【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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【短期集中リハビリネタ企画】やる夫は叢雲とステンノとマシュを連れて一年戦争を乗り切るようです その8】

 現在、連邦艦隊は月面都市グラナダを中心に展開している。

 俺からすればコロニーレーザーでどうぞ撃ってくださいと言っているようなものなのだが、まだその兆候は見えない。

 俺の艦隊は周辺都市であるアンマン港に。

 レビル提督の本隊がグラナダに入り、ワイアット艦隊が月面上空で警戒している。

 サイド5に待機していたワイアット艦隊もこちらに向かっているという報告が入り、その報告がついにやってきた。

 

「デギン公王が講和の為にこっちにやってくるらしい」

 

 

キシリアの幽閉場所

 

1 サイド3

2 サイド3

3 サイド3 デギン公王と共に

4 サイド3 デギン公王と共に

5 ア・バオア・クー

6 ア・バオア・クー

 

3 サイド3 デギン公王と共に

 

 

 なお、その際に幽閉されたキシリア・ザビも伴い実務交渉を行うとか。

 なるほど。

 ギレン・ザビがコロニーレーザーを撃たなかったのはこれか。

 

「偽装工作をしておく。

 艦隊集結に遅れるように手配し、船を偽装する」

 

「偽装ですか?」

 

 俺の発言にマシュが確認をとる。

 アンマン港は現在俺の艦隊の出港準備に追われていた。

 俺の旗艦であるムラクモもその出港待ちなので、舵を持つ叢雲の顔は緊張している。

 

「艦の識別信号をつけた、隕石を打ち上げるのさ。

 この辺りはミノフスキー粒子が濃い。

 サイド3から狙うには精度が悪いから、広範囲で潰そうとするんだろうな」

 

「あらあら。

 自分だけ助かるつもりなの?」

 

 隣にいたステンノが意地悪そうに微笑むと、俺は肩をすくめた。

 総司令官でない以上、助けられる権限は限られるのだ。

 

「警報は送ったし偽装工作も許可をもらった。

 それでも、政治が優先されることがあるのが軍隊ってものなんだよ」

 

 

コロニーレーザー照準

 

1 グレートデギン

2 グレートデギン

3 連邦艦隊集結地点

4 連邦艦隊集結地点

5 月面都市グラナダ

6 熱烈歓迎

 

2 グレートデギン

 

 

偽装工作

43

看破

33

 

連邦艦隊損害

4%

 

 

レビル提督

 

1 無事

2 無事

3 無事

4 負傷

5 負傷

6 死亡

 

1 無事

 

 

ティアンム提督

 

1 無事

2 無事

3 無事

4 負傷

5 負傷

6 死亡

 

5 負傷

 

 

 

 ほとんど損害なしに終わったコロニーレーザーの砲撃は、グレートデギンとその護衛としてつけた連邦艦数隻を消滅させるだけに終わった。

 偽装工作の成功もあるのだろうが、ギレン・ザビからすればデギン公王の裏で和平工作を取り仕切り後ろで暗躍されるキシリアの排除を優先したという所か。

 これで、少なくともジオン軍の指揮はギレン・ザビの元に統一されることが確定した。

 また、ティアンム提督がこの砲撃で負傷し指揮が執れないので、ティアンム艦隊を分割して半分がレビル提督に、もう半分が俺の指揮下となった。

 

 

ニューソクデ艦隊

 

 マゼラン5+8=13隻

 サラミス18隻+10=28隻

 コロンブス10隻+3=13隻

 

ペガサス級強襲上陸艦

 1隻

 

 ティアンム艦隊の半分を吸収した事で一気に艦隊らしくなったのはいいが、MS搭載のコロンブスや最新鋭艦のペガサス級をほとんど持っていくあたりなんというか、まぁいいか。

 来たのはグレイファントムだから、サイド6に行っていたやつがこっちに来た設定なのだろう。

 目標はサイド3。ジオン本国。

 そして、艦隊は二つの目標がある。

 一つはジオン本国守備隊。

 もう一つは後ろから撃つだろうア・バオア・クーから出撃してくるギレン・ザビの艦隊である。

 

 

ニューソクデ艦隊の任務

 

1 サイド3攻略

2 ギレン艦隊

 

1 サイド3攻略

 

「宜しいのでしょうか?」

 

 ミノフスキー粒子のせいで近づいての艦隊通信の中、レビル提督の顔に苦悩が見えた。

 サイド3攻略を遂げると、俺の功績はレビル提督を追い抜くと暗に言っているのに、その決定を変えようとしない。

 

