【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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素直に大和の奮闘に感動した
というか、この大和さんレイテのどけ城化になってやがる……

証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1174912399247167489?s=20


沖縄沖海戦 その6

 こういう世界であり、こういう仕事である以上人を殺す覚悟はしたし、できているつもりだ。

 とはいえ、自分が死ぬのはともかく、俺の選択で他の人が死ぬことについてはまだ迷いがある。

 ついてきたのは俺の監視もしていただろう自衛隊員たちで、まだ自分の国を守って死ねという動機づけができているだけ救いがないわけではないが。

 

「気にすることではないですよ」

 

 そばに立っていた新島副長が俺を見かねて言葉をかける。

 勘付かれていたらしい。

 

「どういう未来であれ、世界であれ、ここは日本で、助けを求めているのは日本人です。

 だったら、守るのが我々の仕事です」

 

「そうか。

 そう言ってもらえると助かる。

 ところで、何で私のことを察したんだ?」

 

 新島副長は笑って警戒し続ける叢雲を指差す。

 こっちは見ていないが頭の上の謎物体がこっちを向いていた。

 なるほど。

 あいつにはごまかしは無理か。

 

「奄美大島が見えてきました。

 名瀬港に入港するようにとの指示です」

 

 明日の海空戦で、この沖縄の戦闘が決まる。

 それは俺たちも、この世界の人間もそう思っているのだろう。

 

 

集結していた日本国防海軍部隊

 

 護衛艦 6隻

 高速艇 4隻

 揚陸船 3隻

 潜水艦 2隻

 

 

 名瀬港の外で集まっていた国防海軍の艦艇は呉から出撃した艦隊で、結構な数が揃っていた。

 沖縄救援に向かいたがったが、対馬の状況が危なかったので出撃待機をしていたのだという。

 海自の士官たちも未来の艦艇を見たり写真を撮ったりしている。

 真田中尉が俺に解説をしてくれた。

 

「この時代の海軍艦艇はレールガン装備が中心で、無人化を推し進めています。

 高速艇の乗員は10人、護衛艦の乗員は50人を切っているのですよ」

 

 言えない。

 こちらの船は基本一人で動かせるという事を。

 それを海自側が嫌って、余裕のない隊員をつけるだけでなくクローンやドロイドを乗せているという事を。

 

「今、大和の藤堂海将ともお話しさせてもらっているのですが、自衛隊の皆様にはこちらの指揮下に入って頂けると助かります」

 

「そのあたりは指示に従いますよ。

 ただ、こっちはこっちの統一指揮は譲れない所なのですけどね。真田中尉」

 

「我々もそこまで求めるほど恩知らずではないですよ」

 

 この戦いは彼らの世界の戦争であり、俺達はよそ者でしかない。

 それを踏まえた上で、艦隊編成はこんな感じになった。

 

 

日本国防軍・自衛隊合同艦隊

 

呉第四艦隊

  護衛艦6隻

  高速艇4隻

  揚陸艦3隻

  潜水艦2隻

 

 自衛隊実験部隊

  大和、ジャンヌ・ダルク、叢雲改二、浜風、叢雲

 

 

 戦力はあるが、空母が遊弋している中沖縄に突っ込むわけにも行かず、その排除のめどがたった時に俺たちがやってきたという訳だ。

 特に、ジャンヌ・ダルクに兵員輸送機能がついている事に国防軍は喜び、この艦隊で沖縄に送れる国防陸軍部隊は連隊規模まで膨れ上がっていた。

 先鋒は国防海軍第四艦隊で、護衛艦6隻と高速艇4隻が揚陸艦3隻を守る様に輪形陣で出撃してゆく。

 その後ろを俺たちの艦隊が同じく輪形陣でついてゆく形になっている。

 朝焼けの空には、上空警戒をしてくれている国防空軍の戦闘機が見えていた。

 潜水艦2隻は既に出撃しており、その任務はわからない。

 

「なかなか壮観なものですな」

 

「ええ。

 かつてこの国は沖縄を救おうとして失敗している。

 その二の舞だけはしたくない所ですよ。

 九島少将」

 

 何をしに来たかうっすらと察しはついたが、本土から単身でやってきた九島少将が俺の船に乗り込んでいた。

 連絡役だった真田中尉が緊張しているのも、少し前まで彼が世界最強の魔法師として恐れられていたからだろう。

 

「ええ。

 そんな二の舞は私の名にかけて起こしませんとも。

 それを踏まえた上でお聞きしたいのですが、入即出海将補相当官。

 貴方が、私の知る貴方だとして、どうして対魔法師戦術を世界中にばらまいたのかお聞かせくださいませんか?」

 

 海戦というのは、待つ時間が長い。

 そのくせ、始まるのと終わるのが一瞬というスピード感がある。

 こんな雑談をする時間ができるぐらいには。

 

「そうですね。

 対抗戦術があるという事で、魔術師に対しての偏見を減らそうとしたのでしょう。

 魔法は個人が持つ力を軽く越えている。

 律せずに暴走した時の被害がでかいから、その対策を周知するのは当然のことでしょう?」

 

 そんな事をぼやきながら、俺は目の前の九島少将ではなく沖縄で戦っている司波達也に向けて言葉を漏らす。

 

「それでもなお、対策を越えてくる個が出てくるから嫌なんですよ」

 

 それに九島少将が何を言おうとしたのかはついにわからない。

 オペレーターとして乗り込んでいたマシュ・茶々丸の声が艦橋に響く。

 

「レーダーに未確認飛行物体多数接近!

