【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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 学園都市内部のデバフ修正。
 メガテン世界の76%しか力が出せない。

 やる夫
  Lv114の76%=lv86
 叢雲
  Lv124の76%=lv94
 ステンノ
  Lv74の76%=lv56
 天ヶ崎千草
  lv34の76%=lv25


またやっちまった写真up忘れ……orz


おいでませ学園都市

「失礼します。

 身分証と滞在許可証を。

 ……海上自衛隊、横須賀基地警備隊所属、入即出やる夫二佐相当官。

 滞在目的は、第3学区の武器見本市への参加。

 護衛は副官の東雲叢雲三佐相当官と恵美ステンノ一尉相当官、あとは秘書の天ヶ崎千草海士長相当官の四人ですか。

 結構です。

 ようこそ学園都市に」

 

 考えてみたら当然で、日本政府と学園都市の仲はあまり良くはない。

 凄い科学力で結構なものを自給自足している学園都市だが、完全な自給自足体制ではない。

 230万人も住んでいる住民の殆どは学生であり消費者だからだ。

 その結果、脅威のバイオテクノロジーと完全機械化による食糧生産を行っているが、内陸地故に必然的に魚介類等は必ず輸入する事になっている。

 もちろん、それらの代金として優れた科学製品を日本に輸出する事で成り立っている訳だ。

 また、そういう交易が発生する為に、日本政府の代表者が学園都市に滞在して、日本人の保護を行っていたりする。

 実質的な大使館なのだが、学園都市はあくまで日本国内の一自治都市という事で、外務省の研修施設という体裁で大使館を設置している。

 今回は自衛隊経由で学園都市への滞在を申請し、それに学園都市側が異議を唱えなかったからこそ認められた。

 その際に叢雲とステンノの名字申請と、天ヶ崎千草への海士長待遇の付与も同時に行っている。

 なお、名目の兵器見本市はちゃんと行われており、第三世界を中心に学園都市の高性能武器は世界の戦場で猛威を奮っているのだ。

 実際買えるなら、ちょっと買ってみたいと思ったり。

 

「お待ちしておりました。

 入即出二佐相当官。

 車を用意しましたのでこちらへ」

 

 軍服姿でゲートをくぐると、出口に一台の車が待ち構えていた。

 堂々と身分を晒しての訪問は、裏を覗き見たりしない限りは安全が保証されるという訳だ。

 どうやら、学園都市側がつけたガイド兼監視らしい。

 

「今回の案内をさせていただきます、先進状況救助隊のテレスティーナ=木原=ライフラインと申します。

 何かありましたら、気軽に申し付けください」

 

 初っ端から原作キャラとエンカウント。

 よりにもよって木原一族である。

 身分が高くなり過ぎるというのも考えものである。

 

「入即出二佐相当官は、今回は何をお探しでこの街に来られたのでしょうか?」

「一応オフレコで頼むよ。

 実験艦に搭載する最新鋭イージスシステムのレーダーだ」

「たしか、海上自衛隊は、03中期防に基づいてイージス艦を建造していたと思いますが?」

 

 今回の訪問目的は、あくまで叢雲に積むためのイージスシステムという名目になっている。

 あったらあったに越したことは無いが、この街に侵入するための理由であって実際に買う予定はない。

 多分価格は数十億はするし。

 

「本格配備はその先の話になるだろうね。

 冷戦が終わったとは言え、東京と大阪にICBMが落ちたらこの国はおしまいだ。

 イージス艦の整備は今後も続けてゆく予定ではある。

 今回は、最新鋭の技術が何処まで進んでいるのかを見て、それを前提にした国防のプランの提出まで考えたいと思っている」

 

「つまり、次の中期防に向けての下調べと?」

「そんな所だ。

 すぐに購入という客でないのは申し訳ないが、滞在中はよろしく頼むよ」

「お気になさらず。

 今より優れた物を。

 未来より優れた物を提示するのが、学園都市ですわ」

 

 テレスティーナ=木原=ライフラインの連絡先を聞いて彼女と別れると、ホテルにチェックインして今日は自由時間となる。

 部屋でくつろごうとして、ステンノが苦笑する。

 

「何だか色んな所から見られているみたいね。

 人気者さん」

 

 もちろん暗部の監視者だろう。

 表向き手を出せないから、裏から監視をしなければならいのでご苦労な事である。

 

「で、やる夫。

 この後どうするの?」

 

「当てもなく探すよりも、目星をつけて探した方が何か見つかるだろうよ。

 あの臥煙伊豆湖のアドバイスで来たのだから、学園都市内部の魔法でも探すさ。

 となれば……ここかな」

 

 テーブルに地図を広げて、とある学区を指さす。

 

「多種各派の宗教施設が集中している第12学区だ」

 

 彼女と出会えたのは、駄女神様のお導きだろう。

 第12学区の宗教施設を適当にうろついていたら、端の方に古ぼけた社が一つ佇んでいた。

 そこを掃除している女子学生の髪は、見事なまでの緑色だった。

 

「き、君」

「……はい。

 何でしょう?」

「すまないが、この社は何を祀っているのかな?」

 

 既に社の回りの御柱で全てを察しているのだが。

 お前、長野県出身じゃねーのかよと突っ込みたい所なのだがぐっと我慢して彼女の言葉を待つ。

 

「はい!

 この社は守矢神社と言って、かなこ様とすわこ様を祀っているんですよ!!

 私、この社の風祝をやっています、東風谷早苗と申します!!!」

 

 諏訪の地の現人神は、神が理解できぬ周囲の人間に疎まれた上に、科学全盛の学園都市が原石としてこの学園都市に連れてこられていた。

 彼女のレベルは0。

 無能力者である。

 

東風谷早苗

 ベースlv66

 学園都市修正(デバフ)=Lv50

 

 魔法絡みだと、今のステンノと同じレベルという現人神は、俺達を見て元気いっぱいに笑った。

 多分、今監視している学園都市の暗部は、何が行われているか分からないのだろうなぁ。




 彼女が妙に古い知識をリアルタイムで知っているかのような発言があった事と、科学好きな設定からこんな話が生えてきた。

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