隊規模

2 同上

3 同上

4 連隊規模

5 同上

6 同上

7 旅団規模

8 同上

9 同上

10 熱烈歓迎

 

結果 6 連隊規模 3000人ぐらい

 

 

沖縄上陸部隊

 

1 大隊規模

2 同上

3 同上

4 連隊規模

5 同上

6 同上

7 旅団規模

8 同上

9 同上

10 熱烈歓迎

 

結果 8 旅団規模 数千人ぐらい

 

 

「現在上陸している敵軍は旅団規模で、那覇市内で交戦中だそうです。

 向こうからすれば、嘉手納基地を落とさないと安心して増援が送れないでしょうからね。

 それに対して日本国防陸軍の規模は連隊規模。

 向こうも迷うでしょうね」

 

「旅団規模ってどうやって運んだんだよ。

 その人員」

 

 美野原首席幕僚に俺は疑問をぶつけたが、返事をしたのはデータがダイレクトで伝わる叢雲だった。

 

「人員は現地大学の留学生。

 武器の貯蔵庫まであったみたいよ。

 ついでに、那覇港に停泊していたクルーズ船から兵士が出てきた報告があるわ。

 そして、これ」

 

 那覇市内の監視カメラの映像だろう。

 出来損ないのロボットが銃を撃ち続けていた。

 

「貨物船から大量に出てきたそうよ。

 魔法か科学かしらないけど、大暴れしているわね」

 

 この一撃にかなりの準備をかけていた事が分かる。

 ということは、このままでは終われない。

 

 

「敵空母より攻撃機上がりました!

 大陸からも大型機が多数接近しています!!

 日本国防軍も迎撃機を上げました!」

 

大亜細亜連合軍空母発艦機数

 48機

 

大陸からの大亜細亜連合軍大型機数

 94機

 

日本国防空軍迎撃機

 7機

 

 

「大陸からのは爆撃機か空挺部隊を積んだ輸送機でしょうからひとまず置いておきましょう。

 問題は、空母から上がった奴です。

 日本国防軍の運用機数を把握しているのでしょうね。

 ここで制空権を取られるとかなりまずいです」

 

 モニターを見ていた美野原首席幕僚の額に汗が浮かぶ。

 狙いはおそらく、嘉手納基地。

 

「日本国防軍からもらったデータに潜水艦の報告があったわ。

 多分、こっちを探しに来るわ」

 

 叢雲の一言に俺は考え込む。

 制空権を取られた状態で対潜水艦戦なんてしたくはない。

 

「ヘリが一機大和に向かっています!

 日本国防軍のヘリです!!」

 

 

さすおにクロスオーバー判定 100ほどさすおに

 結果 44

 

 

「こちら、日本国防陸軍真田繁留中尉と申します。

 着艦を許可願いたい」

 

 

現在の防戦状況 100ほど日本有利

 

対馬方面

 31

佐渡方面 一条補正+20

 68+20=88




 なお、原作でお兄様達が逃げ込んだのが恩納基地である。
 基地が壊滅したので、出迎えた風間大尉たちと共に嘉手納に向かったのだろうなぁ。
 道中で裏切り者に深雪が撃たれるイベントが発生してお兄様激怒。
 弾道ミサイル迎撃は多分お兄様の力なんだろうなぁとサイコロを見て思った。


F-3 震電Ⅱ
 『エースコンバット』
 何か適当な架空機は無いかなと探して見つけてきた。
 なお、大亜細亜連合の機体はXFA-36A ゲイムにしている。

旅団規模の兵士
 元ネタの一つは長野五輪の聖火リレー時の騒動。
 一昔前だと、留学生の多くが兵役終了後の人間だったりするからこういう事ができる。
 今、起こっている香港絡みでも色々あったりする。
 この話、結構闇が深い。

ロボット
 中華キャノンこと『先行者』。
 彼の話題も今や昔話である。
 これを思い出したので、大亜細亜連合軍を『クローン・ウォーズ』の分離勢力みたいにしようと決意。
 対さすおに用グリーヴァス将軍でも用意するかなぁ……


さすおにクロスオーバーサイコロ
 高ければ沖縄から逃がすという形で四葉深夜たちが乗り込む予定だった。
 サイコロの結果、彼女たちは嘉手納基地に避難していることが確定。

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