 国防空軍機と交戦状態に入りました!」

 

 

 

大亜細亜連合軍空母発艦機

 43機

 

大亜細亜連合軍沖縄方面爆撃機

 3機

 

日本国防空軍護衛機

 48機

 

 

撃墜数

大亜細亜連合軍空母発艦機

 16機

 

大亜細亜連合軍沖縄方面爆撃機

 1機

 

日本国防空軍護衛機

 25機

 

 

残機

大亜細亜連合軍空母発艦機

 43-16=27機

 

大亜細亜連合軍沖縄方面爆撃機

 3-1=2機

 

日本国防空軍護衛機

 48-25=23機

 

 

艦隊接近機数

大亜細亜連合軍空母発艦機+沖縄方面爆撃機

 21機

 

搭載対艦ミサイル 一機あたり 3発

 

対艦ミサイル発射数

 21×3=63発

 

 

大和のミサイル迎撃

 56発撃墜

  残り7発

 

第四艦隊ミサイル迎撃能力

 護衛艦一隻あたり迎撃能力 4発×6隻=24

 高速艇一隻あたり迎撃能力 3発×4隻=12

 

艦隊ミサイル迎撃

 7発

 全弾撃墜

 

 

 航空戦は予想に反して、国防空軍の苦戦という展開で幕を開けた。

 大亜細亜連合機動部隊はこの攻撃が山場と理解して稼働機数のほぼ全力出撃を選択。

 奄美空港に進出していた日本国防空軍と互角以上の戦いをやってみせたのである。

 ただ、惜しむべきは、戦闘中の沖縄方面からの支援がほとんどなかった事だろうか。

 それでも彼らは必殺の対艦ミサイルを我々の方に向けて大量に発射した。

 国防海軍第四艦隊の処理能力を超えるミサイル量を覆したのは、一人の艦娘の因縁と執念だった。

 

 

「私達の沖縄への道を阻むなぁぁぁぁ!!」

 

 

 艦娘大和が吠える。

 海戦の山場と理解していた藤堂海将は残っていた対空ミサイルを全部発射する。

 未来技術の対艦ミサイルのジャミング性能に対し艦娘の手動コントロールという実に日本艦らしい荒業でその大半を叩き潰すと、残ったミサイルはこの時代の技術で作られている第四艦隊の迎撃能力で対処可能だった。

 

「ミサイル全弾撃墜!

 味方艦に被害はありません!!」

 

 艦橋内に流れる安堵のため息だが、即座に緊急通信が大和より発信される。

 受話器を取ると、藤堂海将が深刻な声で要件を告げた。

 

「大和が倒れた。

 今、医務室に寝かせているが命に別状はないみたいだ」

 

「……それは多分ミサイル処理にタスクが追いつかずにオーバーフローを起こしてぶっ倒れたんでしょう。

 艦内機能が全停止したと思いますが、配置要員で動かせるでしょう?」

 

「ああ。

 東郷艦長がうまくやっているが、さっきみたいな神業は期待しないでくれ」

 

 受話器をおいて俺も安堵の息を漏らす。

 艦娘による艦の運営の構造的欠点がこれだ。

 神業的性能を出せるかも知れないが、それが艦娘に依存するので何かあったら即座に行動不能になる。

 それを予見して、人員のみで動かせるようにとあの手この手で人をかき集めた藤堂海将の先見の明に感心するしかない。

 

「これで空母は下がらざるを得ない。

 大陸からの航空支援は可能だが、今沖縄に向かっているこの艦隊を止めるのはきつい。

 だったら、敵はどう出てくるかな?」

 

 九島少将の声に勝ちの空気が見える。

 戦況から、こちらの増援が送れるならば沖縄は守りきれるという判断なのだろう。

 

 

沖縄の戦況 100で国防軍優勢

 結果 72

 

 

「嘉手納基地より入電です!

 国防陸軍嘉手納基地駐屯部隊は早朝に敵包囲部隊に対して奇襲を敢行せり。

 敵軍は潰走中だそうです!!」

 

 沖縄の戦況もやっと好転してきた。

 数に任せて面で押せば良かったのに、嘉手納基地包囲という点に戦力を集めた結果、司波達也という個に戦局をひっくり返されたのだ。

 飛び抜けた個というのはこれがあるから怖い。

 俺が上陸軍司令官だったら、包囲せずに大陸から弾道ミサイルで嘉手納基地を耕していたな。

 あの手の輩は別局面から圧殺するしか手はないのだから。

 

「橋頭堡は確保しているし、大陸からの航空支援もできなくはない。

 航空戦でこちらは少なくない消耗をしたのは向こうもわかっている。

 ならば、やることは一つでしょう?」

 

 俺の言葉を九島少将は理解できないのか、したくないのか。

 なお、原作ではやつらはちゃんとしていた。

 最初無謀と思っていたが、こうやって全体を見てゆくとそれが無謀ではあるが勝ちのない賭けではなかった事が見えてくる。

 

「空母の護衛艦隊を分離して揚陸中のこちらを叩きに来るに決まっているでしょう?」




 『魔法科高校の劣等生 八巻 追憶編』で、「なんであいつら艦砲射撃なんてしてくるんだ?」と頭を抱えていたのだが、環境を整備してやるとちゃんと原作ムーブをかましてくるサイコロに頭が上がらない。

 なお、敵の高速巡洋艦はアニメ設定でレールガンを搭載したズムウォルト級ミサイル駆逐艦という設定。
 つまり、ズムウォルト級VS大和というドリームマッチが!!!


国防海軍の艦艇について
 人口が純粋に1/3にまで減っているので、アーセナルシップの方向で海軍は整備をしている設定。
 護衛艦は30FFMの進化系で、高速艇ははやぶさ型ミサイル艇の進化系という設定。
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