「ジャブローからの注文だよ。

 君のグラナダ無血開城が効いたらしいな。

 デギン公王がコロニーレーザーで消えた結果、ジオンとの和平ラインが途絶した。

 このライン修復の為にも、君がサイド3を落とすのだ」

 

 なるほど。

 サイド3を占拠しても戦争が終わるとは限らない。

 特に、ア・バオア・クーのギレン・ザビの戦力から政治的正当性をはぎ取らないとまずいという訳だ。

 

「了解しました。

 その任務、拝命します」

 

 敬礼して通信を切る。

 なお、レビル艦隊とワイアット艦隊でギレン艦隊を抑える予定らしい。

 この艦隊だけで150隻を超えるから、70隻程度だろうギレン艦隊は圧倒できるはすだ。

 MSの性能がどれぐらいのものかにもかかわるが。

 

「提督。

 よろしいでしょうか?」

 

 艦隊がサイド3に向かう途中でオボロが俺のそばに寄って囁く。

 それは、今となってはかなり重要な情報だった。

 

「……コロニーレーザーの二射目があるだと!?」

 

「はい。

 ジオン軍マ・クベ中将からの情報ですから、信憑性は確かだと。

 コロニーレーザーはエネルギーチャージに時間がかかりますが、近距離ならばもう一撃ぐらいは撃てるだろうと」

 

 知らずに突っ込んで大被害を受けるところだった。

 ギレン・ザビのコロニーレーザー一撃目の理由はこれか。

 

「マ・クベ中将に連絡を取ってくれ。

 配備されているだろう敵艦隊を寝返らせたい。

 名前は……」

 

 

サイド3配備戦力

 グワジン 2隻

 チベ 5隻

 ザンジバル 3隻

 ムサイ 5隻

 パプア 6隻

 その他 10隻

 

 MS 119機

 

 

説得工作 82

忠誠心 6

 

 

「シーマ艦隊が離脱していきます!」

「シーマ艦隊!聞こえているのか!!応答しろ!!!」

「おい!シーマ艦隊の穴は誰が埋めるんだ!?」

 

 

 シーマ・ガラハウ中佐。

 キシリア・ザビのジオン公国軍突撃機動軍所属で、汚れ仕事を散々やってきた連中。

 使い捨てるならばここだろうと一番危ない所に配備されていたのだが、それを知って恩赦を餌に寝返らせたのである。

 彼女たちもここで捨てられるとわかっていたらしく、マ・クベ中将経由で手を差し伸べるとあっさりと寝返ってくれた。

 

シーマ艦隊離脱戦力

 サンジバル 3隻

 ムサイ 1隻

 パプア 4隻

 その他 8隻

 

 MS 8機

 

 

ジオン残存戦力

 グワジン 2隻

 チベ 5隻

 ムサイ 1隻

 パプア 2隻

 その他 2隻

 

 MS 111機

 

 

 

ニューソクデ艦隊

 

 マゼラン 13隻

 サラミス 28隻

 コロンブス 13隻

 

ペガサス級強襲上陸艦

 1隻

 

MS編成

コロンブス一隻

 ジム✕6 ボール✕12

 

グレイファントム

 RGM-79SP ジム・スナイパーII×4

 RX-77D 量産型ガンキャノン×2

 

合計

 ジム×78 ボール×156

 RGM-79SP ジム・スナイパーII×4

 RX-77D 量産型ガンキャノン×2

 

 

隊長ヤザン・ゲーブル少佐 ガンダム

副長ライラ・ミラ・ライラ大尉 RGM-79S ジム指揮官機

 

 

 

 サイド3攻略戦が始まった。

 まずはMS戦である。

 ジオンのMSはザクとリックドムが中心で、まだゲルググは出ていないらしい。

 これをこちらのMS隊が防戦できるかどうかにかかっていた。

 

「大将!

 いってくらぁ」

 

「まだ中将だ。

 ヤザン少佐。蹴散らしてこい!」

 

「ライラ大尉出ます!」

 

「ライラ大尉は艦隊の防衛をお願いします」

 

 俺の乗るムラクモに括り付けていたワイヤーが外れて、ヤザン少佐のガンダムとライラ大尉のジム指揮官タイプが出撃する。

 ヤザン少佐は俺に挨拶して駆けてゆき、ライラ大尉はマシュの指揮の元、数機のジムでムラクモも防衛についていた。

 

「敵艦隊発砲!」

「こっちも主砲発射!!

 撃ち負けるな!!」

 

 敵艦のビームがこちらに当たり、数隻がダメージを受けるが、こっちも負けていない。

 俺はマイクを取り、クレイファントムに乗ってもらっているジョン・コーウェン准将に連絡を取る。

 

「コロニーレーザーを押さえろ。

 近距離だと二射目が撃てる可能性があるそうだ。

 グレイファントムとその護衛艦、あと二個戦隊8隻を連れていけ。

 コレマッタ中佐の陸戦隊に占拠させるんだ」

 

「了解しました」

 

MS戦

 

 ジオン軍損害

  112機 オーバーキル

 

 連邦軍損害

  110機

 

艦隊戦

 ジオン軍損害

  12隻 全滅

 

 連邦軍損害

  4隻

 

 

 ジオン軍は頑張った。

 けど、頑張っただけではどうにもできない事がある。

 MSはザクやリックドムで、パイロットは学徒動員。

 そのくせ、数で負けているのが致命傷だった。

 ボールの遠距離砲撃に押され、ザクより高性能のジムに次々と潰されてゆく。

 それでもキルレートを見れば、ほぼ一機道連れにした事がわかる。

 だからこそ、数で優っていた連邦が勝利した。

 そして、切り札だったMS隊が壊滅した後の艦隊戦は悲惨なものになった。

 いくら高火力のグワジンが二隻あっても、総数12隻で40隻近いマゼランとサラミスの火力に勝てる訳もなく。

 サラミス四隻の撃沈と引き換えに艦隊も全滅したのである。

 

 

コロニーレーザー制圧

 51

コロニーレーザー発射 51以下で成功

 13

 

 

「提督!

 コロニーレーザーが!!」

 

 間に合わなかったか。

 仕方ないので最後の手段を使おう。

 

「じゃあ……これならどうかしら」

 

 『女神の気まぐれA』バフ発動。

 付喪神叢雲はバフを受ける。

 

「シールドエフェクト、発揮します」

 

 『悲壮なる奮起の盾』発動。

 マシュの無敵とコロニーレーザーの火力どちらが勝つかの勝負である。

 

「令呪をもって命ず!

 宝具発動!!」

 

「はい!

 真名、凍結展開。これは多くの道、多くの願いを受けた幻想の城。──呼応せよ! 『いまは脆き夢想の城』!!」

 

「来るわ!!」

 

 叢雲の声と共に光が満ちた。

 

コロニーレーザー威力

 72

 

叢雲防御力(女神の気まぐれ)+マシュ無敵(女神の気まぐれバフ)

 47×1.2×1.2+40×1.2×1.2=67+57=124

 

 

 目を開ける。

 見慣れたマゼランの艦橋で叢雲もマシュもステンノも居る。

 

「損害報告!」

 

「機関は無事です!

 損害報告なし!!」

 

 マシュの声に皆安堵のため息を漏らす。

 ムラクモは無事だったが、他の船は……

 

連邦軍損害

 27隻

 マゼラン

  10隻

 サラミス

  14隻

 コロンブス

  3隻

 

ヤザン少佐

 

1 生存

2 生存

3 生存

4 生存

5 死亡

6 死亡

 

2 生存

 

 

ライラ大尉

 

1 生存

2 生存

3 死亡

4 死亡

5 死亡

6 死亡

 

2 生存

 

 

「手ひどくやられたな」

 

「艦隊中心部を射抜かれました。

 この船が残っているのが奇跡ですよ」

 

 俺のボヤキにオボロが苦笑する。

 直径6キロ近いレーザーだから避けられないとためらうことなくスキルを使ったが、マシュのスキルにターゲット集中がついたのがこの惨劇となった。

 とはいえ、俺も死にたくはないので使わざるを得なかったのだが。

 ヤザン少佐は離れていたので無事。

 ライラ大尉は艦橋にMSが隠れたので無事となった。

 さすがにライラ大尉のジムは大破判定だが。

 

「残存艦艇はマゼラン3、サラミス14、コロンブス10にグレイファントム。

 今、コロニーレーザーの管制室を制圧したと報告が来たわよ」

 

 叢雲の報告に俺は椅子にもたれかかる。

 とりあえず、こっちの戦いは終わった。

 後はレビル艦隊とギレン艦隊の決戦の行方を見守ればいいか。

 

 

ギレン艦隊

 21

レビル艦隊

 13

 

 

「レビル艦隊からレーザー通信!

 『ワレ、クセン、シエンモトム』だそうです!!」

 

 おい。

 何をやっている。何を。


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